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第1575話
「我が国の展望はどう? 明るい兆候がある?」
「そうね、マリカナ。日進月歩と言いたいけれど、隣国の動きも怪しいし」
この年齢の幼児としては奇人変人の部類に入る私。こんな質問普通でないよね。でもそこは貴族のたしなみとしてゆずれない。同窓のカーリアとの会話は弾む。バスの揺れは気にならない。それにしても今日の私の被服のセンスはどうだろう。メイドにみつくろって貰ったけどオレンジのドレスは派手すぎないかしら。車窓から魚屋さんが目に留まった。トロ箱をもって移動するタオルを頭部に巻いた男性。店主かな。その隣にある嫌味なほどの総合スーパーはフロアが三階もある。
今日は定時に帰る。遊んでばかりではだめだ。こんなことを考えるのはおこがましいかもしれないが。私を追い立てるものの正体が知りたい。




