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(8)上級職と四人目

※次回更新は、1/18の21時です。

 結界石を作るために、水晶に光魔法を闇魔法をエンチャントしていたら作成師のレベルがLV30になった。

 いよいよ第四エリア解禁かと思いきや、残念ながら第四エリアはまだ解放されていない。

 掲示板情報で確認する限りでは、レベル以外にも他に条件があると推測されていた。

 第四エリアが解放されたと言う話は今のところ出ていないので、条件が何になっているのかは分かっていない。

 そもそも第四エリアがあるかどうかも分かっていないのだが、掲示板上ではあるというのが主流になっている。

 話は変わって、第四エリアは解放されなかったが、作成師LV30になったことで<master>が表示された。

 作成師の最高レベルは、LV30だったらしい。

 というわけで、職業がマスターになったので、まずは次の職業を決めることにした。

 

「うーんと。上位職は何だろうな?」

 職業をクリックして次の転職先を表示させると、転職可能な職業の一覧が表示される。

 その一覧の一番上に<上位作成師>が表示されていた。

 これが作成師の上位職に当たるのだろう。

 今回はすぐに上位作成師になることはせずに、他にどんな職業があるのかを見ることにした。

「あれ? すぐに転職しないのですか?」

 それを見て不思議に思ったのか、イリスが聞いてきた。

「ああ、いや。上位作成師にはなるんだけどな。折角だから、他にどんな職業が出ているのか見ようかと思ってな」

 そんなことを話しつつ、一覧に出ている職業をつらつらと確認した。

 当然ながら作成師のようにユニークやレアに当たるような職業は出ていないようだった。

 比率としては、戦闘職よりも生産職の方が多く出ているのは、日頃の行動の結果だろう。

 そんなことを確認した後で、<上位作成師>に転職を行った。

 

 ルフやイリスが転職した時のように、ステータスの上昇は起こったが、それ以外の変化は特になかった。

 新しい職業スキルが増えるかと期待したのだが、残念ながらそこまで甘くはなかった。

 初期に戻っているために、LVが上がり易くなっている分、ステータスも上がっていくだろう。

 ステータスが上がれば、当然上のアイテムも作れるようになる。

 今から次の構想を考えるのが楽しみなハジメであった。

 

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 

 作成師がLV30になったことで、もう一つ解禁されたものがある。

 それは、新しいサポートキャラの追加だ。

 イリスとバネッサの時は、おすすめキャラを使って作成したが、今回は最初から決めている種族がいたのでそれを指定することにした。

 それが何かというと、ダークエルフだ。

 なぜダークエルフかというと、まず一つが魔法が得意だという事。

 ハジメも含めて今までのメンバーは、職業的には魔法が得意という者達ではなかった。

 勿論、戦闘時の魔法を担当してもらうのもそうなのだが、エンチャントする際に使う魔法を研究してくれることを期待しているのだ。

 魔法が得意という種族には、他にも定番のエルフがいるのだが、ダークエルフを選んだのには他にも理由がある。

 エルフに比べて、ダークエルフの方が器用さの伸びが早い、と言われている。

 実際は個人差もあるだろうし、全てのダークエルフがそうであるわけではないが、これが種族を決める決め手になった。

 場合によっては、ハジメのサポートをしてもらえるようなサポートキャラになってもらう事を期待しているのだ。

 といっても当然個性というのがあるので、その辺は本人に選んでもらうことになるだろう。

 

 種族と職業を指定さえすれば、後のステータスなどはシステムで勝手に決まる。

 スキルも自動で付与されるので、ここで最初の方針が決まると言って良い。

 職業は、最初は生産系ではなく戦闘系である魔法使いを選んだ。

 生産系をメインにすると戦闘系を選ぶより魔法スキルの伸びが悪いことが分かっている。

 そのため、まずは魔法使いを伸ばしてもらう事にしたのである。

 あとは本人の考え方次第だが、生産系に転職してもらってもいい。

 どういう方向性で伸びていくかは、あくまでも本人次第なので、こればかりは最初から考えても仕方ないのである。

 

「どんな人が来るかしら?」

「きっといい人ですよ」

 ハジメがキャラ決定をする前に、バネッサとイリスがそんなことを言って来た。

 新しいメンバーが増えるという事で、作業は行かずに見守っていたのだ。

 当然、ハジメの足元にはルフも控えている。

「じゃあ、決定するぞ?」

 一応、そう声を掛けてから<決定>ボタンをクリックした。

 

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 

 最初に目についたのは、腰まで伸びた見事な銀髪だった。

 肌の色が褐色のせいか、なおさらその銀色の髪が目立って見えた。

 ハジメはそう思っていたのだが、バネッサは別の感想を持ったようだった。

 ある一部分を見て、大いに納得したように頷いていた。

「・・・・・・あ、あの?」

 同性とはいえ、()()を注目されてとまどったような表情になっていた。

「さすがハジメのサポートキャラね。ちゃんとわかっているわ」

 そう言いつつ、自分のそれとイリスのそれを同時に見比べていた。

 大きさ的には、バネッサ<ダークエルフ<イリスの順にだった。

 どういう事なんだ、とハジメは問い詰めたくなったが、ドツボにはまりそうだったので何も言わないことにしておいた。

 ちょっとばかり照れたような表情で見てくるイリスの視線と、疑わし気な表情で自分を見てくるダークエルフの視線も無視した。

 

「・・・・・・で、名前つけた方がいいんだよね?」

「え? あ、うん。お願いします」

 その喋り口調に、固いなあ、と思ったがこの場では何も言わないことにした。

 イリスの時は特に感じなかったのだが、どうにもなれていない感じがした。

 後で慣れてくれば固さも取れてくるだろうと考えたのだ。

 そんなことを考えつつ、元々決めてあったいくつかの名前から、見た時のイメージで合った名前を提案した。

「エイヤという名前を考えていたがどうだ?」

 何度か口の中でその名前を呟いていたダークエルフは、納得したように頷いた。

「わかりました。私の名前はエイヤでお願いします」

 本人も納得したようなので、名前はエイヤで決定した。

 

 名前も決まったので、次はステータスをチェックする。

 ステータスはともかくとして、スキルは完全に魔法職になっている。

 初期が四つになっているのは、他のメンバーの時と変わらない。

 初期で覚えているスキルは、火魔法、風魔法、精霊魔法、魔力操作の四つだった。

 まずはレベルを上げないと何もできない。

 そのため、空きスキルが出来るまでは、ルフやバネッサの討伐に同行してレベル上げに専念してもらうことになった。

 

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 

 バネッサが、ルフとエイヤを伴って軽く討伐に出かけたので、ハジメは拠点でアイテム作成をすることにした。

 まずは、上級作成師になって何か違いが出ていないのかを確認する。

 まず最初に確認したのは、パティの店に卸している商品が、以前と変わりなく作れるかどうかだが、これはさほど心配していない。

 既に転職をしているルフとイリスを見ているためだが、特にイリスの場合に畑での生産に違いが出なかったことを知っているためだ。

 その思惑通りに、特に問題なく今まで作れていた物は、作成できた。

 問題は、今まで作成できなかったものが、作成できるようになっていないかどうかである。

 もしかしたら上位職に就くことが条件になっていることも考えられる。

 それに期待して、今まで作れなかった結界石を作成してみた。

 

「ウオッ!? まじか!!」

「・・・・・・どうかしましたか?」

 思わず叫んでしまったハジメの様子を見に、イリスが作業部屋を覗きに来た。

 イリスは畑作業ではなく、食事の下ごしらえを隣の部屋でしていたために、ハジメの声に気付いたのだ。

「いや、すまん。結界石が出来たから、思わず」

「出来たのですか。おめでとうございます。」

 ハジメが結界石を作成出来ずに、苦労していたことはイリスも知っているため、笑顔になった。

「ああ有難う。だが、あれだけ苦労していたのに、こうもあっさりできると、何となく納得がいかんな」

 技術的に出来ていなかったのならまだ納得できるのだが、転職していないと出来ないというのは、どういう理屈なのだろうか。

 この辺は、やっぱりゲームのような世界なんだな、と考えるハジメであった。

 

「それで、出来た結界石はどんな感じなんですか?」

 そのイリスの問いに、ハジメは困ったような表情になった。

「それがな。正直言って、使ってみないと、鑑定しただけではよくわからん」

「ああ、なるほど。そういうことですか。・・・・・・今から行きますか?」

「いや。バネッサたちが戻ってきたら、坑道あたりで試してもらうよ」

「そうですか。それが良いですね」

 ハジメの提案に、イリスが頷いた。

 ハジメとイリスの二人だけで行動を進んでも、実力的に大したところまで進めない。

 それだと結界石の性能を調べる意味では、あまり意味をなさないのだ。

 もっとも、現在の戦闘組が行こうとしている第三段階よりは弱い場所なので、最終的には戦闘組にも確認してもらわないと駄目だろう。

 

 転職したことにより作れるようになったアイテムには、結界石の他にも収納石という物もあった。

 これはその名の通り物を収納することが出来るアイテムだ。

 スキルで<収納>があるので、必要ないアイテムだと勘違いされそうだが、このアイテムにはスキルの<収納>では入れることが出来ない物が入れられる。

 それが何かというと、生物を入れることができるのだ。

 需要があるかと思い掲示板を調べてみたが、特に畜産物を持ち運びすることに役がたちそうだった。

 他にもハジメが思いつかない使い方をする者が出てくるかもしれないので、これもパティの所に持って行くことにした。

 

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 

 そんなことをやっているうちに、討伐に行っていたバネッサたちが帰って来た。

「お帰り。どうだった?」

「やっぱり常時魔法を使うメンバーがいると、格段に違うわね。エイヤの職業レベルとスキルレベルが伸びてきたら攻略が進みそうよ」

「そうか。それは楽しみだな。あまり無茶なことはするなよ?」

「それは当然よ」

 分かってる、と言わんばかりにバネッサは大きく頷いた。

「・・・・・・で、当のエイヤが落ち込んでいるように見えるのは、何故だ?」

 エイヤは、拠点に戻ってきてからずっと俯いていた。

 ハジメの言葉に、肩を小さくびくりとさせた。

 それを見て、バネッサが苦笑した。

「私達を見て、全然役に立てなかったって思いこんでいるのよ」

「・・・・・・・・・・・・それは・・・・・・」

 それを聞いて、ハジメは一瞬で事情を察した。

 エイヤはまだこの世界に来たばかりだ。

 当然職業レベルも低ければ、スキルレベルも低い。

 ハジメ達の感覚からすれば、バネッサたちについて行けるようなっている方がおかしいのだ。

 だが、そんなことは、本人には関係ないのだろう。

 ハジメは、若干非難めいた視線をバネッサに向けた。

「ちゃんと言ったわよ。今はまだ私達の基準に合わせないようにって。すぐに追いつけるとも言ったわよ?」

「そうか・・・・・・」

 バネッサもきちんとフォローすべきところはフォローしていたらしい。

 肩をすくめたバネッサに、ハジメは頷いた。

 だからといって、本人がこれでは次回以降が不安になるので、ハジメもフォローすることにした。

 

「エイヤ。言っておくが、今の段階で落ち込まれたら俺の立場が無いんだが?」

「私もですね」

 ハジメに相乗りするように、イリスが言って来た。

 その言葉に、ようやくエイヤが視線を上に向けた。

 それを見たハジメは、イリスに視線を向けた。

 ハジメはプレイヤーで、イリスはエイヤと同じサポートキャラだ。

 同じ立場にあるイリスの方が、説得できると考えたのだ。

「私は、戦闘ではほとんど役に立ちません。それでもハジメ様は、きちんと私の居場所を作ってくれています。貴方も焦らずじっくりと自分の居場所を見つけて行けばいいと思いますよ」

 それを聞いたエイヤの眼に光が戻って来た。

「そういう事だな。今から自分の役目を当てはめる必要などない。大体、バネッサは普段はこんなだが、戦っていると性格が変わるんだぞ?」

「うわっ、ひどっ!? そこで私を落ちに使う?」

 バネッサが、ハジメの言葉に傷ついたような表情になった。

 勿論、演技だ。

 このくらいの事は冗談として許されるくらいの信頼感は、既にお互いにあるのだ。

 そのハジメとバネッサのやり取りに、ようやくエイヤの表情に笑みが浮かんだ。

 二人の間にある信頼関係を、きちんと察することが出来たのだ。

 

 この時のやり取りがあったためか、これ以降エイヤはしっかりと自分の立場を確立して、きちんとメンバーの中に溶け込んでいくのであった。

 名前:ハジメ(1)

 種族:ヒューマン(人間)

 職業:作成師クリエイターLV30(1up)master!

 体力 :2255(+53)

 魔力 :3522(+83)

 力  :102(+6)

 素早さ:132(+12)

 器用 :273(+23)

 知力 :165(+15)

 精神力:197(+16)

 運  :9

 スキル:調合LV12、魔力付与LV11(1up)、鑑定LV9(1up)、俊敏LV6、短剣術LV5、風魔法LV5、収納LV9、宝石加工LV8、装飾作成LV7(1up)、光魔法LV3(1up)、闇魔法LV3(1up)、空き×2(1up)

 職業スキル:短縮作成

 

 名前:ハジメ(2)

 種族:ヒューマン(人間)

 職業:上級作成師ハイクリエイター(New!)

 体力 :2305(+50)

 魔力 :3602(+80)

 力  :110(+8)

 素早さ:142(+10)

 器用 :293(+20)

 知力 :178(+13)

 精神力:212(+15)

 運  :9

 スキル:調合LV12、魔力付与LV11、鑑定LV9、俊敏LV6、短剣術LV5、風魔法LV5、収納LV9、宝石加工LV8、装飾作成LV7、光魔法LV3、闇魔法LV3、空き×2

 職業スキル:短縮作成

 

 名前:ルフ

 種族:フェンリル

 職業:狼LV25(1up)

 体力 :4942(+100)

 魔力 :1543(+50)

 力  :321(+20)

 素早さ:198(+10)

 器用 :93(+5)

 知力 :112(+5)

 精神力:113(+7)

 運  :10

 スキル:牙撃LV2(1up)、威圧LV9、俊敏LV9、気配察知LV9、収納LV7、火魔法LV7、魔力操作LV9、報酬LV7、体当たりLV2(1up)、水魔法LV1、空き×2(1up)

 職業スキル:遠吠え

 固有スキル:鋭敏な鼻

 

 名前:イリス

 種族:牛獣人

 職業:農婦ファーマー(一人前)LV24(1up)

 体力 :3584(+80)

 魔力 :1924(+50)

 力  :179(+10)

 素早さ:62(+5)

 器用 :169(+14)

 知力 :95(+7)

 精神力:117(+11)

 運  :10

 スキル:栽培LV12(1up)、料理LV7、棍棒術LV5、怪力LV8、採取LV11、成長促進LV9(1up)、水魔法LV8、採掘LV6、地魔法LV7、収納LV3(2up)、収穫LV3(2up)、空き×1

 職業スキル:種子作成

 固有スキル:緑の手

 

 名前:バネッサ

 種族:アマゾネス

 職業:戦士LV22(1up)

 体力 :2895(+100)

 魔力 :1416(+30)

 力  :146(+15)

 素早さ:85(+10)

 器用 :61(+8)

 知力 :78(+9)

 精神力:56(+5)

 運  :10

 スキル:剣術LV10、槍術LV5、弓術LV6、体術LV9、火魔法LV2(1up)、風魔法LV2(1up)、魔力操作LV2(1up)、収納LV2(1up)、空き×1

 

 名前:エイヤ(初期)

 種族:ダークエルフ

 職業:魔法使い(New!)

 体力 :150

 魔力 :450

 力  :4

 素早さ:6

 器用 :8

 知力 :10

 精神力:7

 運  :10

 スキル:火魔法、風魔法、精霊術、魔力操作

 

 名前:エイヤ

 種族:ダークエルフ

 職業:魔法使いLV2(1up)

 体力 :170(+20)

 魔力 :530(+80)

 力  :9(+5)

 素早さ:12(+6)

 器用 :16(+8)

 知力 :20(+10)

 精神力:14(+7)

 運  :10

 スキル:火魔法LV2(1up)、風魔法LV2(1up)、精霊術LV2(1up)、魔力操作LV2(1up)

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