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第137話
疲労がたまったダンサーたちは一組、二組と下がっていく。
新しいコンビも踊って勢いをつけている。
ダンスのこわくてきな魅力を感じるわ。
私は何度かダンスの相手をお願いされたが辞退した。
カルシラスト様はその相手を睨み付けるのはなぜだろう?
きっと私の勘違いだわ。
おひらきになったダンスパーティー。三々五々に散り散りになる人々。
そうなると寂しいものだ。ただポツンと石畳だけがそこに残された。
楽しい時間は終わり。さあ、図書館へ。
いえ、図書館も好きよ。読書ができるし……。