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第104話

 おばさま連中は無視よ、無視。イライラの元凶なんですもの。


 今は二人だけの幸せにどっぷり浸かっていなきゃ。


 強く強く幸福を……。儚い一度きりの人生なんですもの。



 石畳はずーっと続いている。ぱっとみはエンドレス。


 いや、そんなに遠くまで行くわけではないけれど……。


 甘いスメルを感じるわ。なんかしっとりしていて食欲をそそるような……。


 前方にクレープ屋さんがある。ああ、だからか。


 クレープ、しばらく食べてないわね。どうしようかな?


 それを察したのか、はたまた食欲をかきたてられたのかカルシラスト様はこう言う。


「マリカナはクレープは好きでしたよね?」


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