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シザンサス-プロローグ-

  私には友達がいた。人数はそこまで多くないけれど、深く狭く。特定の人と、とても仲良くなれたらそれでいいと思っている。私の生活はとても充実しているし、困ったこともあまりない。困った時は友達が助けてくれるし、本当に幸せだ。

  私の名前はシザンサス。皆からはシザンと呼ばれている。男みたいだな、と時々思うけれど嫌いな訳では無い。白銀の髪に茶色と水色の帽子。紫色の瞳に白い肌。それが私。自分のことなんて話だしたらキリがないし、自己紹介はここでおしまい。

  もう一人紹介したい人がいる。ここにいる二頭身の動物。名前はサクラソウ。普段は「サクラさん」と呼んでいる。名前は可愛いけど男の人。いざと言う時は頼りになる。いざと言う時は。

  私たち二人は何をしているのか。実は大したことはしていない。ただ自分たちが思うように「旅」をしている。しかし、魔王との最終決戦どころか雑魚モンスターの討伐すらしない。でもそれでよかった。だってここはそういう世界だから。釣りをしたり、空を眺めたり、珍しい物を見つけたり。それでいい。それだけで充分すぎた。

  これは私の物語。何者にも代えられない、「シザンサス」の物語。


お読みいただきありがとうございます。初めての作品なので、至らないところがあると思います。ご指摘いつでもお待ちしています。

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