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第十二話

戦いでは攻撃するにしろ防御するにしろ、相手の速さについて行けなければ話にならない。


最も、それを覆すだけの作戦や技術、経験や武術といったものはあるが、昇にはそのどれもがない。故にできることはただひとつ、


(とにかく今までで一番加速状態になる!)


今あるものを全力で使うことだけだった。即座に剣を抜き、避けることに集中しつつ攻撃を当てようとする。


死にたくない。痛いのは嫌だ。そんな考えからの戦術だが、少なくともパニックに陥って特攻するよりはマシだといえよう。現に、


「ーーーー!ーーーーーーー!」

「あぶねぇ、熱い!熱い!でも火の玉ブレスか、放射タイプじゃなくてよかった!」


当たれば大きなダメージを免れないであろうブレスを避けることができた。しかし回避しかできなければ負けるのは確実に昇の方である。


「ーーーー!ーーーーーーー!」

「ちくしょう、突進とかねーわー!まじで死ぬ!死ぬぅ!」


ブレスを避けられたドラゴンは、食い殺すためか、はたまた踏み潰すためかその体の形状でどうやってそんな速度が出せるんだと言わざるを得ない突進をしてきた。昇はなんとか避けると、すり抜けざまに後ろ足に斬りつける。


硬そうなウロコや筋肉をさして苦労せずに斬り、尻尾に警戒しつつ急いで飛び退く。ドラゴンは当然のごとく暴れたが、なんとか無傷で離れることに成功する。


「ーーー!ーーーー!ーーー!」

「あれ?意外と余裕かもしれない?ドラゴンってもっとこう、硬いイメージだったけどなぁ?」


たかが銅の剣でダメージを与えれたことを不思議に思う。が、それよりもダメージが通ったことの安心感が強く、直ぐに気にならなくなる。


「なんだかわからんがとりあえずくらえー」


棒読みで石を投げる昇。着弾した石は粉々に砕けているが、ダメージは着実に通っている。鑑定してみると



・名前 (ドラゴン)

・種族 ドラゴン

・レベル 15 (748394/9999999999)

・HP 103867/144898

・MP 126392/134789

・力 7076 (42×168) ■■■□□

・体力 7244 (43×168) □□□□□

・器用 6570 (40×168) ■■□□□

・俊敏 5897 (35×168) ■■■■□

・魔力 6739 (41×168) ■■□□□



おおよそ三万ダメージであろうか、投石でのダメージが一万なら剣での攻撃は二万ほど、実際には一万五千を少し超える程度だろうか?この調子で行けば勝てそうだ。


「そ~ぉれ!もういっちょ!」


ノリノリで、しかし真剣に投石を続ける。近づかなければ攻撃は当たらないし、ブレスも避けれるので当然の選択ではある。


「ーーーーー!ーーーーーーー!ーーーーー!」

「またブレスか、でも大きく避ければ……」


そう、ブレスが避けられるならば、それは最善の選択であった。しかし、今の状況を端的に表すならそう、まさにいつからブレスが火炎弾タイプオンリーだと錯覚していた!である。


大きく広がる炎が空間全体に広がり、当然昇も炎に包まれる。熱いがために手で顔を庇おうとし、直後目の前の方から聞こえてきた突進のような足音に、逃げるために後ろに飛び……


まさかの、石に足を取られて転倒した。よくアニメでバナナの皮とかでやってそうな見事なこけ方で宙に浮く。急いで下がろうにも力を入れる足場もなく、空を飛ぶ能力や重力やら引力やら斥力やらを操る能力等の今役に立ちそうな能力もない。


直後、右足に激しい衝撃と痛みを感じる。どう考えてもこれは噛まれてるってちょっとしゃれにならないたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい


「いたいぁ!離せクソ!」


何の奇跡か未だに手に持っている剣を足のほうにがむしゃらに振り回す。ニ,三回あたったような感触とひときわ大きい痛みが襲ってきたのはほとんど同時だった。


「ーーーー!ーーーーーーーー!」

「あぁぁぁぁぁいてぇぇ!」


ドラゴンから開放され、地面に投げ出される。攻撃が効いたのか、ドラゴンは断末魔をあげるとドサリと横たわる。


「はぁっ、はぁっ、はぁ。」


痛い時はひっひっふーの方がいいんだっけとか考えつつも、余裕なく地面に横たわったままでドラゴンの方を見る。ドラゴンが倒れた時くらいからブレスの炎が消え、既に熱くはない。


しばらくすると、ドラゴンは光の粒子になって消えた。安心した俺はとりあえず痛い右足がどうなっているかを確認する。正直こんだけ痛ければ骨折よりもひどいことになってそうだな~などと一周回って冷静になりつつ見れば、膝から下が無くなっていた。


「うそ……だろ?噛みちぎられて……ぁぁぁあああああぁぁぁあぁぁぁぁぁあ」


あまりのショックと未だに襲い来る痛みに、俺は意識を手放した。

まあ別にひしゃげた足の断面を細かく描写しなければ全年齢対象ですよね?少なくともR15でセーフのはずっ!


はてさて、片足を失ったらどうするんですかね?けんけん生活?杖でもつくのかな?

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