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第142話
モグモグしているわね。けっこう高値の小夏だったみたい。
カルシラスト様は「あ、ありがとうございます……」頬を赤くして目をおよがす。
本当に喜んでいるのか不安だけど……まるくおさまってグッジョブ。
なかなか新鮮な果物を置いているお店ね。
何か買おうかしら? お父様にお土産も悪くないわね。
おおぶりのメロンにすべきか……いかにも甘酸っぱそうなイチゴにするべきか……。
うーん、迷っちゃうわ。なんで美味しそうな果物がこんなにあるのよ。
もう、まったく……。決めるのが大変ね。
私はそこで色々な果物がカットされて箱詰めされた品を凝視。
これだ! これだわ! 決めたわ!