(6)各種イベント
元日更新!(予約ですがw)
ルフの職業が上限に達してしまったので、これ以上のステータスの変化は厳しくなる。
日常を過ごしていく上での変化はあるが、流石に職業レベルアップに比べると微々たるものだ。
ポイントを使ってステータスを上げることも考えたが、どう考えても割に合わないためそれも見送った。
ついでに、上位のスキルを覚えるためにそれなりの量のポイントを使うことになるので、出来ることなら取っておきたい。
さらには、職業レベルが上がらなくなったため、スキル枠も増やすのが難しくなった。
ルフの場合はまだいいが、エイヤの場合は上位魔法を覚えるためにかなり枠を消費することがわかっている。
エイヤの職業レベルが上限に達してしまった場合は、クエストをこなして枠を増やすか、不要なスキルを削除していくことも考えないといけないだろう。
勿論それはエイヤに限ったことではなく、他のメンバーも大なり小なりそうしたことが起こることは分かっている。
そのため、もし新しい枠が欲しくなった場合は、スキル枠を増やすためのクエストを優先して受けていくことにした。
これまでは新しいものの研究に重点が置かれていたが、その時間をクエスト消化に回すことにしたのである。
勿論、日々の収入源になるアイテムの作成はそのまま継続している。
残念ながら、運営からの依頼のアイテムは、まだまだハジメには手が出せるものではないことは分かっている。
作成するために必要な下地になるアイテムの作成はしているが、それ自体も売り物になるので、今は手元には残していない。
目的の物が作れるようになるまでは、そうしたアイテムを作成しながら日々の訓練としていた。
そんなことをしながら過ごしていると、ルボルから今度こそ建物が完成したと報告があった。
一度完成にこぎつけた<携帯拠点>だったが、汚水の処理部分を付けたすことになったため、一度仕掛けを解除してからもう一度建物部分に手を入れることにしたのだ。
完成した状態で処理部分を付け足しても問題は無かったのだが、ルボルが「ちゃんと付けないと駄目っす!」と主張したのだ。
なにか職人としての琴線に触れたらしい。
ハジメとしても汚水処理はあったほうが良いと思ったので、そこは素直に譲ることにしたのである。
「これで完成か?」
「そうっす! もうこれ以上はいじらないっす!」
ハジメの問いかけに、ルボルが力強く宣言した。
そもそも汚水処理もハプニングがあったからこそ付け足すことになったのだ。
ルボルもこれ以上はいじるつもりはない。
「それじゃあ、こちらも仕上げをするか」
「よろしく頼むっす!」
最後の仕上げはハジメが行わないといけない。
ルボルの激励を受けて、ハジメは作業を開始するのであった。
ハジメの最後の調整は、さほど時間がかかるわけではなく、すぐに終わったため翌日には再びメインメンバーが集まることになった。
そこで再度の確認が行われたが、今度は大きな問題が見つかるわけでもなく、無事に建物のチェックは終わる。
そして、最後に肝心の携帯化が行われることとなった。
「それじゃあ、やるぞ?」
「頼むわ」
一応ハジメが確認をすると、パティが答えて他の者たちも頷く。
それをみたハジメは、建物の入口に近づいてドアの傍にあった手のひら大のプレートを触る。
すると、それまで目の前にあった建物が消え去り、ハジメの手の上には<携帯拠点>が現れていた。
「「「「「おおー!」」」」」
テントバージョンでは何度も見ている光景だが、普通の建物が手のひらサイズになるのはやはり衝撃だったらしく、一同から感激の声が漏れた。
「こうなると分かっていても、やっぱり目の前で見ると驚きやね」
「ああ、そうだな。俺も理屈では分かっていたが、実際に見るとやはり違うな」
「なにを言っとるねん! 作ったのはハジメやろ!」
「そうなんだがな」
パティの突込みに、ハジメは苦笑するしかない。
ハジメとパティのやり取りを生暖かい視線で見ていた一同の中から、ヤーコブが進み出て来た。
「じゃれ合いはそれくらいにして、査定を始めないか?」
「ああ、そうやね。まあ、でもこれを見る限りでは、前に決めとったのとさほど変える必要はあらへんよな?」
「そうだな・・・・・・」
ヤーコブは頷きつつ自ギルドにいる<交渉>スキル持ちのメンバーを見た。
ヤーコブ自身は商売が上手くないと自他ともに認められているので、こうした値段設定はサブマスターの一人が行っているのだ。
「そうですね。問題ないかと思います」
視線を向けられたそのプレイヤーは、そう言いながら頷いた。
作っている段階でかかっている経費は算出できているので、値段を決めるのもたやすかった。
勿論、ハジメとルボルの技術料もそれぞれの負担から考えてある。
「流石に早いな。もうターゲット層は決めてあるのか?」
会話を聞いていたハジメが、ふと疑問に思ったことを聞いた。
自身の経験にもなるために言われるままに作成を進めていたが、誰に売るつもりなのかまでは聞いていなかった。
遠征に使うにはテントバージョンの<携帯拠点>で十分なため、わざわざ高い値段を払ってまで家バージョンを買うとは思えない。
そんなハジメに対して、パティは不敵な笑みを浮かべた。
「それは勿論や! キャッチフレーズは『夜、淋しい思いをしている貴方に是非お勧め!』や!」
そう宣言したパティに対して、その思惑を読み取った周りの者たちが苦笑をしたのは、仕方のないことだった。
売り出された<携帯拠点(家)>は、一部のプレイヤー及びサポートキャラに喜ばれることとなった。
とある掲示板では『神アイテムだ!』と騒がれたりもしたが、それはごく少数だったのは言うまでもない。
そもそも作るのに手間がかかるので、数もそんなに多く出来るわけではない。
しばらくの間、ルボルはひたすらハジメの第一エリアで平屋を造り続けることになった。
もっとも、本人もスキルが上げられると大喜びであったが。
<携帯拠点(家)>は、大きさ自体は小さいが、高い技術が使われているのでルボルのスキル上げにはちょうどよかったらしい。
ギルド<無限創造>では、ルボルの成長が鈍化すれば、別の<建築>スキル持ちに経験を積ませるための計画として浮上もしているようだった。
ただし、それが見込めるほど<携帯拠点(家)>が売れるかどうかは微妙なところだ。
消耗品とは違って、一度購入してしまうとしばらく使い続けることができるため、大きな需要にはならないためだ。
そんな生産者側の事情はともかく、ルボルは<携帯拠点(家)>の生産にかかりきりになることになったのである。
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作業場で消耗品を作っていたハジメのところに、エイヤがやって来た。
「ハジメ、今時間いい?」
「ん? どうした?」
丁度作業の合間で手を止めていた時なので、ハジメはすぐにエイヤを見た。
そもそも手が離せない作業をしているときは、他のメンバーが声をかけてくることはない。
「なにか、ノームが話があるって言ってる」
この日はエイヤたちは、第三エリアの鉱山で作業をしていた。
その際に、ノームたちと接触して、話を持ちかけられたのだ。
「ノームが? ・・・・・・わかった。あと一時間したらノームの拠点に行く」
今は作業は行っていないが、正確には反応が終わるのを待っている状態なのだ。
長時間この場を離れるわけにはいかないので、きちんと終わってから向かうことにした。
「わかった。そう伝えておく」
「ああ、頼む」
ハジメがそう返すと、エイヤは再びノームたちの拠点へと戻った。
それを見送ったハジメは、片づけなどの軽作業を始めた。
幸いにして、エイヤが来たときには途中だった作業は、三十分もかからずに終わった。
反応が終わったアイテムに最後の処理を施せば、アイテムが完成となる。
完成したアイテムはそのままにして、ハジメが転移石を使ってノームの拠点へと向かうと、そこにはバネッサたちがいた。
「あら? もう来たの?」
「ああ、予想よりも早く終わったからな」
「そう」
ハジメの答えにバネッサは、すぐに視線を別の方に移した。
地面に転がっているモンスターを見れば、剥ぎ取りをしている最中だったことがわかる。
エイヤはエイヤで、この場で精霊魔具を作っていたようだった。
鉱石の加工に火を使わない<精霊魔具作成>は、大きな道具を用意しなくとも使うことが出来るために、こうした場所でも作ることができるのだ。
勿論、中には専用の道具を使って作らなければならない物もあるのだが、エイヤはそこまでの物は作っていない。
狩りをしていたルフが傍に寄って来たので、彼女をモフリながら二人の作業を見守って残りの時間をやり過ごしてあとで、ハジメはエイヤを連れてノームの里へと入った。
転移石がある場所は里とすぐ近いので、ハジメが来ていたことは分かっていたのだろう。
すぐに長が出てきてその場で話し合いが始まった。
ノームの里は当然ながら彼ら用に作られているので、ハジメたちが座れるような椅子やテーブルがあるわけではない。
ノームと話をするときは、立ちながらか地べたに座るのが基本である。
今回は長くなりそうだと前置きが来たので、地べたに座っている。
「それで? 話とは何だ?」
地べたに座るなりハジメは用件を言い出した。
本来であれば、交渉をするときは前置きなり雑談なりから始めるのが基本だが、ハジメはそんな無駄をするつもりはない。
ノームの長もそのことについては、特に何も言ってこなかった。
もともとハジメも長も最初からこんな感じで話をしていたので、これがごく当たり前になっている。
エイヤを間に挟んで長がした話とは、アイテム作成の依頼だった。
話を聞いて最初にハジメが頭に思い浮かべたのは、イベントの一つだろうな、ということだ。
しかも、話をよくよく聞いてみれば、ハジメがこれから作ろうとしていたアイテムの一つだったのだから、最後のほうでは間違いなくイベントだと確信していた。
なにしろ、長が作成を頼んできたアイテムは、運営が作成依頼して来たアイテムの前段階で必要になる物だったのである。
そのアイテムとは、結界の中の空間を世界から切り離して独自の空間を作り出すという物で、名前を<時空間石>という。
ノームが<時空間石>を何に使うかは分からないが、ハジメにとっては、<保存ケース>をさらに強化したようなアイテムとなる。
ただし、使う材料が比べ物にならないくらい希少な物を使うので、商品には出来ない。
というよりも、<時空間石>を作るために使う材料の一つがどうしても手に入らずに、躓いていた。
ハジメがそのことをエイヤを通して長に話すと、長は自身の体長程もあるものを出して来た。
慌ててハジメがそのアイテムを鑑定すると、まさしく<時空間石>を作るために必要なアイテムだった。
詳しく話を聞くと、それはノームの秘術を使って作れるアイテムで、他の種族には作れない物らしい。
ノームの秘術という事で、残念ながら詳しくは教えてもらえなかったが、譲る分には構わないと言ってくれたので、ハジメとしてもあまり深く聞くことはしなかった。
下手をすればイベント失敗ということになり兼ねない上に、これまでの関係も崩れてしまう可能性もある。
ハジメとしては、そこで引き下がるのは当然の判断だった。
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ノームの長との話し合いを終えたハジメは、早速拠点に戻って<時空間石>の作成を始めた。
といっても、そうそう簡単に出来るわけもなく、<時空間石>の作成は難航を極めた。
元になるノームが作っているアイテムは、言えば出してくれるとはいえ、数多く作れるというわけでもない。
ノーム自身が数々のアイテムを作っているため、新しいアイテムを作る場合には多くの失敗を重ねることがわかっているので、ハジメが要求した分出してくれているが、もしその理解が無ければここまで提供してくれなかっただろう。
それほどの量の失敗を重ねながら、ハジメは<時空間石>を作れるように日々の修練(?)を続けて行ったのである。
そんな日々を過ごしていると、次の全体イベントの時期がやって来た。
全体イベントが始まると、ハジメのアイテム作成は消耗品に偏るので、<時空間石>の完成は一時お預けとなる。
今回の全体イベントも前回よりは若干難易度が上がっていたが、何とか無事にクリアすることができた。
<保管庫>が出来たことにより、次のイベントまでは消耗品の保存が可能になったため、低ランクのアイテム作成は戦闘組のお小遣い稼ぎになっていた。
そのため、多少余裕を持って回復をすることが可能になっていたのである。
最後のレイドボスの討伐は残念ながら無理だったが、前回と同じように追い払って全体イベントは成功となったのである。
そして、今回の報酬は交流の街の東地区の解放になった。
ルフと同じように職業レベルが<master!>になっているプレイヤーやサポートキャラが出てきているために、そうした者たちの票が<職業レベル上限突破>に移ったのと、北地区と南地区の解放されたフィールドが第三エリアよりも稼ぎが多いということにより其方の票が増えたためだった。
東側のフィールドは、森が広がっているフィールドになっており、また新しい素材が取れることが期待されている。
前回の南側でも今までに無かった素材が取れていたため、そうした期待が上がるのも当然だろう。
そして、ハジメもまたその内の一人だ。
東側のフィールドの調査は、これから始まるので、まだどういった素材が取れるかは分からない。
そもそも北地区も南地区も、まだまだ最奥まで調査が出来ているというわけではない。
それでも有用な素材が見つかっているので、東地区も期待されるのは当然といえば当然だった。
新しくモンスターの出現によりまた新しい素材が手に入ることになり、プレイヤーたちの活躍は大きくなったのであった。
名前:ハジメ
種族:ヒューマン(人間)
職業:特級作成師LV48(9up)
体力 :7457(+546)
魔力 :12240(+912)
力 :1197(+94)
素早さ:1175(+104)
器用 :2498(+222)
知力 :1475(+133)
精神力:1828(+163)
運 :20
スキル:上級調合LV20(2up→master!)、上級魔力付与LV19(1up)、魔付調合LV19(2up)、宝石加工LV20(master!)、上級宝石加工LV10(3up)、装飾作成LV20(master!)、上級装飾作成LV8(3up)、
上級錬金術LV8(3up)、鑑定LV20(master!)、収納LV20(master!)、俊敏LV16、魔力操作LV20(master!)、上級魔力操作LV8(5up)、気配察知LV12(1up)、短剣術LV12、
槍術LV5、風魔法LV20(master!)、地魔法LV20(master!)、水魔法LV20(1up→master!)、火魔法LV20(1up→master!)、光魔法LV20(master!)、闇魔法LV20(master!)、空き×3(2up)
職業スキル:短縮作成
名前:ルフ
種族:フェンリル
職業:魔狼LV60(master!)
体力 :13862(+16)
魔力 :6176(+6)
力 :1806(+10)
素早さ:1054(+9)
器用 :535(+6)
知力 :592(+5)
精神力:629(+5)
運 :10
スキル:牙撃LV20(master!)、激爪LV20(master!)、威圧LV20(master!)、体当たりLV20(master!)、俊敏LV20(master!)、気配察知LV20(master!)、収納LV20(master!)、報酬LV20(master!)、
魔力操作LV20(master!)、上級魔力操作LV8(5up)、遠距離走法LV20(1up→master!)、隠密LV20(2up→master!)、発見LV18(2up)、火魔法LV20(master!)、水魔法LV20(master!)、
風魔法LV20(master!)、土魔法LV20(master!)、空き×5
職業スキル:遠吠え
固有スキル:鋭敏な鼻
名前:イリス
種族:牛獣人
職業:農婦(達人)LV53(8up)
体力 :12683(+1052)
魔力 :7248(+647)
力 :1257(+122)
素早さ:639(+68)
器用 :1155(+114)
知力 :833(+93)
精神力:1070(+124)
運 :10
スキル:上級栽培LV20(master!)、採取LV20(master!)、大収集LV13(2up)、成長促進LV20(master!)、料理LV20(master!)、収穫LV20(master!)、採掘LV10(1up)、交渉LV19(2up)、棍棒術LV14、
怪力LV20(master!)、収納LV20(master!)、鑑定LV17(2up)、体術LV12、魔力操作LV20(master!)、上級魔力操作LV8(5up)、水魔法LV20(master!)、地魔法LV20(master!)、空き×5(1up)
職業スキル:種子作成、農地管理
固有スキル:緑の手
名前:バネッサ
種族:アマゾネス
職業:戦姫LV36(10up)
体力 :12704(+1416)
魔力 :8443(+907)
力 :1548(+173)
素早さ:1285(+160)
器用 :947(+105)
知力 :1202(+147)
精神力:949(+116)
運 :10
スキル:上級剣術LV14(2up)、上級槍術LV10(2up)、上級弓術LV10(1up)、体術LV20(master!)、火魔法LV20(master!)、風魔法LV20(master!)、水魔法LV19(1up)、地魔法LV19(1up)、
魔力操作LV20(master!)、上級魔力操作LV8(5up)、収納LV20(master!)、解体LV20(1up→master!)、鷹の眼LV20(1up→master!)、俊敏LV20(1up→master!)、踊りLV13(2up)、
鑑定LV16(2up)、採掘LV12(1up)、空き×6(2up)
職業スキル:戦舞
名前:エイヤ
種族:ダークエルフ
職業:大魔導士LV34(10up)
体力 :6211(+804)
魔力 :14106(+1518)
力 :758(+84)
素早さ:911(+106)
器用 :1308(+148)
知力 :1531(+170)
精神力:11205(+125)
運 :10
スキル:火魔法LV20(master!)、風魔法LV20(master!)、土魔法LV20(master!)、水魔法LV20(master!)、精霊術LV20(master!)、火炎魔法LV14(2up)、烈風魔法LV14(2up)、
弓術LV20(1up)、鷹の目LV20(master!)、魔力操作LV20(master!)、上級魔力操作LV8(5up)、料理LV20(1up→master!)、精霊魔具作成LV17(1up)、交渉LV13(2up)、空き×6(2up)




