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11話  睦み合う

 

 同夜六本木・グランド・ファイアット東京・二十階


 藤堂はフロントカウンターで優瑠瑠をソファーで待たせ、チエックインした。

 

 窓際に立ち、夜景に魅せられている優瑠瑠を後ろから優しく抱きしめると、

身体を預けてきた。

 優瑠瑠は帯締めを解き、名古屋帯を緩め床に落とした。

 続けて何本か紐を解いた。

 京友禅染めの着物がするっと床に広がり長襦袢だけの、しどけない姿に

なっていた。


 うなじにそっと唇を這わせ髪の毛の生え際をゆっくりと啄ばみ耳朶を甘く

 咬みながら、両方の身八つ口から掌を忍ばせた。

 細身の躰の割には、ボリューム満点の豊かで蕩ける様な乳房がそこにあった。

 軽く握り締めると指の間から溢れた。

 夜景が反射している窓ガラスに優瑠瑠の化粧したままの上気した顔が

映っていた。

 切れ長の目は閉じられ声が漏れないよう下唇をきつく咬んでいる。

 クロエの官能的な香りが二人を包み淫乱な気分を助長した。


 じれったくなる程ゆっくりとした行為を優瑠瑠は望む。

 卑猥な遊びの暗黙の手順になっていた。

 引き寄せると胸の中に倒れ込むようにしがみ付いて来た。

 静かに横にすると優瑠瑠は長襦袢の紐を解いた。

 ベッドルームでは切なく啜り泣くような声が暫らく続いた。


 藤堂は、今夜「嬪」に、二之宮を呼び出す様に香坂に言いつけてあった。

 二之宮に「裏帳簿」の回収を至急行うよう香坂からきつく督促させた。

 同時にママのリオン莉音りおんに、ある物の回収を頼んでおいた。

 それを優瑠瑠に回収させた。

 ついでにホテルで食事をし、部屋にチエックインした。

 どうやら、いずれも、うまくいった様だ。

 今夜の藤堂はご機嫌だった。


 小早川瑛介が自らの命を絶った日から数えて、

 まだ三日も経って居なかった。



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