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第18話 お花のハンカチ


 帰ってきましたー!

 今日は、外でご飯食べてきちゃった。たまには良いよね!


 帰ってきた勢いでお風呂だとか洗濯だとかをどんどん済ませていく。心置きなくゲームを楽しめるように、ね!


 それじゃあ、ログインしよう!



 ◇ ◇ ◇



 ログインしました。

 あ、プラムさんからメッセージきてる。


『ついにお茶会だねー! 今日の21時……ゲーム内だと、6時だね! 今日はよろしくね』


 律儀〜! 主催として、私こそがこういうところに気を配らないといけなかったのかも……。取り敢えず返信しよう。

 

『こちらこそよろしくお願いします。楽しみにしてます』


 と返したら、『私も楽しみ〜!』と秒で返ってきた。はや。でも、楽しみにしてくれているみたいで良かった。嬉しいな。……早くお茶会したいくらい楽しみだけど、意外とまだまだ時間が残ってる。現在の時刻は20時で、ゲーム内だと2時。あと4時間もあるんだよね。


 うーん、3時間ハンカチを作って1時間は寝ようかな。お茶会の時に疲れてても失礼だし、不眠がついても困る。……多分、連続ログイン時間が8時間、9時間ならつかないとは思うんだけど良く分かんないからね。暇なときに寝とくの大事だと思う。


 

 あ、因みに、みおちゃん……リタくんの好きな花はバラだそうだ。バラいいよねー! ……今日の朝、思い浮かばなかったけど。

 デザインは、今度落ち着いて考えよう。何も予定が入ってない日に作ろうと思うんだよね。…………明日とか?



 それじゃあ、ハンカチを作っていきましょう。

 まずは桜の刺繍ハンカチを作ろうと思う。生成りのハンカチに、桜の花が一つだけ刺繍されたシンプルで可愛い物を作ろうと思ってる。

 刺繍をする位置は、ハンカチを四つ折りに畳んで綺麗に見える位置にしようと思う。


 さぁ、チャコペンで描くぞ。桜の花びらって、ハート型ぽくなっていて可愛いんだよね〜。そんなことを考えているうちにすぐ描き終わる。たった一つだしね。

 …………シンプルが手抜き認定されて効果付かなかったらどうしよう。まぁいいや、悩んでもしたかないよね! お花装備だから、イベント特効はつくだろうし。


 よし、作ろう。刺繍枠に布をはめたら、針に薄いピンクの刺繍糸を通してちくちく刺していく。まずは花びら1つ目。さっきも言ったけど花びらがハート型で可愛いからこそ、そのとんがった部分を刺繍するのが中々難しい。

 緊張しながらも、丁寧に刺していく。

 

 ……ふぅ、花びら1つ目完成。これをあと4回だね。知らないうちに息を止めていたようで、ため息が漏れる。


 2つ目は、1つ目の時よりもサクサク進んだ。コツを掴んだみたい。やったね。コツを掴んでしまえば、残り3枚の花びらもあっという間に刺せてしまった。


 可愛い。


 それでは裁断と端を三つ折り縫いしていきましょう!

 三つ折り縫いは慣れちゃったなぁ。ぼんやりと余所事を考えながらでも真っ直ぐに縫える。うーん、天才かな?


「完成!」


 ワンポイントの桜が可愛いハンカチの完成。豪華な物も大好きだけど、シンプルなものも良いよね! 売れるといいなぁ。



 よし、次は鈴蘭のハンカチを作っていこう。


 鈴蘭のハンカチは、白い花が映えるように『水のゆらめき』の青い部分を使う。…………青い部分ばかり使うからどんどん少なくなってきたなぁ。水色の方はまだまだたくさん残ってるんだけどね。

 鈴蘭は釣り鐘形の花が可愛いよね。その花を2つと、細く伸びた葉っぱ2つ配置したデザインだ。いつもと同じく、最初はチャコペンで布にデザインを描いていく。描き終わったら、刺繍枠もはめて準備する。できたら白い刺繍糸を針に通して、鈴蘭の花を刺していく。

 頑張るぞー!



「できたー!」

 

 鈴蘭を刺すのは楽しかった。難しかったんだけど、何個も刺したくなる楽しさがあった。花の可愛いまるさを綺麗に表現できたときとかすんごく嬉しかった!

 サクサク裁断と三つ折り縫いもして、よし、次に行こう。



 次は椿。布は生成りにしようかな。真紅が良く映えそうだからね。早速チャコペンで描いて……と。じゃあ、刺繍だ!

 花びらを先にやるか、花の真ん中のめしべとおしべの部分を先にやるか……どっちを先にやるのがやりやすいかな?

 …………うん、めしべとおしべの部分からいこう! 先端の黄色い部分を刺繍して、その後に白い部分。それが終わったら花びらを刺していくことに決めた!


 めしべとおしべの部分は、サクサク刺し進めていくことができたんだけど、問題は花びらでした。同じ色の刺繍糸で、別の花びらだと表現するために、刺繍をする糸の向きを変えて、差をつけないといけないのが難しかった。

 脳みそが高速で回転する気がしたよ!


 桜の花びらは正面から見た簡易的なデザインだったんだけど、椿は少し横を向いてて、花びらの形が場所によって違うことも難しさの要因だった。1枚上手くできても、次の花びらにコツを生かすってことができないからね。

 因みに、横を向けた理由は、そうしないとめしべとおしべの部分が刺繍しにくいし、何よりそっちのほうが可愛い! と思ったからです。


 でも、その頑張った甲斐があって、とても可愛い椿のハンカチが完成した! ……椿はしばらく刺繍したくないけどね。でも、あと残ってる他の花は正面の簡易的なデザインだから安心……、って、あ、朝顔も少し横向けたデザインにしたわ…………。今は忘れよう。

 この椿のハンカチも裁断と三つ折り縫いを進めて完成させる。

 


 じゃあ、次はチューリップ。布は生成り。チューリップの色を赤にしたので、椿と同じく赤が映える布の色にしたよ。チューリップも桜と一緒で簡易的なデザインだから、それなりに簡単だと思う。

 チャコペンで布に描くのはとっても簡単だったし!


 …………と、思ったんですが、簡易的なデザインすぎて、糸の向きが良く見えてですね、刺すのが曲がるとバレるんだよね。シンプル過ぎて誤魔化しが利かない。ひたすら丁寧に、ゆっくり位置を確認しながら刺しました。


 そんなこんなで、刺繍は大変だったけど、頑張って集中して作りました! とってもかわいいね!

 ……まぁ可愛いのは確かだけど、ちょっと幼稚園とか保育園の「チューリップ組さん」って感じ。まぁ可愛いのは正義だよね! 少女っぽい子に使ってもらいたいなぁ。


 これも、裁断と三つ折り縫いをして、と。

 かんせい!


「今何時だろう……」


 時間を確認してみたらゲーム内時刻4時だった。つまり、2時間経過ってことだね。2時間で4枚のハンカチが完成って早いなぁ……ステータスの恩恵を感じる。しかも、単純計算、あと2枚は作れそうだ!

 あと2枚、なんの花を作ろうかなぁ。


 よし、コスモスとたんぽぽにしよう!


 まずは、コスモスからいこう。コスモスの花は濃いピンクにした。布は生成り。またまた赤と同じ理由で映えそうだからです。

 コスモスは真ん中が黄色くて、8枚の花びらで出来てる。真ん中の黄色い部分から刺繍していこう。ただまぁるく刺繍、っていうのも難しいよね。四角にならないように慎重に刺した。

 それが出来たら花びら。コスモスの花びらってよく見ると先がギザギザしているんだけど……今回はギザギザなしの簡易デザインです!

 こういうのも大事だよね。簡易デザインにしたのもあって、かなり楽に刺繍することができた。うーんコスモスたくさん刺繍したハンカチも欲しくなっちゃうなぁ……。今度作っちゃお。


 サクッと裁断と三つ折り縫いもしたら完成です。


 

 お次はたんぽぽ。たんぽぽの素朴さが一番可愛く刺繍できるのは、生成りの布だと思うので、生成りにします!

 ……生成りの布もたくさん使ったから小さくなってきたなぁ。ハンカチもそんなに大きいものじゃないからまだまだ作れるけど、作りたいときに作れないのほど嫌なことはないから今度補充しに行こう。

 ササッとチャコペンで描いて、刺繍枠をはめる。たんぽぽの刺繍の仕方は、白詰草に似ている部分がある。白詰草と同じで花びらが細かくて数えられないほどだから、細く面というより線で表現していく。…………こういうの大変なんだけど大好きなんだよね。楽しい。


 ただ、白詰草のハンカチの時と違って、こちらはたんぽぽ一つなのですぐに終わった。茎とギザギザの葉っぱも刺繍して、完成だ。たんぽぽの花は、上位を争うくらい好きな花だから、完成した花をみてにこにこしてしまった。かわいいねぇ。

 それじゃあ、裁断と三つ折り縫いをして、と!

 

 〈裁縫レベルが15に上がりました〉


 わ、裁縫レベルが上がった。『製作』スキルを覚えたよ。

 ……あ、そう言えば量産のことも考えてシンプルなデザインにしてたけど、15レベで『製作』スキル覚えるんだった。『製作』スキルは、自動で生産アイテムが完成するらしいんだよね。


 ……よし、使ってみよう。『製作』を選択したら、一度作ったことのあるものが一覧で表示された。さっき刺繍するのが大変だった『椿のハンカチ』にしようかな。よし、ポチッとな。


「…………う、わ、ぁあ、あ!?」


 待って、『製作』ってボタン一つでポンッと完成じゃないの!?

 体が急に動き出して制御ができない。自分の手が勝手に、布に刺繍枠をはめて、針に糸を通して…………と刺繍の準備をしていく。そして、準備が終わったら、刺繍も始まる。その刺し方は、めしべとおしべから始めていて、さっき自分が刺繍した順番通りに進んでいく。

 


 えっ! もしかして『製作』って再現スキル、ってこと!?




 


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