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第三十九話

ところでトツカ君の苗字だけで下の名前がわかる人っていますかね? 漢字は戸塚ですが、読みの方が重要で、筆者のネーミングセンスが改善されているのであれば結構わかりそうです。パターンが結構ありますが、ある一般名詞の後ろに進をつけて、違う読みにした後漢字を変えた、と言えば読みは一つに絞られますね。説明がわかりにくくてすみません。ヒントはすこやか。


ここまで本編には関係ありません

「痛いのも嫌だし、どっちが強いかわかればいいんだから寸止めで三本先取ってのはどうだ?」

「不服ですが、勝負を挑んでいる側ですからね。仕方ありません」

「あと事故がないように首狙いは無しな。何があっても」

「わかりました。命の危険は無しですね。……ぼそ……」

「多少の怪我なら回復魔法で治せるけど、無理の無い範囲でやろう」

「……ああはい、了解です」


せっかく入ったのにさっさと出た街の外でルールについて話し合う。殺し合いなんて論外だよね! 聞き取れない音量で何か言ったけど、精神統一とかだろうか?


「トツカ様がんばれにゃー!」

「負けないでね、昇!」


外野がうるさい中、適当な間合いをとって剣を抜く。向こうは手を添えて構えるだけだ。


「居合いか? 抜刀術っていうんだったっけか?」

「どちらでも構いませんよ。僕のは特に流派があるわけでもない……と思いますし。そちらこそ特に構えていませんが、チートは?」

「俺のチートはそういうのじゃないからなぁ」

「ではこちらもそうしましょう。では」


よーいどんで始めるのもあれなので、コインが落ちたら一本目スタートってことにしておく。まあ負けるのも癪だが、勝ってもいいことないし適当に相手に花を持たせておこうと思ってるけどね。


チリーンと音が鳴った瞬間、胴体に刀が突きつけられていた。加速無しでも動きの影というか、残像くらい見えるかと思ったけど、まったく見えすらしなかった。


「やっぱりトツカ様は強いにゃー!」

「昇、なにやってるのさ!」


あれ? といった具合に首を傾げつつ元くらいの間合いに戻るとつか少年。期待はずれだったんだろうが、そういうのは別の俺より強いやつに会いに行くとか言ってるトリッパーでも探してください。戦いが楽しいとか無いんで。


二回目の開始。まあさっきは見えなかったから今度は見るべく集中する。音がなった瞬間から前方に加速するとつか少年。依然刀は抜かずに一歩よりも遠い間合いで一旦止まる。その場で綺麗な型で刀を抜くと、器用に体の前でぴたりと止める。いや、俺の動きなんて我流どころか振り回しているだけだから良くはわからないけど、ずいぶんと強いんだなーって感じの動きだ。特に刀の速度なんて止まったような世界の中でもスローモーションカメラで捉えた銃弾! とかの速さみたいに動いていた。


「もう二本とったにゃー! それにあいつ何も出来てないにゃー!」

「ぐぬぬ……昇! 真面目にやってよー!」


とつか少年がさっきとは違い、キッとこっちを見てくる。なんだろう、期待はずれ過ぎたのだろうか。まあいい、こっちだって早く終わってもらって観光に行きたいのだ。いろんなレベルのケモノがいてみていて面白かったし。


三回目。今後の動きの参考にでもなればいいなーと全力で動きを見る。流れるような足の動きで近づいてきて、呼吸でもするかのようにするっと刀を抜き、俺の首元へ一閃……ってあぶねぇ!


後ろによけると、刀は首のあったところを綺麗に通過してから止まった。なんでだ! 首は無しって言ったどころか、寸止めもしてねぇ!


「あぶなっ! 何すんだよ!」

やっぱり(・・・・)、手を抜いていたんですね? 一回目は僕が勘違いしていただけかとも思いましたが、二回目、僕の動きを目でしっかり追っていましたよね? それも刀だけでなく全身の動作を」


いやいや、目の動きだけでそんなのバレるのかよ。


「たまたま目が動いただけだったらどうすんだよ! 死んでただろ!」

「たまたまであんな速度で目が動いたら恐いですよ! そんなことより真面目に勝負してくださいよ! 来ないんなら!」


そう言っていつの間にか鞘に収めていた刀に手を添えるとつか少年。えー、本気でやんなきゃダメなの?


まあ外野にもとつか少年にもばれないように適当に負けよう。主に寸止めの位置で刀を止めればいい感じに演出できないだろうか? 今までよりもずっと速く、しかし捉えきれないわけでもない速度で刀が迫ってくる。なんだ、向こうだって手を抜いていたんじゃないか。今度は首ではなく胴体狙いだったので、当たる直前で剣で動きを止め、剣を動かしたことがばれないように全力で剣を戻す。


「っ! 止められた!?」

「やったにゃー! やっぱりトツカ様の勝ちにゃー」

「昇ー! 本気出したのー!」

「いやーかてるわけないわーまじつよかったわー。という訳で俺は観光に」


手をひらひらさせながらお別れしようとすると、とつか少年がうつむいてぶつぶつと何かを言い出す。あれ、もしかしてめっちゃ怒ってる?


「トツカ様? 勝ったのにどうしたにゃ?」

「……真剣に戦ってくれないなら、本気にさせて見せますよ!」

「三本終わったじゃん! 俺の負け! OK?」

「ふざけないでください! 僕には奥の手だってあるんですよ? 真剣にやってくれないなら、ルールなんて意味ない!」


そういって今度は刀を抜いたまま構えるとつか少年。え、これってガチで襲ってくるやつ? というかこの子バトルジャンキーかなにかだったの?

トツカ君、一本目は本気、二本目は様子見、三本目は確認です。未だチートは未使用ですが、とある理由によりレベルは少し高めだったり。

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