第六話 《案内》
’’僕が最強…?どういうこと?’’
’’あぁ、お前は最強だ。少なくともお前のホントの能力はな’’
’’ホントの能力…?’’
’’あぁ。お前は今、ちゃんと能力を使いこなせていない。’’
’’そっか…レイは僕の能力わかるの?’’
’’あぁ…だが、今は教えない。お前はここに来た時に助けを求めた声を覚えてるか?’’
’’うん。’’
’’とりあえずそいつを救え。’’
’’救う…?’’
’’あぁ、救え。’’
レイがそう言うとライはみんなの所に戻っていた。
「ライ…?大丈夫?」
そう言って來那が心配そうにこちらを向いてくる。
「うん。大丈夫だよ。」
「いきなり反応しなくなるからびっくりしただろ〜」
「ごめん、ごめん」
「まぁ…なんともないならいいけど…それより話し聞いてた…?」
「…話…?」
レイと話していたせいで全然話を聞いていなかったから來那に聞き返したライ
「はぁ…明日ライにこの世界を案内する…っていう話をしていた。」
「あ〜なるほど。って言うか明日なの?今日でも別にいいんじゃ…」
「私達がまだ万全じゃないから。」
「なるほど。でも、僕どこで寝たらいいの?」
明日案内すると言ってもライのネル場所がなかった。
「私の家で寝ればいい…」
「いいの?」
「うん…私は問題ない…私達がいる部屋の隣の部屋使っていいよ…」
「わかった。じゃあ僕はその部屋見てくるね。」
そう言ってライは來那が貸してくれた部屋を見に行った。