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第106話

 丸い鉄板の上で黄色い生地が焼かれていく。煙も些少立ち上っている。


 車で売って回るタイプのクレープ屋さんである。お、イチゴをスライスしたのとクリームを乗せ包んでいく。


 お客さんは喜んでお代を支払い歩き去る。


 うーん、美味しそう。口に入れたときの味と匂いを思い出したわ。


 とっても甘いんだけどやみつきになるのよね。


 クレープって不思議だわ。ああ、よだれがでそう……。


 やっぱり食べ歩きは良いわよね。しかもカルシラスト様と一緒なんですもの。


 また一人クレープを手に歩き去った。


 なかなか繁盛しているのね。辣腕、凄腕なのかしら?


 秘伝の味的な? 期待が膨らんできたわ。ああ、早く食べたい。


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