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第1576話
この歪な状態と痛み分けぐらいには持って行きたい。幻覚か夢なのかわからないこの現状は必ずしも悪いものではない。カーリアとまた話せる日が来たから。もう二度とおしゃべりなんかできないと思っていた。私の傍から離れて行った親友。学校給食のプリンのお代わりで争い、プリン争奪戦において決定的にディスライクな間柄になった。あの頃に戻れたらプリンぐらい、あげたのに。そう悔やむ日々だ。譴責されるようなことではない。少しぐらい欠食してもいい。
「なに、どうしたの。マリカナ、今日は変だよ?」
「あ、ごめんなさい。プリンについて……」
「プリンの世界にどっぷりつかってたの? 相変わらずかわいいわね」
「カーリアの好物はプリンなんでしょう?」




