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彼女は愛されていると言いたい

作者: 雨音れいん


彼女は愛されていると言いたい

でも招かれた場所へは行かない

彼女に愛はないのか?

 愛されていると言いたいだけで…


地図にはない場所に彼は行った

其処には仲間がいるのか

なにを保証されるのか

幸せになれるのか


なにも

わからない


彼女は触れさせようとして

何度もその繊手()を伸ばすのに

さらりと交わしてしまい


何も

掴めない



彼女は何を望んでいるのか

肝心な所を覗こうとすると

見えないように

目隠しして言う

「まだ見ちゃ駄目」


なにも

見えない


まるで弄ぶように


彼女は言う

「私は愛されている」


運命のような遭遇

何度も

何度も


奇跡のような確率


愛が二人を出会わせたのか

愛が奇跡を起こしたのか


何度も

何度も



「私は愛されている」

 そう誰かに言いたいだけか


彼女は今何を思い

泣いているのか

微笑んでいるのか




わからない…



この

焦らすような

揶揄(からか)いのような

御伽噺のようなリーク

いつまで続くのか



誰にも

わからない




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