表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOの世界で怖いお兄さんをしています〜本当はVRでお茶会エンジョイしたかっただけなのに〜  作者: 春咲 イブキ
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/92

第17話 水曜日の朝


 今日は、水曜日!

 待ちに待ったプラムさんとのお茶会の日です。


 ……と、言っても、まだ朝だけどね。

 何をしようかな。今日のお茶会のために準備しないといけないもの、とかあったかな……? お菓子はあるし、渡したいハンカチも作り終わってるし……。


「あ、フルーツ」


 ケーキスタンドにイチゴとかブドウが乗っていたら可愛くない?


 よし買いに行こう。



 ◇ ◇ ◇



 現実では6時半の現在、ゲーム内では20時です。

 つまり、暗い。


 ゲームだから何時だろうとお店はやってるから困らないんだけどね。そう思いながら果物屋さんに来たところ、いつものお爺ちゃんは居らず、若いお兄さんが店番をしていた。


 …………お孫さん、とか?


 昼間はお爺ちゃんが店番で、夜はお兄さんなのかな。いつもは昼間に来るようにしていたから、詳しいことは分からないけど……、ゲームと言えどかなりリアルな世界だから一日同じ人じゃないだろうしね。

 ……まぁ、もしかしたら、今日はずっとお兄さんだった可能性も無きにしもあらず。


 よし、買い物していこう。

 値段はどれも1つ100Gだ。リンゴが1個100Gで、イチゴも1個100Gは高い気がする……けど、可愛いお茶会の為なら仕方ない。買います。

 その代わり、ブドウとマスカットも1房100Gなのは安いと思う。

 

 悩んでイチゴは15個、ブドウとマスカットは2房ずつ買うことにしました。


「……悪魔も果物食べるんスね」

「…………食べますよ」


 早速ド失礼なことを言われた。店番のお兄さんはそのままぼんやりと私を見ていたけど、私が果物と1700Gを差し出したら、流れるように会計してくれた。さっと、持ち物にしまう。

 

「…………ア、じろじろ見てごめんなさいっス! 俺のことは食わないで欲しいっス!」

「!? 食べませんが!?」

「ホントッスか! ……って言いつつ、安心してまちの外まで着いていったらそこでバリボリ食べるんじゃないっすか!?」

「食べませんよ! ……正直、俺も他の悪魔については詳しくありませんが、俺は人間を食べません」


 ……「人間を食べません」なんて宣言しなきゃならないなんて今まで生きてきて想像もしたことなかったなぁ……。いやほんと、自分が悪魔だと知ったばかりだし、悪魔について詳しくないから、人間を食べる悪魔もいるのかどうかも分からないしさ。

 ──分かることは『ネイビーくんは人間を食べない』ということだけ。

 

「でもだって、父ちゃんはよく『悪さをすると悪魔に食べられんぞ』って言うッス!」

「…………悪さしたんですか?」

「はっ、し、ししししてない、ッス」


 ……何か悪さしたんだな。

 だから、余計に怯えてる、と。この子、20代くらいに見えていたけど、10代くらいだったのかな?


「バ、バレなきゃ食われないっスよね。へへ……何もしてないっスからね俺」

「…………バレて怒られるより、先に素直に謝っといた方がいいと思いますよ」

「ヒェェむりむり! 父ちゃんも爺ちゃんも怖いんでむりっス」

「……嘘つく悪い子も『悪魔に食べられる』可能性ありませんか?」

「はっ……確かに……! 俺はどうしたらいいんスか……食べられたくない……でも怒られたくない…………ヒェェ……」


 頭を抱えて嘆いている。一体どんな悪いことをしたんだろう。


「何をしたんですか?」

「え、腹減ったから店の果物食べて、店のお金で剣買ったっス…………ってうわあ、してない、してないっスからね! 俺、なんもしてないっス!!」

「…………」


 うわぁ……かなりやらかしてるじゃん……。謝っても許されないことしてる……。青年は、何も聞きたくないと言うように耳を抑えてうずくまってしまったので、少し申し訳なくなりながら、私は「果物ありがとうございました」とだけ告げて、店をあとにした。



 ◇ ◇ ◇



 マイルームに戻ってきました!

 もう30分も経ってる。あの青年愉快だったな……他人事だから、言えること。しかも、ゲームだし。

 

 よし、あと遊べるのは30分だね。

 次作る物のデザイン画でも描こうかな?


 うーん次は何を作ろうかなぁ。まだまだハンカチは作りたいんだよね。ヨツバくんとプラムさんの分はかなりこだわって作ったけど、露店売りのはワンポイント刺繍くらいの簡単なもので量産したい……かな。

 ……あ、リタくんに渡すのはちゃんとこだわって豪華に作りたい。今日、会社に行ったら何の花が好きか聞こうっと。


 よし、ワンポイント刺繍をしたい花をメモしておくのもありだな。まずは、桜でしょ。あとは……、鈴蘭、椿、チューリップ、コスモス、キキョウ……、あ、ひまわりとかもいいなぁ。

 どの刺繍糸を使うのかも、刺繍糸とにらめっこしてちゃんと決めておく。そうしておけば、次のときにすぐ作業に入れるからね。今回のはグラデーションは作らず、シンプルに刺繍しようと思ってるから、色も簡単に決まった。


 うーん、更に種類増やしちゃおうかな。あとはそうだなあ……、たんぽぽとかアジサイでしょ。

 あ、朝顔もいいなぁ。朝顔通りがあるくらいだし……。そんなこと言ったら他の物も、ってなるけど、昼顔や夜顔との区別は難しいからなぁ。ギリ昼顔は花弁が違うから出来るけど、それでも難しそう。一応名前だけメモっておいて保留にしておこう……。

 因みにアジサイの色も朝顔の色も青にしました。青色っていいよね……。

 

 

 そんな感じに過ごしていたら、終わりを告げるアラームが鳴った。ほぼお絵描きだった作業を終わりにして、これからお仕事頑張るために1時間寝よう。


 1時間後にアラームをかけてからベッドに横になって睡眠を選択した。これでぐっすりすやすやの快眠ができる。


 午後は、お茶会までハンカチを作ろう。

 ふふ、プラムさんとのお茶会楽しみだなー!

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 店番くん、だめなことしてる!? 身内でも、やっていいことと悪いことが;  さておき。お茶会にわくわくしてますが、空き時間に作業してると……来訪に気づかないとかないかなー、と心配になりますね。ネイビー…
更新ありがとうございます!! 時間によって店員さんが変わるのリアルですね!青年、何てことしているんだ…バレるより素直に謝った方が怖くないよ…(実体験) ネイビーさん刺繍の案がポンポン出てくるの羨ましい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ