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VRMMOの世界で怖いお兄さんをしています〜本当はVRでお茶会エンジョイしたかっただけなのに〜  作者: 春咲 イブキ
第2章

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第11話 火曜日の午後

無言で2日お休みしてすみません(土下座)


 帰ってきたー! 仕事疲れたぁ。

 でも、少しでもゲーム内睡眠が取れたからか昨日よりは眠気がマシだった! 明日からも朝遊んだ日は眠るようにしよう。

 

 因みに、今日のお夕飯はオムライスです。仕事中に「今日の夕飯はオムライスにしよう!」と天啓を得たので、卵を買ってから帰ってきた。ちょうど卵が切れてるとこだったんだよね。


「う〜んっ美味しい……!」


 私ってば天才。最高に美味しいものを作っちゃいました。


 それじゃあ、ご飯も食べたしゲームをやっていこう!



 ◇ ◇ ◇



 ログインしました。

 通知も特に来てないし……よし、まずはハンカチに使う布選びをしよう!


 刺繍がしやすい布……となると柄なしがいいから、白や生成りの布が無難かな? まだ余ってる『水のゆらめき』や『木々のゆらめき』のグラデーションの布に刺繍をしてもオシャレかも!

 あとは、『夜染め』も黒無地だからシックで格好良いかも……。まぁ、不思議な効果がついちゃったら、誤魔化しが聞かないんだけどね。


 う〜ん、どうしようかな。刺繍するのがプラムで赤紫色だから、ゆらめきの青や緑の布だと色同士が喧嘩しちゃうかなぁ。黒も猫ちゃんには格好良すぎるかも。可愛いのが作りたいんだよね!


 ……あ、布を先に決めようと思ったけど、プラムの色っぽい刺繍糸を探してから、それに合う布を見つけたほうが早くない?

 うん、そうしよう。もし「これだ!」って刺繍糸がなかったら、トゥエに探しに行かないとだもんね。


 

「……あ、この糸綺麗…………」


 良い色の刺繍糸見つけちゃいました!

 マジこの『初めての生産道具』に入ってる『裁縫セット』優秀すぎる! 初期セットとは思えないくらい一通りの色の刺繍糸が入ってるから、大助かり。

 流石に綺麗にグラデーションを作ろう……と思うと、全く色数が足らないんだけどね。それでも大体の物は刺繍できるから凄い。


 プラム色の刺繍糸を布にあてて、どれが一番可愛いか考える。やっぱり、白か生成りが良く映えて可愛いなぁ。……あ、プラムの花って白っぽいから、白い布に表現するの難しそう……。

 よし、生成りの布にしよう! 生成りも結局優しい白ではあるんだけど、ほんのり黄色というか薄茶というか……、完全な真っ白じゃないから白布よりは表現がしやすいでしょう。


 それではチャコペンでデザインを布に描く……、前に、メモ機能を立ち上げる。この機能は、昨日ヨツバくんから教えてもらった。

 最初からメニュー欄にはなくて、設定から『メニューをカスタマイズ』を選択することによって、機能を増やしたり減らしたり出来るそうで、「便利だからメモ機能を追加しておくと良いですよ」と教えてもらった。

 ヨツバくんはこのメモ機能を使ってひたすらラビの観察日記を付けているそう。気に入った食べ物や、モンスターとの戦い方は、特に詳しく記録しているそうだ。


 それと外部サイトの立ち上げ方も教えてもらった。これも『メニューをカスタマイズ』からだ。これで、検索窓に『プラム』と打ち込んで画像を探せば、見ながらデザインを考えることが出来る。


 メモ機能のウィンドウと外部サイトのウィンドウのサイズと位置を調整して、ペンを持つ。このペンはメモ機能に付属されていて、脳波読み取りでプレイヤーが使いやすい形に勝手に変わる。私はボールペン型だ。

 色だって自由自在で、現実でも欲しくなるくらい便利だ。『スポイト』機能にしてから、布に当てれば、布の色を移し取る事ができるし、プラムの画像にペンを当てればその色を移し取ることができる。


 ほんっとべんっり〜!


 生成りの布の色を吸い取って、ハンカチの形──正方形にしたいから正方形を描く。勿論、メモ機能に『バケツ塗り』も付いているのでサクッと内側を塗り潰す。

 プラムの画像から色を取りたくなるけど、これは刺繍用だから、刺繍糸の方から色を取ってデザインしていく。メモ機能…………と言いながら、レイヤーも増やせるからほぼお絵描きアプリだこれは。まぁ便利なので何でもいいんだけどね!


「……あ、半分に切られて内側が見えるプラムも配置しよう」


 外側しか見えてない赤紫のプラムと、切られて内側が見えているプラム。その2つが並んでいて、周りをプラムの白い花が咲き乱れるデザインにしたい。メモ機能にざかざか描いていってイメージを膨らませる。「ここに葉っぱがあっても可愛いんじゃないかな?」と足してみたり、「花が多すぎた!」と減らしてみたり……。

 今までは、ここまでちゃんとデザインせずに作ってきちゃったから細かく調整するのは新鮮で、楽しい。


 しかも、刺繍糸から色を吸い取って色味が合うか何度も試せるのがとても良い。特にプラムの内側の刺繍糸決めは大変だったけど、この機能があったからなんとか見付けることができた。葉っぱだって、一番プラムに似合う色を何度も試して決められて楽しかった。

 


「よし、これでどうだろう」


 メモ機能に描きあげたデザインをじーっと見詰めて、その可愛さに口元がにこぉと動く。我慢できないや、良いもの考えちゃった!


 それじゃあチャコペンを用意して……っと。デザインを見ながら布に描き写していく。わくわくしている気持ちが行動に現れているのか、描き写すスピードが早くてもう写し終えてしまった。


 写し終えたということは、念願の刺繍作業です!


「…………今更だけど、プラムさんの由来が果物のプラムからじゃなかったらどうしよう……」


 そ、そんなことはないよね?

 ……場合によってはこのハンカチ露店に売ろう……。




 

 

ヨツバくんは、メモ機能にモンスターの経験値や討伐時間もメモってます。時間効率で倒すモンスター決めてますが、そこまで話すと引かれそうでネイビーには話してません。

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― 新着の感想 ―
 特殊な布でなくとも、とりあえずは、出来上がった作品が、効果付きかどうかが気になります(笑)  この前のポンチョも、かわいいーっ、で盛り上がってましたが、ゲーム好きな自分は地味に「効果」が気になってま…
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