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19.いじわる
・前回のあらすじです。
『町を爆破した犯人【カリオストロ】が、ウォーリックの発言にふるえる』
「『近所のクソガキ』……ですって?」
カリオストロは、キッと眼光をひらめかせた。
【魔術】を使ったらしく、(呪文がなかったのが、和泉には驚愕だった)彼女の焼けこげた全身が、またたく間に完治する。
愛らしい顔も、ふわりとした金髪も、身体にまとわりついていた焦げ目も、あっというまに、きれいさっぱり消えてしまった。
「よくもまあ、そんな戯言がほざけたものですわね!」
カリオストロがずびしっ! と、よく研がれた爪をウォーリックにむける。
「あなたとっ! そして、あなたの祖先がっ! このわたくしになにをしたか……。わすれたとは言わせませんわよ!」
「わすれましたわ」
「なあ。そーゆーいじわるすんのやめようぜ」
速攻であいてのいやがる返事をするウォーリックを、和泉は横から叱った。
と、ふっと思い至る。
クララ・モリス・B・カリオストロ。
目のまえできゃんきゃんとわめく金髪の少女の名に、聞きおぼえがあったのだ。




