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第四十四話

投稿出来ない可能性が大きいと言ったな、アレは本当だ!


だからといって努力しない言い訳にはなりませんよね。やれば出来る! クオリティさんが若干以上に犠牲になっている気もしますが、どうぞお見逃しください。

宿に入って部屋に帰り、シエルを布団に乗せた辺りで冷静になる。


まずはとつか少年についてだ。確かに彼の言っていた通りどんなものでもマナーが守れない人間は罰則を受ける。他の人が出来なくて困っているから自分がやろう、というのも確かに立派な事だと思う。


だけど、だからといって殺していいことになるのかといえば、俺にはわからない。そう、駄目だと決め付けるのではなく、わからないのが答えだった。


とつか少年も言っていた通り、トリッパーをこの世界に送って面白がっている神様は、俺たちが死んだ時に元の世界、元の時間に戻すといっていた。それならばトリッパーを殺したところで、彼らは元の世界に帰るだけで死んだわけではないのかもしれない。異世界で暮らす権利を失っただけなのかもしれない。


だからといって、死んだ事が無かったことになるわけでもないんじゃないだろうか。戻るという事は死んだということで、それはつまり殺したという事になるんじゃないだろうか。


そんな考えがぐるぐるしていた結果、いいか悪いかはわからないという結論に達した。この世界ではどうとか、そんな単純に考えられなかっただけかもしれない。


だけど、それを俺が好きか嫌いかははっきりした。どんな理由があれ、それで殺すっていうのは嫌いだ。そう思うだけで、胸のもやもやも取れた気がする。


次にあのトリッパーを真っ二つにしたとつか少年の技だ。あの人が言っていた反射ってのが本当なら、攻撃が無効化されるなり、とつか少年が真っ二つになっているなりするのが本当だろう。


かといってあれが嘘だったとは思えない。割と本気で言っていた気がするからだ。ならなぜ攻撃が通ったか。考えられる理由は今の所二つある。


一つはスキルだ。俺だって物理耐性をどうにかするスキルを持っているんだから、おそらく武器を使う系のチートのとつか少年が持っていてもおかしくはないだろう。だが、これはこの世界のスキルと神様がくれたチートが同じレベルだったときの話で、もしチートの方がスキルより優勢とかいうものがあったら話は変わるだろう。現に経験値何倍とかよりも恐ろしいチートを貰っている身としては、ありえるんじゃないかと思う。


だからこその二つ目、あの技はとつか少年のチートで、反射できない要因のある技を使ったんじゃないか、というものだ。


刀が一本なのに二本同時に迫ってきたり、鑑定していないから絶対ではないが少なくともあの時だって俺のほうが圧倒的にレベルが上だったはずなのに、まったく反応できなかった上に胴体を四分の一ほど切断されたのだ。もしかしたらそういう可能性もあるんじゃないだろうか。


まあ一つ目と二つ目が両方合わさっている可能性も考えられるし、あるいは他の理由があったのかもしれない。でも、もし二つ目のみの理由だった場合……流石にないとは思うけど、どれだけHPがあっても即死とか、そんな可能性もあるかもしれない。


魔眼のおかげで見えた軌跡も、要は残像だったわけだから攻撃されたときに反応できるかもまだわからない。だから、そんな最悪の可能性だって考えたほうがいいと思った。あるいはそんな考えが頭をよぎったから、冷静じゃなかったのかもしれない。


冷静さを失った原因について考え終わったが、最後に考えなければいけない事が残っている。


……目の前で真っ赤になって膨れているシエルをどうするか、という事だ。若干悪かった顔色もすっかり良くなる、どころか真っ赤だし、直前までの自分の行動を考えると、なぜそんな事をしたのかわかるようなわからないような。わからないと言い切れない辺りが憎い。


結局謝ったりなんだりと機嫌をとっている内に一日が終わった。結構苦労したが、まあ満足出来たしいいか。



********************



翌日、とつか少年に警戒しながら宿を出る。幸い外に出たところで待機していたりはしないようなのでよかった。個人を特定できる探知スキルを習得するのも検討しておこう。


とりあえずは近くに見えないので、今日ものんびり街の観光に洒落込む。遭遇しても無視してれば諦めるかもしれないという期待付きで。


歩いていると、ぽつぽつと噂話が聞こえた。喜ばしい話なのか、ずいぶんと声が大きいので耳に入ってくる。どうやら、最近街に来ていたならず者やら迷惑な連中を何とかして回った子供がいるそうだ。これでもう悩まずに、また安心して生活が出来るとうれしそうに話している。


どうやらとつか少年はこの町のトリッパーを片っ端から消して回っていたようだ。完了形だった辺り既に終わっているみたいだが、出来ればそのまま違う街に行っていてくれるとありがたい。会わずにすむならそれに越した事はない。


だから後ろから聞こえてくるこの声もきっと幻聴だ。シエルのご機嫌とりに体力を結構使ったんだなー、きっと疲れてるんだーはははー。

現実逃避したっていいじゃない、人間だもの。


へ? もう人間辞めてるんじゃないかって? 種族はヒトって書いてあるから!

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