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第101話
通りすぎる兵士たちはカルシラスト様にひたすら敬礼。
そして足早に去っていく。多忙なのね。頑張って。
抜けるような青空が私たちを祝福してくれているような気さえするわ。
気のせいかしら? うーん?
手を繋いだだけで羽が生えたかのような躍動感を感じるわ。
ジャンプしたら大気圏まで跳んでしまいそう。
そうすると呼吸ができにくなってマウスツウマウスで……。
って私、何を考えているのかしら。はしたないわ。
カルシラスト様の手をギュッとする。すごく頼りになる感じ。
ゆっくりのんびり歩いていく。どれだけ今日は一緒にいられるかしら?