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17.語尾に「ですわ」がつく
・前回のあらすじです。
『生徒のウォーリックが、和泉に【ぬれぎぬ】をきせられる』
「教授。どうもあなたは意地でもこのわたくしに汚名をきせたいみたいですが、ざんねんですわね」
「ええ?」
「一連の騒動は、あそこにいるじゃじゃ馬のしわざです」
ウォーリックに解放してもらい、和泉は立ちなおった。白髪の頭をかいて、ズボンのポケットから『手配書』を出す。特徴を確認する。四つ折りにたたんでいたのを、二つ折りにもどして。
「だってほら、見てみろよ。ひたすら『タカビー』で『美人』で『語尾に“ですわ”がつく』とか。あと『高笑いする』とか。そんな人間が、ウォーリック以外に何人も存在するわけないじゃないか」
「ごく自然にわたくしのありようを侮辱された気がしないでもありませんが、まあいいです」
ウォーリックは紙のもう片がわ――きれいにふたつに折れて、ぴったり和泉の手におさまっている『上半分』――『モンタージュ』部分を、しゃがんでながめていた。
立ちあがりながら、それをぴらっと引きあげる。
和泉の視界に、『おたずねもの』の少女の顔があきらかになる。
その刹那!!




