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VRMMOの世界で怖いお兄さんをしています〜本当はVRでお茶会エンジョイしたかっただけなのに〜  作者: 春咲 イブキ
第1章

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第18話 裁縫レベル5


 トゥエの町にも『ラビットベアの肉挟みパン』が売っていたので、食事はそれにした。回復値も50と大きいんだよね。因みにお味は、ファルシュトよりもピリッと辛いソースで、これはこれで美味しかったです。

 暫く生産に専念したいから、多めに買っておきました。


 

 空腹度も回復したし、また戻ってマイルーム。


 次は何を作って裁縫レベルを上げようかな。

 あ、確か装備欄…………うん、やっぱりまだ『頭』と『腕』、『アクセサリー』欄が空いてる。『アクセサリー』は3つまで付けられるみたいだ。


 そしたら、装備出来るものを作りたいなぁ。


 そう言えば、ウサギキーホルダーって何かステータスアップとか付いているのかな?

 棚に飾っていたウサギさんを取ってきて『持ち物』にしまう。そうすることで、アイテムの詳しい説明が持ち物欄から読めるようになる。

 ふむふむ……? 『アクセサリー』で『敏捷+2』だって。裁縫スキル解放前に作った割に凄くない??


 どうせだからと装備をしてみた。そうしたところ、腰のベルトに装着された。……どう付いてるのかなこれは??? 引っ張ってみても外れない。でも、装備欄から外すを選べば簡単に外れて持ち物欄へと帰る。

 ……どうなってるのかよくわかんないゲーム仕様だね!

 まぁいいかと、もう一度装備した。……ちょっと可愛すぎちゃうかな。でも、敏捷が少しでも上がるの大きいしなぁ、付けちゃお。もっと良いものが出来たら交換だー!



 それで、『裁縫』のレベル上げだね。

 うーん……、よし、頭装備を作ってみよう。……これって、ちゃんと意図通りに頭装備になるんだよね?


 作ってみようとしてるのは、『ネイビーくん』の後ろの小さなポニーテールに付ける髪飾りだ。他のゲームじゃ髪飾りも立派な頭装備だったから、このゲームでも頭装備だと思うんだよね。……もし、アクセサリー枠になっちゃったらどうしよう。まだ枠空いてるから良いんだけど、でもさー。

 ううん、作る前から心配ばかりしても無駄だよね。当たって砕けろ! やってやるぜ。



 形はシュシュみたいなのを作って、タッセルを付けようと思ってる。シュシュにする布悩むなー。どれにしよう。

 青緑系統じゃない色が良いんだよね。アクセントになる色……。

 赤にしよう! 青緑とは補色の関係だもんね。


 柄は……ひし形が連なっている模様だ。上手く説明できないんだけど、暗い赤地に明るい赤でひし形が刺繍がされている。赤いひし形の中には黄色でまたひし形の刺繍がされていてオシャレだ。

 このひし形が丁度真ん中のラインに来るようにシュシュを作りたい。どのくらいの位置で、どのくらいの幅が良いのか何度も折って試してみた。


「うん、こんな感じが良さそう……!」


 一旦、『アイロン』で折り目を付けた。シュシュは細長い袋状…………、あ、袋状は底があるか。底がない袋状って何ていうんだろう。

 まぁ、シュシュは半分に折って、細長い長方形に縫って作るので、半分に折った状態で『アイロン』で折り目をつけました。今度は『直線』機能を使って半分に折ったままハサミで布を裁つ。

 うん、いい感じだね。柄もちゃんと中心になるように切れました。いえい。


 表が外側に来るように折り目を付けちゃったので、もう一度『アイロン』を使って折り目をなくす。ピンと綺麗に布が張った。

 今度は表が内側に来るように半分に折って『アイロン』を使う。うんうん、中表に出来たね。


 そうして、やっと縫う作業だ!

 半分に折って、まだくっついていない長い辺を本返し縫いで縫っていくだけ。これも『直線』機能を使って縫えばあっという間に真っ直ぐ縫える。楽〜!

 縫い終わったら裏返して、ゴムを入れていく。ゴムはヨツバくんに貰った髪ゴムしかなくて、既に輪になった状態なので、切って紐状にした。

 それを、紐通しを使って、通していく。通し終わったら、ぎゅっと固く結んだ。そうしたら、布にしわが寄ってシュシュの状態が見えてきて可愛い。


 でも、ここからが難しい。まだ縫っていない短い辺同士を縫っていくんだけどね、これが少し面倒なんだよね。

 ……実を言うと、最初からドーナツ状に作れる縫い方もあるんだけど、私には良く分からなくて出来なかった。だから作るときはいつも、長方形を作って、裏返して、ゴムを通したら短い辺を縫い合わせるってやり方をしてる。

 ドーナツ状に作れるやり方をマスターしたほうが楽なんだろうなぁと思いながら、短い辺を縫っていく。


 出来るだけ縫い糸が見えないようにコの字縫いで……ってあれ? 現実で作るよりスイスイ縫える……! これが、器用さの恩恵?


 …………実は、『器用』かなり上がっているんだよね。『裁縫』スキルを取得してると、レベルアップ時に『器用』が上がりやすかったみたいで、どんどん『器用』ばかり上がってしまった。まだ『裁縫』しか取得してないのもあって極振り状態。

 ほら、ヨツバくんとパーティを組んで戦闘したじゃん?

 あれの経験値が凄くてですね……あの、確認するたび怖くて目をそらしてたんだけど、実は今や旅人レベルは16レベなんだよね。びっくりだよね。

 そりゃあ、ステータスも上がって、生産での補正も凄くなるよね。


 やっぱりお礼しなきゃ……!



 そんなこんなで、あっという間に縫えてしまった。楽だよー! でも現実でお裁縫ができなくなるかもしれないよー!


 よし、次はタッセルを作ろう。タッセルも赤にします。

 タッセルの作り方はテーブルクロスに付けるために作ったのと同じ。椅子を代用して……っと。

 タッセルの上部にビーズとか通してもいいなー。ビーズって売ってるのかな?


 よしっ、サクッとタッセルも完成。2つ作ったよ。


 これをシュシュに付けていく。テーブルクロスと違って、タッセルの上部の紐の部分も長めに取りたいので、位置調整が難しい。


「この辺で……どう……? わ、いいかも!」


 てか、声ひっく。ごめんごめん『ネイビーくん』、キャラ崩壊させちゃってごめんね。でも、一人生産のときは許してね。外では気を付けるから。

 じゃないとオネエだと思われちゃう。……オネエさんも嫌いじゃないんだけどね、『ネイビーくん』はお兄さんだからね。気を付けたい。


 そんなことをぐだぐだ考えながらも手は止まらない。タッセルを2つ共、シュシュに固定させてついに完成。

 


 〈裁縫レベルが5に上がりました〉

 

 やったー! やっと5だよー!

 これで、型紙機能がつかえるっ!


 型紙機能も気になるけど、先にシュシュを見てみよう。

名前は『タッセル付きシュシュ』で……、わ、良かった装備枠は『頭』だって! 上がるステータスは『器用+4』。器用ばっか特盛だね。生産で便利だから良いんだけどね。早速付けちゃおう。

 うんうん、タッセルが揺れるのがオシャレだね。


 それではお次は型紙です!

 初期から解放されている型紙は『簡素なシャツ』『簡素なズボン』『簡素なワンピース』『簡素なローブ』『簡素なグローブ』『簡素な靴』の6種類。家具だけじゃなく、裁縫でも簡素なシリーズがあるんだね?


「おぉっ……!」


 すごい。ちゃんと型紙だけじゃなく、作り方も載ってるや。助かる〜〜。ほぼ、等身大型紙付きの本だね。

 

 というか、レベルが上がるのが完成とぴったりすぎる。思考から完成を読み取られて、経験値が入ってきてるのかな?


 あと服を作るならトルソーが欲しい。売ってるのかな?

 現実だと置く場所とかも考えて断念したんだけど、ゲーム内ならいくらでも置ける。ゲーム内なら狭くなっちゃっても、全然いいし。

 


「あ」


 そう言えば、インソールを試作してみようと思っていたのに、忘れて他のもの作ってた。『簡素な靴』の型紙も出現したし、靴の型紙を改造する……?

 靴の型紙の説明を読んでみたら、むずかった。これ、私に作れる? 靴なんて作ったことないから意味分かんないよ。どうやるの、これ。

 ……うん、インソールだけ作ろうかな。作れるか分かんないけど試してみよう!


 思い付いた作り方は、『ホーンフロッグ』の皮を使ってインソールの形を作って、中に綿、もとい『ラビットベア』の毛皮を仕込む。どうだろう、やってみるしかない。


 まずは靴を脱いで……、中敷きが取れたりは…………した! 中敷き取れたよ!

 これでかなり作業が楽だ。中敷きをホーンフロッグの皮の上に置いて、形を写す。ここでもチャコペンさんの出番。2枚分写した。その線通りにハサミで切り取っていく。


「うわ……」


 むずい! 切るのむずいよこの皮!

 まぁ、皮だもんね。当たり前、なのかな? 四苦八苦しながら、なんとか切り終えた。今は左足の分を作っているけど、もしちゃんとできたら右足でもこの作業があるのかぁ……と思って、げんなりした。


 お次はつま先のとこだけ縫い合わせて、と……。うん、縫うときも大変でした。力をつけたいときは、『攻撃力』を上げるといいんだっけな? 攻撃力上昇装備なんて持ってないからどうしようもないけど。

 

 よし、取りあえず5センチのインソールを作ります。本当は10センチ欲しいんだけど、流石に10センチインソールをこの靴──『旅人の靴』には入らなそうなので、5センチにした。

 つま先だけ縫い合わせた皮を横向きに立てて、かかとを5センチ開かせる。三角状態になったそれを、またホーンフロッグの皮の上に置いて、形を取る。多分不格好にはなるだろうけど見えないとこだからねっ、うん。


 形を写せた皮を切ったら、側面にまつり縫いで縫い付けていく。縫い終われば、今はかかとの部分だけ開いている状態だ。その部分から『ラビットベア』の毛皮を詰めて────、いこうとして思い留まる。

 ……毛皮が勿体ないな、って思っちゃったんだもん。他に綿の代用になりそうなものは…………あ、インソールなら硬めでも大丈夫かな?

 『ホーンラビット』の毛皮を詰めることにした。


 うーん多分、良い感じかな。『ラビットベア』ほど柔らかいと、身長が保てなかっただろうし。

 そうして、毛皮を詰め終わったら、開いている部分の形を皮に写し取って皮を切っていく。流石に切るのも慣れてきたよ。

 よし、まつり縫いしたら……かんせーい!!


「靴に入れて履いてみよう……わ、まぁまぁでは!?」


 正直、走れる気はしない。戦闘もしなきゃなのに、良いのかそれで。でも、身長は……大事…………。


 よし、右足も作ろう。

 一度作ったからか、左足の分よりかはサクサク進んだ。


 

「かんせーい!」 


 と喜んでいたら、ぴこんっと通知。

 ヨツバくん?と思って見てみたら『不眠のバッドステータスが付きました』というお知らせだった。


 え、マジ?


 焦って時間を確認したら、ゲーム内時間にして夜中の3時だった。夕飯を終えて帰ってきてからも、ゲーム内に5時間くらいいた計算かな?

 あと、日付が回っているから、ゲーム内で3日目になった、って感じだね。


 取りあえず、いそいそとインソールを靴の中に仕込んでから、時間を計算する。

 

 えーっと、現実で約20時。今から7時間ゲーム内で寝たらゲーム内で10時だから、現実では22時になっちゃうのか。そしたら私も現実で寝なきゃになっちゃうし、どうしようかな。


 もう少し遊びたい気持ちもあるんだけど、裁縫レベルが5になったし、インソールも作り終わってキリが良いから、今日はここまでにしよう。初日から根を詰めすぎても疲れちゃうだろうし。


 じゃあまずは睡眠7時間!

 睡眠を押すだけで、すやぁ。夢も見ずに深く眠って、脳の疲れを取る。


 ピピッ、と鳴ったアラーム音で起きれば、ゲーム内で7時間経ってる。……何度経験してもびっくりするね。じゃあログアウトしましょう。


  

 ◇ ◇ ◇


  

 ログアウトしました。 

 現実では22時。まだお風呂入ってないんだよねー。

 

 でも、その前に30分だけ運動をしよう。運動はゴーグル型のVR機器を使う。FJOはヘルメット型で寝てるだけで、やってることは夢を見てるような感じなんだけど、今やるのは現実で体を動かすのが必要なゲーム。

 これを使えば運動不足に陥らないし、楽しく運動を行える。


「あ、前に断念した……あった、これやろう」


 剣士となってモンスターを倒すゲームだ。運動音痴は、仮想空間で体を動かすよりも現実で動く方が凄く難しくて、前は諦めた。だけど、FJOで立派な剣士になるためにも現実で少しは動けるようになっておいたほうがいいと思うんだよね。

 プレイ時間を30分に設定して、スタート!



 ◇ ◇ ◇



「づっかれたぁ…………」


 腕がプルプルしてる。付属機器を握って、ひたすらそれを振ってモンスターを倒してた。前に後ろにと現れて、それはもう忙しかった。

 しかも、剣、もとい付属機器を大振りし過ぎて、現実で転びそうになったりと大変だった。


 でもそのおかげで、全身良い汗をかいて、全身運動になったと思う。毎日少しでも運動しないと、すぐ体力が落ちていくからねー。ゲームを全力で楽しむためにも、現実での運動は必要だと思う。


 

 それじゃあ、お風呂に入って、寝よう!

 

 

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