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エピローグ

バイクの脇に立つハジメとそのその隣に立つレイの前にフタバ、サンペイ、滝崎、シキ、ユウスケ、そして泣きじゃくってる子供たちが勢ぞろいしていた。サンペイが涙をぬぐいながらハジメに声をかける。

「ほ、本当に行っちまうのかよ・・・・」

ハジメは笑いながら言う。

「あぁ、これからはこいつと静かに暮らすよ」

「でもよぉ」

ハジメは、サンペイの肩を強くたたく。パンという音と同時にイテッとサンペイがつぶやく。

「電池人間の人権を獲得するんだろ。大変なのはここからだ、でもお前ならできる。フタバ、シキ、ユウスケ、しっかり支えてやれよ」

ハジメはフタバ達に目線を送る。

「えぇ」

フタバは微笑みながら柔らかく言う

「うん」

シキはいつも通り答える。

「ハイ」

ユウスケは堅苦しく返事する。

未だ何か言いたそうなサンペイにハジメは手を差し出す。

「困ったら、いつでも呼べ」

サンペイはハジメの手を固く握る。

「おう!」

涙をぬぐい去り笑顔で握手をかます。

「お前らも元気でな」

ハジメは泣きじゃくってる子供たちの頭を一人一人なでる。

「ハジメお兄ちゃん、私も連れてって」

アカリがハジメの袖を引っ張る。ハジメはアカリに目線を合わせ、その頭をなでる。

「住む場所が決まったら連絡するから、そしたら来いよ」

レイがおもむろにアカリに近づき抱きしめる。

「あーアカリちゃん可愛すぎる。ハジメ連れて行きましょうよ」

「ダメだってば。まだどこに住むかも決まってないんだから、そもそもお前が言い出したんだぞ、この国を回ってみたいって」

「ぶー」

ブーたれるレイを無視し、ハジメは滝崎に近寄り耳打ちする。

「サンペイは鈍感だから、積極的にいかないと好きだと気づいてもらえないぞ」

それを聞いた瞬間、滝崎の顔が赤くなる。

「なななな、なにを言ってるんですか」

その反応にハジメは笑う。

「サンペイの事、頼むな」

「は、はい・・」

顔絵を赤くしながら俯いて答える。

ハジメはレイにヘルメットをかぶせバイクの後ろに乗せる。自分もヘルメットをかぶり、エンジンをかける。

「またな、お前ら」

「じゃあね、みんな」

そう言い、バイクは走っていった。その場の全員がハジメたちの影が見えなくなるまで手を振っていた。


 


 ハジメに抱き着きながら、レイは声をかける。

「ハジメ!これから楽しみね!」

「そうだな」

「でも、あなたがいなきゃだめだからね!」

「分かったよ」

「約束ね!」

「あぁ、約束だ」

バイクは快晴の空の下ただただ真っすぐ走っていく。


最後まで読んでくださりありがとうございます!

思いついたら、ハジメとレイのその後を別作品として書いていこうと思ってます。

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