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VRMMOの世界で怖いお兄さんをしています〜本当はVRでお茶会エンジョイしたかっただけなのに〜  作者: 春咲 イブキ
第1章

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第43話 効果の程は?


 効果の確認をしていきましょう。

 まずは『刺繍リボン付きのシャツ』から。


「ええっと、シャツの名前が『刺繍リボン付きのシャツ』で……『防御+7』と、『魔力操作習得』。…………えっ、習得?」

「エッ、習得速度上昇ではなく!? エッそれって、まさか……」


 まさかの、まさか? 怖々と魔力を動かしてみた。

 ……わ、動くよ!? あんなに動かすのがむずかったのに、魔力動いちゃったよ!?

 

「…………恐らく、『魔力操作』を覚えた状態になっているみたいです。前にほぼ動かせなかった魔力が動かせます」

「うわぁめちゃくちゃ羨ましいです……」

 

 ヨツバくんに羨ましさを吐露されるが、凄く素直な感情で嫉妬や妬みは感じられないので出来た子だなぁと感心してしまった。憧れ、とかの感情を強く感じた。良い子すぎる。


「これって、流石にこの服を着ているときのみですよね……?」

「試してみます」


 パッと『旅人のシャツ』を着用してみてから、魔力を動かしてみるがぐぐぐっと固く感じて上手く動かせない。「悪魔って、魔法が得意なんじゃないのっ!」って怒りたくなるくらいには動かない。魔法苦手な悪魔です、よろしくお願いします。


「……服を変えたら魔力操作できませんでした」

「やっぱりそう、ですよね。少し安心しました」


 もし、一度の着用で覚えちゃうならぶっ壊れ性能過ぎるもんね。…………これに頼って自力取得しなかったら、装備更新のときに泣きを見るんだろうなぁ。

 たまに装備を戻して、『魔力操作』の練習をしとかないとやばいだろうね……でも、装備に頼っている未来しか見えません。


「次は、ズボンの効果見ていきますね。名前は『夜染めのズボン』で、『防御+6』。それで……」

「それで?」

「『夜にステータスが10%アップ』『夜属性を持つ場合、更に5%アップ』……だそうです」

「夜にステータスアップ…………、というかっ、『夜属性』って初めて聞きましたっ!」

「…………その、俺もよく分からないんですが、俺は夜属性の悪魔らしいんです」

「夜属性の悪魔」


 ヨツバくんがぽかーんとした顔でまあるくお口を開けている。……見てたら何か入れたくなって、クッキーを取り出してそっと一枚入れてみた。そのままサクサク食べだして面白い。小動物に餌付けをしているみたいだ。 


「美味しい……じゃなくって! 夜属性の悪魔ってどういうことですか?」

「……なんか、俺みたいに肌色で色が混ざっていないと夜属性らしいです」

「なる、ほど……? 水色だったら水属性、みたいなのがあるんですかね」

「多分」


 ふむふむ、とヨツバくんは何度か頷いた。


「ところで、それはどこで知ったんですか?」

「えっと、ですね────」


 私はヨツバくんにトゥエに黒い布を買いに行ったこと、そしたらたまたまゆらめきシリーズが売っている店に辿り着けてこのシャツを褒めて頂けたこと、良いものを見せてもらったからと『夜染めの布』を出してもらえたこと。そして、その布が『夜が得意な悪魔にオススメ』と言われたこと。

 あと、お得意様に夜属性悪魔がいるらしいことも話した。


「本当凄い体験してますね……。どこから驚けばいいものか」

「あ、『夜染めの布』は、夜属性のマジックスパイダーの糸のみを使ったもの、らしいです」

「マジックスパイダー……出会ったこともないですが属性とかあるんですね」


 それにしても、とヨツバくんが続ける。

 

「なんで、僕はその場にいなかったんでしょう。服作りを見ていたら、トゥエの町への買い出しも一緒に連れてってもらえましたよね? 運が、悪かったです……ヨツバ、って名前は運が良さそうなのに……」


 ヨツバくんはどんよりしょぼんしてしまった。


「次のときには、一緒にトゥエに行きましょう」

「絶対ですよ!」

「はい」


 約束のために、指切りげんまんまでしてしまった。可愛い約束に絶対一緒に行くぞ、と強く思った。



 ◇ ◇ ◇

 


「それじゃあテーブルクロス作ります」

「楽しみですっ」


 テーブルクロスは、今まで作ってきたのは四角型だったけど、今度のは円形にしたいなーって思ってる。円形に、まぁるく垂れているのが可愛いと思うんだ。それで、端には白レースを縫い付ける。絶対かわいい。

 

 あとさ、忘れてたんだけど、私って裁縫スキルがレベル10超えているじゃん。その時に『裁断』機能と『曲線』機能が解放されていたみたいなんだよね。服を作るときに地道に自分の手で裁っていたけど、これを使えば自動で裁断してくれていたみたいだ。縫い代を何センチにするかも『裁断』機能から設定できるみたいで超便利。

 なんで気が付かなかったんだろう。……まぁ、自分で布を裁つのも好きな作業だから問題はないんだけどね。


 ……でもちょっと悔しい…………。


 コホン。それで『曲線』機能です。この機能は、円形もなみなみ線も自由自在に作ることが可能だ。この『曲線』機能を使って、丸いテーブルクロスを作ろうと思ってる。


 垂らす部分は30センチ位にしようと思っているから、まずは丸テーブルの大きさの円をチャコペンで描いて、と。『曲線』機能でサクッと描きました。そしたら、30センチ外側にも丸を描いていく。出来たら、内側の丸線は消して、と。

 縫い代1センチで『裁断』! わ、本当に切れた、面白い。


 じゃあ、端を三つ折りにして……って、え、出来なくない?

 まって、丸い布ってどう端を処理すればいいんだろう。……自信がなくなってきた。普通に三つ折りじゃ、縫えないもんね。丸って……難しくない…………?


 あ、2枚切って、縫い合わせればいいのか。ほんの少し開けといて裏返す。裏返しにしたらステッチをかける、ってしたらいい感じじゃない?

 ……でも、レースがちゃんと綺麗に付けられるかな?寄せつつ、じゃないと綺麗にまぁるくならないよね、多分。

 どうやったらいいんだろう。


「…………ネイビーさん、大丈夫ですか?」

「ヨツバくん」


 やば、いるの忘れて、うんうん悩んじゃった。

 多分、独り言も言ってた気がする。


「えと、丸い布にレースを付けるのってかなり難しそうで、どうしたらいいか分からなくて…………」

「なるほど……、それは僕じゃ相談に乗れませんね……すみません。…………前に頂いたテーブルクロスみたいに、正方形の物を丸いテーブルにかけても可愛くなるとは思いますが…………。すみません、これくらいしか浮かびません」

「……確かに、正方形でも可愛いかもしれません」


 四角形なら垂れ下がるところが均等じゃなくなるから、それはそれで可愛いかも。どうしようかな。


「決めました。レースなしの丸いテーブルクロスと、レース付きの正方形テーブルクロス、両方作ります。作ってから使う方を考えます」

「良いと思います!」

「ありがとうございます」


 よし、作っていこう。さっき切った丸い布と同じものをもう1枚裁断して、2枚にする。中表で合わせたら、出来上がり線をひたすら縫っていく。もちろん、裏返すための隙間は開けておく。

 その隙間以外を縫えたら裏返して、と。コの字縫いで、隙間を縫っていく。そしたら、ステッチをかけていく。


「できた!」

「おめでとうございます」


 ぱちぱちと拍手で褒められて嬉しくなる。


「次は、正方形の作ってみます」

「頑張ってくださいっ」


 円形よりも大きさに悩んだ。どのくらい垂れ下がるのが可愛いかと、何度も布をテーブルにかけてイメージを膨らませていく。このくらい、かな……!

 ひらみ具合が一番可愛いと思った大きさに決めて、『直線』機能で線を引いていく。

 それで縫い代1センチで『裁断』。時短がすぎる……!


 端を三つ折りして『アイロン』をかけてから、レースをまち針で留めて、一緒に縫っていく。正方形のテーブルクロスは慣れたものなので、特に悩まずサクサク進んでいく。あっという間に完成!


「できました」

「お疲れ様ですっ」


 またもや、ぱちぱちと拍手をくれる。えへへ。

 絶対笑みが浮かんじゃってるよ。


 

「まず、円形のテーブルクロスです」


 丸いテーブルにテーブルクロスをかけて、ヨツバくんに見せる。

 

「わぁオシャレですね! 落ち着いていて高級レストランぽいです」

「ありがとうございます。次が、正方形のレース付きテーブルクロスです」

「こっちは可愛いですね! 垂れ下がっている角のひらみが可愛いですっ幅広のレースもいい感じです!」

「ありがとうございます」


 めちゃ褒めてくれて嬉しい。作るのは簡単だったのに、こんなにも褒められてもいいのかって、レベル。でも褒められるのは嬉しいので、素直に受け止める。

 

「どっちも良いですねぇ……」

「そうですね…………どちらにするかは当日の気分にします」

「良いと思います」


 ヨツバくんは私を全肯定してくれるので調子に乗ってしまいそうです。


 

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