24.ほかにどんなことした。
・前回のあらすじです。
『カリオストロの魔法が、広場を爆破する』
和泉もウォーリックも、【魔法の障壁】の展開がまにあわない。
あっけなく爆風にまきこまれて、空高くにほうりあげられる。
「くっ……! 『上昇を呼ぶ、シルフの唄』!」
衝撃にうめきつつ、和泉は、【飛行の術】を行使した。
風圧に乗って、なかばはこばれるようにして、近くの屋根に着地する。
おなじように、ウォーリックもとなりの民家の屋根におりた。煙突をささえにして、ふたりはさっきまでいた広場を見おろす。
添木をしたカエデ、ベンチ、水飲み場。それらは、完膚なきまでに消しとんでいた。モザイク模様をえがいていたタイルも、無惨にはがれ、えぐれて、焼けただれた地肌をさらしている。
カリオストロのいる場所だけをのこして、広場は一個の『クレーター』になっていた。和泉は、一軒分の距離のあるウォーリックにわめく。
「おまえ、ほかにどんなことしたんだよ!」
「あの手のこととなると……。かぞえあげればキリがないかと」
ウォーリックの返事に、和泉はカクンッと肩をこけさせた。広場の大地に座りこんで泣いているカリオストロを見おろす。
「あーん! あーん! あんまりですわー!!」
(かわいそうではあるけど)
少女の胸には、不吉な濃紺の輝きが、今尚ある。うかつには近づけない。




