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第133話
でもまだまだ踊るわよ。シラケるのはごめんだわ。
タタタ、タン……クルクル……クルクル。
タタタ、タン……クルクル……クルクル。
このままいくと発汗が進んで汗が……。
私はこう言っておく。こっちを見つめる王子様に。
「そろそろ、毛穴という毛穴から汗が……筋肉という筋肉がしんどく……」
カルシラスト様は微笑み「わかりました」と返してくれた。
私たちは動きを止め、観客に早変わり。
みんなよく踊るわね。確かに楽しかったけど……。
ダンスって運動にうってつけじゃないかしら? まあ、カルシラスト様を相手にするとなんでもいいような……。