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第1574話
「顔は?」
「ははは」
「なによそれ」
こうやってふざけあって喜びを痛感し、それに対して不穏な現実から逃避しようとした。高い声音で笑うカーリアの笑顔はどこまでもあどけなく、悪意を感じさせない。そうすると自分まで善人ではないかと思えてくる。彼女の話は脱線していく。それがどこか彼女らしい。昔のインシデントなのに今、この瞬間を生きているようだ。
「この国の国家情勢についてどう思う、マリカナ?」
「いきなり、難問がきてびっくりだわ。保育園児にする質問には思えないわ」
「私はこのままでいいと思う。もちろん、歳入を増やし、それに対して歳出を減らすのが理想だとは思うけどね」




