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ミクシードワールド ~神の作業帳~  作者: 早秋
第三章 全体イベント
39/74

(1)日常

八話分出来たので、更新再開します。

・・・・・・でも八話分><


今章は、読む方によっては今までと話の雰囲気が変わったように感じるかもしれません。

入れるかどうかを悩みに悩んで、結局入れることにしたため時間がかかってしまいました。

それでは、どうぞ。

 第三段階を越えた先にある町の情報は、プレイヤーたちの間で大変な衝撃を与えた。

 歓迎する者や面倒くさがる者など、立場はそれぞれによって違っていたが。

 だが、当分の間はその話で騒がしくなると思われていたのだが、とある理由によりすぐに鎮静化した。

 その理由とは、第三段階には他のプレイヤー及びサポートキャラは入れないという法則は、エリアボスを倒した後も継続していたためだ。

 結局町のある場所に行けるのは、そのエリアを所持しているプレイヤーとそのサポートキャラだけだったのだ。

 他の住人がいる街に行くためには、プレイヤーが自分自身で第三段階をクリアして越えていくしかない。

 その情報が出た段階で一連の騒ぎは収まり、以前通りの落ち着きを取り戻したのである。

 

 ハジメとしても住人が住んでいるという街の存在は気になるが、第三段階のクリアはまだ先の事になりそうだ。

 他のプレイヤーは第三段階に行くことは出来ないので、ハジメたちだけでクリアをする必要がある。

 そのためにはどうしても自分たちのレベルを上げるしかないのだ。

 そんなわけで、第三段階クリアを先延ばしにしたハジメは、ベンノから流してもらっている装備のエンチャントに勤しんでいた。

 効果エンチャントは、それぞれの装備に付けることができるのだが、その用途などによって付ける物は様々だ。

 エンチャントする際には、きちんと必要になる物をエンチャントしないといけないわけだ。

 使い手が必要な物を考えてエンチャントしていくのは、難しくもあり楽しいところでもある。

 何より自分の技量が試されることになるので、ハジメ本人が楽しんで取り組んでいた。

 もっとも、ハジメの場合は回復薬作りから始まって今まで、ずっと楽しんでいろんな物を作成しているのだが。

 

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 

 パティに卸す回復薬などの定番商品を作る以外は、ずっと装備のエンチャントに取り組んできたおかげで魔力付与スキルのレベルが上がって来た。

 既に最初に付けたはずの調合と同じレベルになっている。

 調合もそうなのだが、職業を上位職に変えてから伸び悩んでいたスキルが伸びてきている。

 経験の入り方が職業によって変わっているのかもしれない。

 経験が数値として見えているわけではないので、確認のしようがないのだが。

 連日の努力(?)の結果、装備への効果エンチャントに関しては完全に後発組だったハジメではあるが、定番のエンチャントは完全にマスターすることができた。

 そもそも装備へのエンチャントは、ベンノが言っていたように鍛冶職人がそのまま受け持つことが多い。

 自分が打った装備をそのままのイメージでエンチャントすることが出来るからだが、そうなると本来の鍛冶が疎かになる可能性もある。

 ベントがハジメに語ったように、彼はそれを嫌って専門職に任せたかったのだ。

 ハジメはエンチャント専門職ではないが、今後の事を考えるとエンチャントがメインになっていくことは間違いないだろう。

 今だ作れていない<神の作業帳>に載っているアイテムも、エンチャントを施すことが前提になっているのだから。

 

 ここ数日はひたすらエンチャントを鍛えてきたわけだが、職業レベルとスキルレベルが上がったことにより空きスキルが二つ出来た。

 それを使って、新しいスキルを覚えることにした。

 それは魔力付与エンチャントと同じように重要なスキルである錬金術だ。

 <神の作業帳>で作るアイテムは、調合やエンチャントと同じくらいに必要なスキルになっている。

 今まで覚えてなかったのは、他のスキルを伸ばす必要があったためである。

 これで、また新しいスキルを覚えたわけだが、一つ問題が出てくる。

 時間は有限なので、次々と新しいスキルを覚えたとしても器用貧乏になり兼ねない。

 ベンノの話が典型だが、一つの事に集中したほうがスキルが伸びやすいという利点もある。

 極端な話をすれば、ただただひたすら一つのスキルだけを伸ばすのもそれはそれで一つの道なのだ。

 結局のところ、その職業にあったスキルの伸ばし方があるという事になる。

 作成師は、<神の作業帳>というバイブルがあるので、それに沿ってスキルを伸ばすしかない。

 クリアを目指さなければ、そこから外れるのもありだろうが、ハジメはクリアを目指しているので、今のところ<神の作業帳>で必要なスキルは覚えていくつもりだった。

 

 そもそもクリアしたらどうなるのかという話は、掲示板上で色々されているが、未だ結論は出ていない。

 未だにクリアした者がいないのだから当然だろう。

 中にはクリアって本当にあるのか、という話さえ出てきている。

 きちんとした住人のいる町まで出現したのだから、クリアがどういう形になっているのか不明だというのだ。

 勿論それは、一部の主張であって、少なくともハジメの周りにいる者達は、クリアがあるという主張が多い。

 そのクリアを目指すのに、<神の作業帳>を埋めるというのが関係しているのかは今のところ不明だが、指標となる物がそれだけなのだ。

 今は、<神の作業帳>を埋めることに邁進することに決めているハジメであった。

 

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 

 久しぶりに拠点の裏庭に来ていた。

 裏庭の畑に関しては、完全にイリスに任せっきりになっているので、ほとんど来ることがないのだ。

 勿論、畑を増やす時にはきちんと相談を受けた上で増設をしたりしている。

 イリスの持っている栽培スキルに関しては、完全に生産量と質に連動して経験が上がっていくので、畑の規模も重要になってくるのだ。

 幸いにしてイリスの作っている野菜は、品質が高いという事で料理スキルを持っている生産職に人気が高い。

 そのため、パティの店に卸せばすぐに売れる状況になっている。

 どの生産品もそうなのだが、品質の高い材質を使って加工をすれば、それだけ得られる経験も高いと考えられているので当然だ。

 現にイリスの料理スキルが上がり続けているのは、イリス自身が作っている材料のおかげと考えている。

 

「あ、ハジメ様。どうしたんですか?」

 裏庭に来たハジメに気付いたイリスが、駆け寄ってきた。

「いや。特に用事があったわけじゃないけどね。様子を見に」

 そう言ったハジメは、既に把握しきれないほどの種類の栽培がおこなわれている畑を見回した。

 その規模は当初の家庭菜園といった趣は完全になくなっている。

 一番最初に作った畑は勿論残っているのだが、そこはイリスが実験用として利用している。

 ハジメが使う薬草類や香草類等から始まり、料理などに使う野菜類まで育てている畑は、小規模農家まで広がっている。

 中には毒草なども扱っているので、全てが一つの畑で作られているわけではない。

 収穫のスキルを使うために種類ごとに作っているので、畑自体は比較的小さな物が多めに作られているのだ。

 その全てをイリス一人で管理しているのだから、頭が下がる思いである。

 もっともイリスに言わせれば、決められた範囲を収穫できる<収穫>スキルがあるために、まだまだ余裕があるという事だった。

 手作業で収穫しなければならない所をスキルで一発なのだから、それも当然だろう。実際の農作業をしている皆様垂涎のスキルと言える。


「そうですか。農作業自体は地味なものですから、見ていても面白い物はないと思いますよ?」

「いやいや。成長過程の野菜を見ているだけでも楽しいぞ?」

「そうですか?」

 ハジメの言葉に首を傾げたイリスだったが、やがて納得したように頷いた。

「様子を見に来ただけだから、作業途中だったら戻ってもいいぞ?」

「いえ。ひと段落したので、そろそろ戻って夕食の準備をするつもりでいましたから」

「そうか」

 ハジメを見て穏やかに笑うイリスに、ハジメも頷き返した。

 

「畑は足りているか? 何だったら増やしてもいいが?」

 ハジメの問いに、イリスは少しだけ考える様子を見せてから答える。

「いいえ。今のレベルでこれ以上増やしても目が届かなくなる可能性があります」

「そうか」

「はい。・・・・・・薬草などが足りていないのですか? そうなのでしたら野菜類などを減らして、薬草の生産量を増やしますが?」

「いや、それは大丈夫だ。今以上に増やしても売れ残ったりするだろう」

 現在ハジメがパティに卸している回復薬のランクと同ランクの物は、既に他にも市場に出回っている。

 下手に生産量を増やしても売れ残ったりする。

「そうですか。でしたら今のところ問題ありません。必要でしたらちゃんとこちらから言います」

「そうだな。そうしてくれ」

 ハジメから聞くようにすると忘れる可能性があるので、イリスから言ってもらうようにした方がいい。

 ハジメも納得して頷くのであった。

 

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 

 拠点の部屋に戻ると、エイヤたちが戻ってきていた。

「あれ? バネッサは?」

 部屋の中にバネッサがいなかったため、ハジメはエイヤに問いかけた。

 ちなみにルフは、嬉しそうに尻尾をフリフリしつつハジメの足元をうろついている。

「バネッサなら訓練場でモンスターの解体をしている」

「ああ、なるほど。そういう事か」

 バネッサがいない理由に納得したハジメは、撫でて、と催促してくるルフの頭を撫でてやる。

 バネッサが身に付けている解体のスキルは、レベルが上がるまでは手間がかかるスキルだ。

 そのために、バネッサは討伐したモンスターを収納スペースに入れて持ち帰り、拠点で解体を行うようにしているのだ。

 ちなみに現在のバネッサたちは、ノームたちの集落をベースにして討伐を行っている。

 周囲のモンスターが狩られていくため、地味にノームたちにも喜ばれているようだった。

 

「イリス、料理教えて」

 イリスが一緒に戻ってきているのを見つけたエイヤが、早速そう言った。

 料理スキルを覚えたエイヤは、時間が合えばこうしてイリスから料理を習っている。

「ええ。いいわよ」

 イリスも断ることなく、しっかりと料理を教えたりしている。

 逆に、魔法に関しては、流石のダークエルフというべきか、エイヤが優っているためにイリスが習ったりしている。

 エイヤの魔法は、戦闘系だけではなく補助系も優れているために、イリスも教わることが多いのだ。

「おっ!? おお、すまんすまん」

 仲良く台所に向かった二人を見ていたハジメに、ルフが再び頭突きをしつつおねだりをしてきたので、今度はじっくりとモフるハジメであった。

 

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 

 バネッサが戻ってきたら絶対入りたがるだろうと思い風呂を用意すると、丁度いいタイミングでバネッサが戻って来た。

「やっと終わったわ~」

 手やら服が所々赤くなっている。

 モンスターの死体をそのまま処理するので、血生臭くなるのはどうしようもないことなのだ。

「お疲れさん。風呂を用意してあるからな」

「あ~。ありがと。素材は、いつもの場所に置いてあるから」

 バネッサはそれだけ言って風呂場へと直行した。

 

 ハジメが訓練場へと向かうと、端っこに素材が小山になっておかれていた。

 ノームたちの集落周辺に出てくるモンスターは、鉱物を飲み込む性質があるためか、鉱石が取れる場合が多い。

 坑道にある鉱脈で取れる鉱石だけではなく、珍しい鉱石が取れることもある。

 モンスターが微量の鉱物を飲み込んで、体内で蓄えていっているのだろうと、ハジメは推測している。

 ただしこれに関しては、バネッサが覚えている解体スキルだけでなく、ルフが覚えている報酬スキルでも取れる。

 解体スキルで取れるのは、それら鉱石ではなくモンスターの骨や爪などだ。

 残念ながら肉類は食べられる物が少ない為に、ほとんど取れない。

 取れた骨や爪は、クエ消費用<バネッサ用<ノーム用に分けている。

 ノームたちがモンスターの骨や爪や皮を利用して生活の糧にしているようで、それらを持って行くと喜ばれるのだ。

 今のところ取引している物は時の砂くらいしかないが、場合によっては鉱石など取引もしてくれるかもしれない。

 そんな話を長老としていたが、今はそこまで余裕がないが、ノームたちの数が増えればそれも可能になるという事だった。

 

 ハジメが素材の整理を終えて部屋に戻ると、バネッサは風呂から上がり、イリスたちの夕食も出来上がっていた。

 全員が揃ったところで食卓に付き、夕食を取り始めた。

 夕食が終わると、後は各自が思い思いの事をして過ごす。これがハジメたちのいつもの日常なのであった。

 名前:ハジメ

 種族:ヒューマン(人間)

 職業:上級作成師ハイクリエイターLV18(4up)

 体力 :3119(+208)

 魔力 :5066(+332)

 力  :251(+35)

 素早さ:317(+41)

 器用 :645(+85)

 知力 :403(+53)

 精神力:542(+63)

 運  :20

 スキル:調合LV14(1up)、魔力付与LV14(2up)、鑑定LV12(1up)、俊敏LV8、短剣術LV7、風魔法LV7、地魔法LV5(2up)、水魔法LV5(2up)、火魔法LV5(2up)、収納LV12(1up)、宝石加工LV10(1up)、装飾作成LV8、光魔法LV7(1up)、闇魔法LV7(1up)、錬金術(New!)、空き×2(1up)

 職業スキル:短縮作成

 

 名前:ルフ

 種族:フェンリル

 職業:狼LV31(2up)

 体力 :5556(+203)

 魔力 :1846(+100)

 力  :452(+41)

 素早さ:254(+10)

 器用 :121(+5)

 知力 :129(+5)

 精神力:151(+8)

 運  :10

 スキル:牙撃LV8(1up)、威圧LV12(1up)、俊敏LV11(1up)、気配察知LV10、収納LV10(1up)、火魔法LV8、魔力操作LV10(1up)、報酬LV9(1up)、体当たりLV8(1up)、水魔法LV7(1up)、空き×2(1up)

 職業スキル:遠吠え

 固有スキル:鋭敏な鼻

 

 名前:イリス

 種族:牛獣人

 職業:農婦ファーマー(一人前)LV30(2up)

 体力 :4074(+161)

 魔力 :2229(+100)

 力  :242(+21)

 素早さ:98(+12)

 器用 :260(+30)

 知力 :140(+15)

 精神力:188(+23)

 運  :10

 スキル:栽培LV14(1up)、料理LV11(1up)、棍棒術LV7、怪力LV11(1up)、採取LV12(1up)、成長促進LV11、水魔法LV10(1up)、採掘LV8、地魔法LV9(1up)、収納LV9(1up)、収穫LV7(2up)、空き×3(1up)

 職業スキル:種子作成

 固有スキル:緑の手

 

 名前:バネッサ

 種族:アマゾネス

 職業:戦士LV28(2up)

 体力 :3503(+202)

 魔力 :1705(+61)

 力  :242(+32)

 素早さ:150(+21)

 器用 :116(+16)

 知力 :139(+19)

 精神力:84(+10)

 運  :10

 スキル:剣術LV13(1up)、槍術LV8(1up)、弓術LV8(1up)、体術LV12(1up)、火魔法LV7、風魔法LV7(1up)、魔力操作LV8(1up)、収納LV8(1up)、解体LV4(2up)、鷹の眼LV4(1up)、空き×1

 

 名前:エイヤ

 種族:ダークエルフ

 職業:魔法使いLV17(4up)

 体力 :486(+83)

 魔力 :1752(+325)

 力  :85(+20)

 素早さ:109(+25)

 器用 :142(+33)

 知力 :188(+42)

 精神力:125(+29)

 運  :10

 スキル:火魔法LV10(2up)、風魔法LV10(1up)、精霊術LV11(1up)、魔力操作LV10(1up)、料理LV4(2up)、精霊魔具作成LV2、空き×2(1up)

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