表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOの世界で怖いお兄さんをしています〜本当はVRでお茶会エンジョイしたかっただけなのに〜  作者: 春咲 イブキ
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/92

第27話 リタくんにプレゼント


 よし、リタくんにバラのハンカチを渡そう。


 ……みんなの前で渡すの恥ずかしいな??? 手渡しじゃなく、サクッと持ち物から譲渡してしまおうっと。

 

「お、なになに? ……バラのハンカチだって! かわいいー!」

 

 リタくんは早速持ち物から取り出してハンカチを広げている。しかも「見てみて〜!」ってヨツバくんとプラムさんにも見せびらかしていて、私が恥ずかしい。


「かわいいねぇ」

「ネイビーさん凄いです!」

「……ありがとうございます」


 にこにこ見守るかのようなプラムさんと、どこかうずうずしているヨツバくん。……うずうず?

 

「…………それで、どんな効果がついてますか!」

「ヨツバくん、それ聞いちゃう? でも私も気になってた!」


 あ、効果……。プラムさんのワンピースは渡す前に確認したけど、ハンカチは確認してないや。どんな効果がついているんだろう。


「効果はねぇ、『攻撃力+4』と……えっ、『魅力アップ』だって! ステータスにはないのに、魅力値とかもあるんだこのゲーム」

「『魅力アップ』ですか……。このゲーム、幸運値もあるっぽいですよ。僕がいただいたハンカチは『幸運アップ』がついてました」

「へぇえっ、……もしかしてデザインは四葉のクローバー?」

「そうです」

「名前からそうかなって思った! じゃあこれも、バラデザインから魅力、なのかな?」

「ありそうだねぇ。私のプラムのハンカチは魔力アップだったんだけど、プラムって魔力に関係があるっぽいんだよね」

「プラムは魔力関連の果実………! 覚えておこっと」


 リタくんがパッとメモ機能を立ち上げて、メモしている。ペンは……鉛筆。リタくんが書きやすい筆記具は鉛筆なんだね。形は六角形鉛筆だった。

 

「それにしても魅力アップかぁ……、魅了、とかできちゃう!?」

「わあいいね! リタくん、既に美貌の少年だからモンスターを魅了して足止め、とかできちゃうと思う!」

「えー楽しそう!」


 魅了、かぁ。


「あと、気になってたんだけど、プラムのそのワンピースってネイビー作?」

「そうだよー」

「いいなー! 僕もお花お洋服欲しい。……え、因みにお金は5倍? 6倍?」

「私は6倍支払ったよー」

「じゃあ、僕も6倍支払う! ……ので作ってくれませんか! ネイビー!」


 そう言って、パッとこちらを向いたリタくんが凄い勢いで頭を下げる。その勢いに少しビビる。ビビりながらもこくりと頷く。


「……良いですよ。ただ、開催まで時間がないので、ハンカチと似たようなデザインでも良いですか?」

「うん、大丈夫! このバラのデザインすっごく気に入ったもん」

「なら良かったです」


 リタくんとの会話を終えて、ちらり、とヨツバくんの方を見る。目があったヨツバくんは、口を開閉して、言っていいのか言わないほうがいいのか悩むような顔をしていた。……うん、何が言いたいかわかるよ。


「ヨツバくんもお花のお洋服いりますか?」

「! 欲しいです!」


 ほら、やっぱり。ヨツバくんはお顔を輝かせて、全身から喜びを溢れ出させる。かわいい。

 ……と思ったのに、すぐに顔を曇らせて視線を彷徨わせる。どうしたんだろう……。


「あ、あの……」

「ヨツバくん?」

「この水のゆらめきワンピースに刺繍してもらうことは可能ですか……!」


 なるほど……。一度作ったものに、後で足す……とかはまだしたことないけど、既製服にも旅人の服にも刺繍ができるんだから、きっとできるはず……!


「できると思います。……場所は左の胸元に刺繍しようと思ってるんですが、そこにハンカチと同じ白詰草の花束を刺繍する……、のはどうでしょうか?」

「! 良いと思います……!」


 今度こそ憂いなく喜んでくれている。


「ヨツバくんはかわいいねー。僕、花冠でも付けてほしくなっちゃったよ」

「わぁ素敵! ヨツバくんだし、白詰草の花冠をぜひ付けてほしいよね」

「わかるぅ」

「エッ」

「そんなヨツバくんに朗報です。なんと、僕! クローバーの種を持ってます! ……ネイビーに送るので、ネイビーに作ってもらいなさい」

「エッ」

「えっ」

「さっき栽培取るって言ってたもんねーついでだと思ってお願い!」


 またもや状況についていけない者が二人。

 わぁ……本当にクローバーの種届いた……。って、クローバーの種が50個、ってどうしたのこれ!?


「ネイビー、お礼はいらないよ。バラのハンカチのお礼だと思って受け取ってね」

「ありがとうございます……。こんなにどうしたんですか?」

「住民クエストクリアしたらもらった。運が良いのか悪いのか、クリアしたクエストの半分以上がクローバーの種が報酬だったんだよね」

「……すごい、ですね」

「えぇっそんなことあるんだ! 私は色んな種類の花の種だったよ。……因みに、種は私もネイビーくんに押し付けました」

「やっぱり押し付けられてる」


 もらったからには、白詰草の花冠作りたいな。お庭のいい感じのところ……に植えよう……。

 それにしても、みんな住民クエストいっぱいやってるんだなぁ。私、ルウさんのクエストしかやったことないや。


「皆さん住民クエストもやってるんですね。僕あまりできてないです」

「! ヨツバくん、同じです」

「わ、良かったです」


 仲間がいたー! よかった。




「そーいえば、二人は何の用でネイビーのところに来たの? 今更だけど、僕って邪魔してる?」

「私はこのワンピースの受け取りに来てたとこだよー」

「僕はネイビーさんのお裁縫を見に来ました」

「お? お裁縫とな…………?」

「ふふ、私もお裁縫見ていきたくなっちゃって、ワンピース受け取った後も残ってるんだ」

「へぇえ?」


 全員の視線が私に向く。


「……ええっと、お裁縫しましょうか……?」

「うん!」


 元気なリタくんの返事を機にお裁縫をすることになった。何を作ろうかな……。あ、リタくんとヨツバくんのお花お洋服を作っちゃおうかな。


 うん、そうしよう。

 いざ刺繍です!





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 ゲーマーなら……「普通の」ゲーマーなら、効果が気になりますよねっ。聞いてくれてありがとう!(笑)  バラの魅力、は、イメージ的にわかりやすいですね。逆に、プラム=魔力、の方が隠し要素だったんじゃない…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ