第十八話
かと言って女の子と一緒に冒険っていうのもなんというか、年齢=アレな俺には無理なものを感じる。何?どうやって声とかかけるの?ヘイ彼女、俺のパーティーに入らないとかか?アホか。
考えていると、おじいさんが声をかけてきた。
「ところで、明日以降もこの調子で働くんかの?」
言われて気づいたが、どうせ一生遊んで暮らせるくらいの金額を持っているわけだし、もうドラゴンとか狩らなくていい気がする。むしろ一度エルフとか獣耳とかドワーフとかを見に行くのもいいんじゃないだろうか。物見遊山っていうんだっけか?お祭とかが有れば遊びに行くなんて生活スタイルもありなんじゃないだろうか。
「旅に出ます。」
「へ?」
「だから旅ですよ、旅。どちらかと言えば観光旅行っすかね?いろんな国を遊び回っ……もとい見聞でも広げようかと。」
「お、おう、そうかい。この街で暮らしておるんではなかったんかいの?」
「宿暮らしでしたし、どうせ図書館のために来ただけですから。」
ポロッと本音をこぼしつつ、どこから行こうか考える。ああ、せっかくだから護衛依頼とか受けつつの旅なんかもいいかもしれない。
「なんかこういいかんじに世界を回れる護衛依頼とか無いっすかね?観光名所とか調べなきゃなぁ。」
「お主ほどの戦力が護衛なんて、どう考えれば出てくる発想じゃ。」
「え、いや普通に……」
「お主の普通というのがワシや一般の普通と離れておることはよくわかったわい。」
失敬な、全然普通に庶民的な思考しかしてない。まあ若干、ほんの少ーし欲にまみれているかもしれないけどさ。それでも護衛がおかしいっていうのは分からん。まあいいか。
「まあそれはそれとして、護衛依頼はあるっすか?」
「ふむ、依頼リストには……あったのぅ。ドワーフの国の王都まで嗜好品を運ぶ商隊の護衛じゃな。」
「商隊って言うと馬車がいっぱいな感じっすか?行きだけ?」
「そこそこの規模で商品を運ぶようじゃな。いくつかの店がまとめて売り買いするようじゃから、馬車は幾つかあるじゃろうな。行きだけじゃが、普通はこういう依頼は帰りも受けるもんじゃぞ?」
「そうなんすか。じゃあその依頼を受けたいんすけど。」
「募集人数はまだ余裕があるから大丈夫じゃのぅ。出発は五日後の朝、南門で集合じゃ。」
「了解っす。」
ギルドを出て、五日後まで何をしようか考える。図書館通いもいいが、この街をあまり見回っていなかったので散策もありかなと思う。とりあえずは昼飯にしよう。




