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VRMMOの世界で怖いお兄さんをしています〜本当はVRでお茶会エンジョイしたかっただけなのに〜  作者: 春咲 イブキ
第1章

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第11話 戦闘、と見せかけてまた生産


 ヨツバくんは、まだまだ話し足りなさそうだったけど、「不眠のバッドステータスついてる! すみませんっ今日は帰ります!」と叫んで、早口に(いとま)と今日のお礼、そして次のお誘いを告げて帰っていった。


 嵐みたいな子でした。


 あ、それと、「魔法が使いたいなら『杖』スキルを取っても使えないので気を付けてください」とも叫んでた。

 ……えっ、マジ?

 聞いてなかったら魔法を覚えられると信じて『杖』スキルを取得してたと思う。後でワールドチャットで聞くか、掲示板でも見てみよう。

 因みに、ログイン中はワールドチャットの閲覧、書き込みが出来るんだけどログアウト中は、閲覧すら何も出来ない。時間加速の弊害だね。逆に掲示板は、閲覧ならログイン中もログアウト中も出来るんだけど、書き込みはログアウト中だけだ。

 だから、ゲーム中に使うのはワールドチャットがメイン、って感じになる。調べ物なら掲示板の検索機能を使うのも全然ありなんだけどね、ワールドチャットについついいきがちかな、私は。

 


 

 閑話休題。

 それで、私はさっき寝たのもあって、まだ活動ができそう。

 何しようかな。そろそろ戦闘もしたいし、スキルポイントで何かスキルも取得したいんだよね。でも、ヨツバくんにスキルによって上がるステータスが変わるって教えてもらったのもあって、何をスキル取得していいのか悩んでしまった。

 もう少し、色んなスキル解放してから取得でもいいのかなぁ?


 ゲーム大好き、だけど攻略は不得手……、な人間には難しいシステムすぎるっ。


 ってことで、スキルのことは忘れて、一度街の外に出てみよう!



 ◇ ◇ ◇



 ……と、思いましたが、早くも戻ってきました。

 暗くてね、それはもう真っ暗でね。街灯もあるんだけどポツポツと少ないし、モンスターと戦うために外に行ったら何も見えないくらい真っ暗闇で、無理だー!って逃げ帰ってきました。こんなのでモンスターに勝てるわけがない。


 ちょっと怖かったよぉ。嘘、めちゃくちゃ怖かった。


 ガサッと音がするたびに震えたし、よく腰が抜けなかったなーって思う。あと、迷子にもならなくて本当に良かったよね。マップもあるし、なんとかなるとは思うんだけど、夜道ってだけで方向感覚を失う。

 途中、このまま活動をしていれば、『夜目』みたいなスキルが手に入るのかもなぁとも考えたんだけど、スキル解放まで堪えることが出来ませんでした。……こんなにも格好良いお兄さんの見た目なのに、私はなんて弱いんだ。


 

 こほん。気を取り直して生産をしていこう。

 ほら、ヨツバくんから大量に素材を頂いたからね、活用していこうと思う。


 貰った素材に、毛皮が多いから裁縫をしてみたいんだよね。

 取り敢えず、『裁縫』スキルを解放させるために何か作ってみようかな。簡単なのがいいなぁ。

 ……よし、ラビットベアの毛皮を少しだけ使って、ウサギのぬいぐるみ、まではいかないけどウサギの頭だけのふわふわキーホルダー、みたいなのを作ろう。


 布を丸く切ったものを2枚、ウサギの耳っぽく細長い楕円型に切ったものを4枚用意して、っと。

 

 先に耳を縫おう。毛皮の表が内側になるように2枚を合わせてチクチク縫っていく。毛皮がふわふわもふもふしているから、どこを縫っているのか分かりにくくて難しい。

 だけど、小さいのもあってそこまで時間がかからずに縫うことができた。耳の下側になる部分だけ開けておいて、そこから裏返して表にする。

 その開いている場所から、綿…………はないので、ラビットベアの毛皮を小さく切ってギュッギュと詰めていく。……よし、思った通り、ふわふわで綿の代わりになったね。

 同じことをもう一度繰り返して耳を2つ用意した。


 次は丸い頭の部分だね。こちらも、毛皮の表が内側になるように2枚を合わせて縫っていく。作った耳も一緒に縫い合わせたいので、位置を調整してまち針で留めておいた。

 同じく下だけ開けて全部縫い終わったので、その穴から裏返して表にする。耳よりかは大きいからまだ縫いやすかった、ような……?

 うーん、でも、耳の部分を縫い合わせるのがかなり難易度高かったから、こちらもかなり大変だったかも。……あっ、初めからウサギの形に布を切って作るのでも良かったのでは? 今気が付いてしまった。

 

 ……細かいことは忘れて次に行こう。この部分にも綿、もといラビットベアの毛皮を詰めていきましょう。もこもこにしたいので沢山詰める。……思ったより生地が伸びて沢山入ったのでボールみたいになった。これはこれで可愛い。

 詰め終わったら、穴の部分をコの字縫いで縫って閉じていく。



 いよっしっ、ふわっともふっとしてて、頭が丸っこいウサギの完成〜!!

 手のひらにちまっと乗る大きさで、素材の毛皮がふわふわもふもふでめちゃくちゃ可愛い。

 


 〈スキル『裁縫』が解放されました〉


 やった、目論見通り解放できました。

 必要スキルポイントは1。うん、裁縫スキルでどんなことが出来るのか気になるので裁縫を取得しちゃいましょう。ノリと勢いも時には大事だと思うんだ。……毎回ノリと勢いしかないじゃん、って? 人間なんてそんなもんでしょ。

 

 …………あれっ、レベル1じゃ特に技は覚えないのっ!?

 取得したことによって得たのは『裁縫時にスピードアップ』。確かに助かるんだけど、なんかこう、ゲーム的な作製が出来る技が入手出来るもんだと思ってた。『〜〜の服』を作る、って選んだら自動で服が完成、みたいなね?

 

 ……まぁ確かにね、経験でスキルが解放されていくシステムだしこういうものかな。服とか作れる自信が持てないんだけど、モノづくりは大好きだから自分の手で色々なことが出来るのは楽しみかな。

 実際、現実だったら剥ぎ取ってすぐの毛皮は使い物にならないだろうし、ここはゲーム的加工がされているんだろうね。多分、皮革職が出てきたら、素材の質がアップとかはあると思う。

 

 あと、私は現実ではゲームだけじゃなく刺繍も趣味だから、既製服を買ってきて刺繍をする、とかもありかもなぁ。あっ、今着てる旅人の服に刺繍するのもありじゃん!

 もちろん、裁縫セットに刺繍枠が入っているのは確認済み。


 うんうん、刺繍するだけでみんな一緒の初期服から脱せられるし、『初めての生産道具』みたいにステータスアップが付くかもしれない。お金の問題は解決したから装備を買ってもいいんだけど、貯金できるに越したことはないからね。

 …………自由にりんごやリスの置物を買っている人間の発言とは思えないけど。


 そろそろりんごもなくなっちゃうから、ゲーム内で昼間になったら買いに行ってみよう。

 って、そう言えば……、と思って満腹度を確認してみれば減少していたので、りんごを食べる。りんごしか食べてないのに一日生活できるのがゲームの良い(よい)ところ(?)。




 ◇ ◇ ◇

 

「……なるほど…………」


 裁縫スキルについて気になっちゃったのでワールドチャットで聞いてみたよ!

 そしたらね、スキルレベル5になると、型紙機能と図案機能が解放される、って教えてくれた。解放されると、オリジナルの型紙や図案を販売したり、逆に他プレイヤーのオリジナル型紙や図案を買ったりとプレイヤー間取引が出来るようになるらしい。

 

 ふむふむ。取り敢えず5に上げないとだね。でも、5までは一つ作品を完成させるたびに、くらいの勢いでレベルが上がっていくので、そこまで気負うことはないんだって。

 ワールドチャットでも『生産が好きならすぐだよ!頑張って!』と応援を頂いた。


 えへへ、頑張るか〜〜。



 

 よし、初期服『旅人のシャツ』に刺繍をしていこうかな。……って思ったんだけど、多分作業の途中で不眠のバッドステータスが付くと思うだよね。

 それは凄く面倒だから先に寝ようと思います。睡眠ボタンポチッとなだけでぐっすり眠れて、アラームでスッキリ起きれるのホント楽。うーん、5時間くらい睡眠いっとく?

 

 …………えっ、てかさ、『旅人の服』って脱げるんだよねこれ? 脱がずに刺繍は厳しい。




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― 新着の感想 ―
 まだ11話で、これから読破予定ですが、途中で感想をば。  おもしろいです! やっぱりゲームって、キャラクリから楽しいですよね、共感が深かったです。  かっこいいキャラのロールプレイ、なかなか大変そう…
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