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第三話 《豹変》

「さ〜てと、そんじゃあちゃっちゃとやっちゃいますか!」

まるで緊張感のない夕にライは、

「ちゃっちゃとって…相手を見たところかなり強そうだし数は3000ぐらいだと思うんだけど…」

「まぁそこで見てなって!」

そう言って夕は3000ほどいるであろう敵の軍勢に一人で向かっていく


’’雷竜の咆哮,,


そう言うと夕の目の前にとてつもなく大きな雷龍が現れ、

「焼き払え!」

そう言うと、雷竜はあぎとを大きく上げ、巨大な雷のブレスを放った。

「凄い…一気に3000も…」

「まぁざっとこんなもんでしょ、さて、來那の手伝いでもするか!」

「そうだね、でも來那も夕ぐらいに強いんでしょ?」

「まぁね〜。來那とは小さいときからずっと一緒にいたけど、一回も勝てたことないんだよね〜」

そんなに強いのか…とライが思っていると、


「なるほど…あの雷龍はあなたが出したものでしたか…」

という声が聞こえたのでそちらの方に振り返ってみると、

「あんた誰だ?少なくとも味方じゃないだろ」

「その通り。私は今回の襲撃を引き起こした犯人でございます。」

犯人…?でも、犯人なら來那が探しに行ったはず…ライと同じことを考えたらしく

「來那はどうした?」

そう犯人に向かって聞いた。その質問に犯人は、

「來那?…誰の事かは知りませんが、先程私と戦い10秒ほどで負けた人のことでしたらこちらに…」

そう言うと犯人は指を鳴らし右手を掲げると…血だらけになった來那が僕の目の前に現れた。


「來…那…」

「お前…絶対に許さねぇ!」

そう言うと夕は犯人に向かって突撃していった。

「危ない、危ない」

それを犯人は間一髪のところで避けた。


「ライ!來那を安全な所に避難させてやってくれ!」

「わかった」

そう言ってライは來那を抱え付近の岩陰に隠れた。そうして手当てをしようとした時、目の前の岩が粉々に壊れ、夕が血だらけになりながら飛んできた。

「ゆ…う…」

「そこの人も中々でしたよ。私と5秒も戦えるとは」

犯人がそう言っていることも今のライにはほとんどわからなかった。代わりにライが感じたのは…



圧倒的な怒り



それを感じた瞬間、ライの耳元で声が聞こえた。そうして目を開けると真っ暗の空間にライとライにそっくりだが、目の色が違う人がいた。


”お前はあいつが憎いか?”

”憎い、でも…”

”お前はあいつが許せない…でも、今のお前ではあいつには勝てない…そうだろう。でも、俺のちからを使えば、お前はあいつを倒せる”

”使う…?使っていいの…?その能力は君のだろ…?”

”お人好しめ、構わん、好きに使え”

”…わかった…じゃあ君の能力…借りるね…”




「君…話を聞いているかい?」

そう言って犯人はライに向かって拳を繰り出してきた。

「ゴハ!?」

だが、吹っ飛んだのは犯人の方だった。

「ちゃんと聞いてるから、焦るな爺さん。しっかり聞いてたからよ、要は…俺にぶっ飛ばされてぇんだろ?」

そう言ってライは犯人に向かって行く…

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