バトルロワイヤルだぜ!
金塊女王メナールの罠にかかり俺とチョロは城の外へ飛ばされた。
そして、お尋ね者になる俺達は街の中を駆け抜け宿屋の屋根裏に潜伏していた。
まぁ、金塊女王メナールと出会えたまでは良かったが、向こうの城だから罠もあって当然だよな。
いくらチートパワーがあっても罠ばかりはどうにもならん。
未来予知が出来るわけじゃないし!
つーか、未来予知なんて出来たら俺は無敵じゃん!
このパイオツワールドの乳魔王のパワーを全て集めればそんな力が使えたらいいな。
……けど、そうすると何の刺激も無くなりそうだな。
難しいもんだなチートパワーってのも。
チョロの膝の上で横になる俺は上着の内ポケットからリンゴを取り出した。
真っ赤なリンゴを見て、チョロはウサギの尻尾を振って喜ぶ。
「とりあえずリンゴ食え。この宿屋に入る時にくすねておいた」
「え? ご主人の分は?」
「俺はお前のオッパイを揉めば問題無い」
「……」
何とチョロは俺のあげたリンゴを返して来た。
せっかくあげたんだから食えばいいのに、それじゃ納得いかないらしい。
全く、ワガママなんだかそうじゃないのかよくわからんぜ。
「じゃ、半分こだな」
「はいな!」
そして俺達は二人でリンゴを食べた。
屋根裏は空気が悪く、蜘蛛の巣もあってちょっと嫌な空間だ。
すると、チョロはチョロチョロと動き出した。
「ちょーりゃー!」
シャイン! と動き回り、チョロは屋根裏を綺麗にした。
「中々やるじゃねーかチョロ。ご主人様の言葉の前に動けるのは素晴らしいぞ。褒美にオッパイを揉んでやる」
「はいな! うきゃー!」
と、俺はチョロのオッパイを揉むが、あまり暴れてもいられない。
お尋ね者だから見つかったらヤバイしな。
このまま再度乗り込んで全員ぶっ倒してもいいが、それじゃこの金塊都市は勇者ジーハーを認めねーのはわかってる。
俺には民意が無い。
民意をこっちに引き寄せるにゃ、金塊女王を表に呼び出して大衆の前で勝つしかねぇ。
チョロに膝まくらをさせながら考えている俺はどーすっかな? と思う。
「さーて、どうするかチョロ?」
「ここはいい空気を吸えばいいはずです! なので少し窓を開けましょう」
チョロは屋根裏の窓を少し開けた。
すると、外は少し風が出ていて夜の空気が身にしみた。
すると、俺の目の前に何かの紙が飛んで来た。
「よっと」
風により舞い上がったチラシを一枚拾う。
「……これは!」
チラシにはバトルロワイヤル開催と書かれていた。
メナールも参戦するバトルロワイヤルらしい。
要するに勇者ジーハー抹殺計画だが、これは逆にチャンスだぜ
世界にパイオツチートを知らせる為に戦えるしな。
これに勝てば、民意は俺につくぜ!
ジーハー!
※
イベント・バトルロワイヤル開催される事になった。
金塊女王メナールはこのイベントで勇者ジーハーを大々的に始末する口実をつけて、金塊都市を更に盛り上げる起爆剤にするらしいな。
会場は金ピカでスゲー豪華に作ってやがるぜ。
ずいぶん金をかけてやがるな。
これで負けたら完全に恥だぜ金塊女王メナール。
俺は欲望と混沌が渦巻くコロシアムで戦う事になったがこれは好都合でしかない。
だって俺はパイオツチートだからな!
負けるわけが無い!
って、チョロ! 金ピカの建物をかじるな!
そしてメナールが現れた。
「よぉ、昨日は災難だったなメナール。身体はちゃんと洗ったか?」
「洗ったわボケが! コロシアムで負けたらお前をウンコまみれにしてやるからな!」
「そりゃ遠慮しとくぜ。俺は勇者だからな」
「……まぁその件はいい。この戦いに私が勝ったらお前は私の右腕となり、このパイオツワールドの制覇に乗り出そうではないか」
「……」
パイオツワールドの裏で暗躍したいゴールドグループはここでその基盤を作りたいようだが、そうはいかねぇ。俺のパイオツワールドでの基盤を作るんだからな!
俺が光でお前達は影だ! って言う気はねーけど、あんまり調子に乗ってるとそうするぜメナール?
「俺はお前の右腕じゃなく、その玉座から引きずり降ろす為に来たんだよ」
そして俺は超満員の試合会場へ向かう。
初戦は勝ち抜けバトルだった。
ブロックごとに分かれたバトルで敵を倒し、胸のプレートを奪う事が決勝トーナメントへ行く為のポイントらしいな。
「札集めだか何だか知らんが一気に行くぜ!」
面倒だから一気にブッ飛ばす事にした。
ピヨピヨうるせー奴もいるしな。
「ピヨッてるよジーハー。人が多いからかな?」
「ピヨってんのはオメーののうみそだろうがよ!」
すでにチョロの乳でチートパワーが回復する俺はゴルセルムを一撃で倒す。
メナールの妹達も倒し、一気に決勝へ行った。
決勝はもちろんメナールだ。
そいつはかなりの激戦を予感させたが、案外余裕だった。
チートパワーってやっぱスゲーわ。
扱い方一つで世界を無双出来んのも本当だな。
倒れるメナールに俺は言う。
「乳をさらけだせぇ!」
「なら貴様もチンポさらけだせぇ!」
「……それは恥ずかしいから勘弁だ!」
そうだ。
チンポを出すのはションベンする時と、セックルする時だけだぜ!
「揉んで、舐めて、吸って、ぶっかける!それがパイオツに対する節義!」
そしてジーハーはメナールの乳を揉んだ。
「ぶっかけないの……か?」
「それは出来ねーな。何故なら、ぶっかけるのは俺が伴侶にする女だけだからだ」
「そうか……挿入もだな?」
「そうだ。俺は童貞だ。童貞キングだ。それは恥じゃねぇ。俺は俺の女を見つけるまでは童貞でいいのさ。パイオツは無限に揉むけどな!」
「そうか……お前の伴侶に……立候補してやる」
俺は驚く。
ま、メナールも案外チョロインだな。
ツンデレの奴は案外簡単なもんだ。
何かに執着とかがある奴はその感情を強く持ち過ぎてるから、どっかが弱い。
そこをつけば、俺の勝ちだ。つか、このまま行けばハーレムだな?
ま、その前に伴侶も見つけてやるけどな。
無駄に女が増えても面倒だし!
「メナール。お前のパイオツパワーをもらうぜ」
小ぶりながらもやや上を向いた向上心の高さがあるパイオツだ。感度は良く、すぐに絶頂に達する癖にそれを認めずツンツンしてからのデレがたまらん! ジーハー!
とりあえずメナールからはパイオツパワーをもらった。
次はどこに乳神がいるやら。
ま、気楽に行くぜ。
「よし、このチートパワーをチョロも味わえ!」
「うきゃあ!」
チョロのパワーも上がり、新しい乳魔王の反応を発見したみてーだ。
「新しい乳闘力の反応!」
「よっしゃ! 行くぜチョロ!」
「はいな!」
俺達の旅は続いて行く。
ジーハー!