登場人物紹介(簡易版)
物語で言及される未登場キャラクターも記載しています。
虎目石の会関係者
ネロ・ソネット
準会員。経験が浅く、リドの下で汚れ仕事に従事する。場当たり的に、エルボー商会に恨みをぶつけるものの、それが報いとなって身に返ってくることに自覚がない。悪癖は、優れた身体能力に物を言わせて、弱い者をなぶること。
ギミィ・トライア
準会員。リドの下で汚れ仕事に従事する。気さくで弟分の面倒見が良い。ただし、自動車の運転以外は敬まれる部分がない。疑惑は、薬物依存。
リド・アローガ
会員。ネロとギミィの上司。長年、昇進できずに汚れ仕事をこなしてきたため、汚れ役なりの豊かな経験と人脈を培っている。難儀なことは、近視であること。
テイザー・ハーク
会長。”組合”の高級幹部。エルボー商会との抗争に勝利する。抗争前に次男を亡くしている。リドからの評価は、「耄碌した」と「傲慢になった」。
ボルガス・ソーンズ
会員。タバスカン収容所所長。抗争の功労者であり、先鋒を務めた後に、破竹の勢いでエルボー商会関係者を殺して回った。家族は、妻と娘。
ジェイル・カスプ
会員。ボルガスの部下で、抗争時にリドと知り合う。激情家。嫌いな食べ物は、缶詰。
エバンス・ハーク
会員。テイザーの長男。誰に対しても尊大であるが、例外的に父への敬意は持ち合わせている。口に出せない不満は、抗争で結婚式が延期されたこと。
ナイルス・アリー
会員。有能な兵隊であり、部隊の指揮を務める。虎目石の会内外からも一目置かれる存在である。昔抱えていた劣等感は、髭が薄かったこと。
ウィンバー
ドラッグの売人。裏で別の組織の商品を扱う。そのせいでネロの訓練相手に選ばれる。口癖は、「もう嫌だ」。
ベイド・ロス
元会員。ベイド事件の被害者。
エルボー商会関係者
カートライト・カーキス
エルボー商会の元幹部。抗争中に消息不明になった賞金首。エルボー商会の武力強化に関与したとされる。
ベルン・グルーナー
エルボー商会の元幹部。抗争を生き延びたが、今後を悲観し、虎目石の会に取引を持ちかける。年齢は、六九歳。
ブラスト・タダリー
エルボー商会の元会員。幼少時代からの恩人であったベルンを慕い、共に行動する。特技は、素手でりんごを搾ること。
ロットロン・ドゥーイッヒ
エルボー商会の残党。腕利きの兵隊だが、虎目石の会に所属していた過去と性格が問題視され、周囲に疎まれている。内面に合理性と衝動性が混在しており、他者の目からは狂気的に映る。将来の夢は、外国に移住。
モーデル・ウェールセンキュラー
エルボー商会の残党。一癖ある仲間達の間で苦悩する。まとめ役を務めるだけに知的な男である。一ヶ月の読書量は、二冊。
アドール・サイス
エルボー商会の残党。一癖ある仲間達の中でもっとも声が大きい。自慢は、一度も危機に陥ることなく抗争を生き延びたこと。
ビルダ・エヴェンガー
エルボー商会の残党。一癖ある仲間達に冷淡な眼差しを向ける。積極的な発言は少なく、長いものには巻かれることもやぶさかではない。前科は、スリ。
その他の人物
ジャル・ハイン
刑事。職務を逸脱して、虎目石の会とは持ちつ持たれつの関係にある。ただし、テイザーからの信頼を損ねたまま、挽回できずにいる。誕生日は、一月二日。
ランスル
逃がし屋。学生時代に励んだことは、短距離走。
ボンド・ルーレ
浮浪者。かつては虎目石の会に所属していた。紆余曲折を経て、浮浪者の顔役を任される。特に、虎目石の会との揉め事の際は先頭に立つ。気をつけたいことは、物をなくすこと。
バッツ・レブモン
不良集団の顔役。集団内では喧嘩で右に出る者はいない。しかし、仲間を御することができず、分裂と諍いを止められずにいる。自殺願望を抱き始めたのは、一五歳の頃。
ヴェレン・ラガート
黒曜石の会会長。”組合”の高級幹部。虎目石の会の抗争が本当の意味で決着していないことを快く思っていない。愛人と縁を切った理由は、孫娘に恥じないため。
エンジュリーア・メアリス
ベイド事件の被害者。
ガズウィス・ハーク
エルボー商会が起こした劇薬事件の被害者。テイザーの次男。