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第七話 《再開》
部屋の様子を見に来たライは來那が貸してくれた部屋を見ると、
「凄い…」
と声をこぼした。
「こんなすごい部屋を貸してくれるんだ…後でしっかりとお礼言っておかないと…」
「たしかにいい部屋だな。」
「だよね~…って誰!?」
突然ライがいる部屋に知らない人の声が響いた。
「一度会った事があるだろ?」
「いや、君みたいな人と会ったことはない…と思うけど…」
ライの目の前にいたのは青い目に白い髪といった美少年だった。
「会ったことはある。現実ではないがな。」
「現実じゃないって…もしかして…レイ?」
「やっと気づいたか…」
「そりゃあ前に会った時より姿が違ったからね…それで何か用?」
「いや、特に要はない。ただ、お前に頼みがあってな」
「頼み?」
「あぁ。それで頼みのことだがーーー」