処刑戦隊☆ウチクビジャー
少年の心はいつも胸の中に
「打ち首打ち首打ち首打ち首♪
処刑戦隊! ウチクビジャー♪
ズンデケズンデケズンデケズンデケ♪
(レッド!)
燃える闘志で首を切るー♪
(ブルー!)
殺伐とした首切りよー♪
(イエロー!)
首切りではなく稲妻でー♪
(ブラック!)
心も目も耳も黒くしてー♪
(ピンク!)
生首コレクション!
あぁ~! 打ち首がしたっいなっいなっ♪
ストレスがたまるんだよぉ~♪
むかつくやつは~打ち首に♪
あいつもこいつも打ち首に♪
それが俺たちの流儀~♪
処刑戦隊☆ウチクビジャー♪
じゃじゃん!」
さぁみんな。
今週もウチクビジャーの時間がやって来たぞ。
ここはみんなも知ってるウチクビジャーの本拠地だ。
打ち首をするために、最新技術を取り入れたという説明は、もう何回もしたよね。
さぁて。
今日のウチクビジャーは会議室で何をやっているのかな?
少し覗いてみよう。
「あーかったりぃー」
「どうしたんだブルー。だらだらして」
「そうだよブルー。たくさん働いて俺の分までやれよ」
「いやそれはおかしいだろブラック。イエローは言ってもいいけど、お前さっきからゲームで遊んでるだけじゃねぇか」
「うるさいなー。今73人同時攻略中なんだから黙っててよ」
「お前もゲームも最低だな」
「みんなー! お菓子作ってきたよー!」
「あー! ピンクが大きな声を出すから『そんな気持ち悪い食べ物持ってくんじゃねえよ』って一番いけない選択肢押しちゃったじゃん! どうしてふがががが」
「お前の頭の方が気持ち悪いんだよ!」
「ま、まぁまぁピンク。ブラックの口から大量のクッキー抜いてあげて。死んじゃうよ」
「うるさいイエロー! お前は一回マジで死ね! そして私の生首コレクションの仲間入りさせてやるよ!」
「そういえばレッドいねーじゃん。どうしたの?」
「なんか今日女の子と会うって」
「は、はぁ!? イエローそれマジ!? ついにあいつ私を裏切ったな! あいつも生首しなきゃ!」
「い、いや違うんだよピンク! 話を最後まで聞いて!」
「うるさい! あいつは打ち首だ!」
「ふがふが、ふががががががががが」
「ああ! ブラックが死んじゃうよ!」
こんな感じで、ウチクビジャーはとても仲がいいぞ!
おや?
ピンクが会議室を飛び出していったね。
レッドの所へ行くつもりなのかな?
また様子を覗いてみよう。
「レッド! なんで私という女がありながら他の女と!」
「ピ、ピンク!? なんでこんなところにいるんだ!?」
「あんたが女と歩いてるからって!」
「い、いやそれには理由があるん━━」
「言い訳なんか聞きたくない! さっさと私に打ち首られなさい!」
「だから誤解だって! 頼むから打ち首らないで!」
「うるさい! 私の気持ちを弄んで!」
「ね、ねぇあの女の人って……」
「ああ、ピンクだ」
「なにごちゃごちゃとイチャイチャしてんのよ!」
「く、くそ、こうなったら……、レッドの赤は熱血の赤! 夕陽に向かってにげるZE!」
「なにキャラ変えてんのよ! 待ちなさい!」
ははは。
今日もHEIWAだね。
私もHEIWABOKEからかKOTOBAがおかしくNAっちゃっTAよ
だけどそんなHEIWAを壊すKAIZINがやって来るんだ。
ほらTODAYもやって来たZO。
「はぁ……、妻に逃げられ会社に捨てられ借金押し付けられ……。もうどうしたらいいんだろ」
「お、おい泣くなよ工藤。まだ俺がいる。俺が死ぬまでそばにいてやるから。だから泣くなって」
「ごめん川口。でも、でも俺、もうどうしたらいいかわかんねえよ!」
「大丈夫だ。また一からやり直そう! 俺らが力を合わせれば勝てないものはない! こんなときこそ顔を上げなくてどうするさ!」
「そ、そうだな。ありがとう川口。よっしゃ! いっちょやったるか!」
「おう! そう来なくっちゃ!」
「とりあえず敷金だな。借金があるのに敷金なんていってられないけど」
「大丈夫さ! 今日みたいな日を想定して、俺は金を貯めてきたんだからな」
「おお、川口! お前なんてすごいやつなんだ! で、その金は?」
「ふっふっふ。驚くなよ。俺は全額使って、宝くじを買った! 一位はなんと3億円らしいぜ!」
「川口ぃぃぃぃ! お前はなんて頭がいいんだぁ! 感動した! 感動したぜ! 3億もあれば借金さえ返せる!」
「だろ! 俺の頭の回転にはいつも驚かせられる」
「まったくお前は天才だぜなんて言うと思ったかボケえええええ!」
「ぐふぅ!」
「てめぇ! せっかく大切な敷金を! 敷金を!」
「ま、待て工藤! ぐふぅ! 実はぐふぅ! 当たったんだ! 3億円!」
「嘘つくんじゃねぇ!」
「見てくれ、この新聞と宝くじの番号を!」
「ちっ…………、お、おい、まじで当たってんじゃねぇか……」
「言ったろ! 何枚も買った甲斐があったぜー」
「はは、はははははっ! よっしゃああああああ! これで一からやり直せるぜ川口!」
「ああ、やってやろうぜ! そして見せてやろう! 俺たちの黄金時代を世界に!」
彼らは極悪非道の怪人、工藤と川口。
なんと彼らはいくつかの店で、宝くじを買い占めたのだ! 私も欲しかったのに!
工藤はカブトムシの形をしている怪人で、川口はクワガタの形をしている怪人だ!
このままじゃ3億円が彼らのものになってしまう!
阻止してくれ! ウチクビジャー!
ピーポー、打ち首、ピーポー、打ち首。
「お、おい怪人か!?」
「ブルー落ち着きなよー……、いつものことなのに……」
「クッキーのせいで顔が青くなってるお前にブルーって言われると、なんか違和感を感じるな」
「そんなことよりはやくボタン押してよ二人とも!」
「「ありがとうイエロー」」
「僕が一番遠くにいるのに!? 仕方ないなー。ぽちっとな」
『諸君! 馬鹿か! 上司からの呼び出しはさっさと応えろとマニュアルにかいてあるだろ! 何ででない! 毎回毎回無反応にもほどがあるぞ! 私が若い頃なんてな━━━━』
「うるせ。ぽちっとな」
「さてと。僕は夕飯の準備でもしますか」
「ゲームやろっと。うわー、怒ってるよ。32人怒ってて65人が誘ってくるとか、カオスだなー」
「お前……、あれからまた増やしたのかよ。最低最悪屁のカッパだな」
「そんなに口説くと、そのうち後ろから刺されますよ。56人くらいに」
「なんでそんな半端なんだ」
「うるさいなー。大体、こんなのはてきとうに愛想振り撒いとけばいいんだから大丈夫だよ。現実じゃないんだしー」
「176人に刺されろ」
ピーポー、打ち首、ピーポー、打ち首。
「あ、夕飯オムライスがいー」
「は、ふざけんな。そーめんだろ」
「もう鯖の塩焼きだってきまってるから……」
ピーポー、打ち首、ピーポー、打ち首。
「じゃあデザート買ってきてー。ヨーグルトでいいからさー」
「俺プリンで」
「自腹でいいなら」
ピーポー、打ち首、ピーポー、打ち首。
「あーうっせえな、なんだよ。ぽちっとな」
『さっきはぁ……ひっぐ……すいませんでしたぁ……私みたいなぁ……ひっぐ……卑しいじじいが調子に乗ってぇ……ひっぐ……みなしゃんにぃ……ひっぐ……嫌な思いをぉ……ひっぐ……だけど、出動していただきたくてぇ……ひっぐ……宝くじ買い占めた怪人をぉ……ひっぐ……倒してほしいですぅ……ひっぐ』
「じいさんメンタル弱いな」
「じゃあ帰ってくるまでにタイムセール行ってきて、ご飯つくっといてくださいよ」
『わかりましたぁ……ひっぐ……』
「デザートはもちろん奢りでー」
『ありがたき幸せですぅ……ひっぐ……』
「じゃあいくか!」
「「「ウチクビジャー! 出動!」」」
さぁこれで安心だ!
ウチクビジャーが倒してくれるだろう!
工藤に川口め。
3億円は返してもらうぞふははははは!
「待てっつってんでしょーが!」
「夕陽に向かってつっぱしREEEE!」
「きゃーー!」
「黙って首を落とさせなさい!」
「赤い! 夕陽が赤いZOOOO!」
ピーポー、打ち首、ピーポー、打ち首。
「どうしたブルー!」
「さっさと用件だけ言いなさい! 買い物ならいかないわよ!」
『怪人が現れたって!』
「まかせた!」
「よろしく!」
『いや、お前たちの近くにいるから』
「はぁ?」
「どこよ!?」
「な、なんでウチクビジャーがこんなところに!?」
「これ見つかったら盗られちまう! 隠せ隠せ!」
「なんか隠したみたいだな」
「処刑しちゃう?」
「打ち首じゃない?」
「じゃー、打ち首けってーい」
「というわけで、またあとでね」
「あっ、そんな私を投げるなんて! いたい!」
「ひっどーい。でもあいつらの首落としたら、次はあんたたちだから」
「だから誤解だって」
「言い訳は聞かないっていったでしょ? 変身!」
「まったく……変身!」
ウチクビジャーが光に包まれる!
説明しよう!
ウチクビジャーは処刑スーツを纏うことで、普通の10倍の力が出るのだ!
「鮮血にまみれた赤! ウチクビレッド!」
「脳内の色は桃色一色! ウチクビピンク!」
「「「俺たちもいるぜ!」」」
「みんな!」
「ブルーハワイみたいな青! ウチクビブルー!」
「卵の黄身っぽい黄色! ウチクビイエロー!」
「とにかく黒! ウチクビブラック!」
「全員揃って処刑戦隊ウチクビジャー!」
FOOOOO! ドゴーン! って爆発してるぜ!
きたきたきたー!
今日もやって来たぜウチクビジャーの時間が!
ウチクビジャー!
宝くじを買い占めた怪人を、打ち首にしてやれ!
「ウチクビソード!」
説明しよう!
ウチクビソードとは、首を簡単に落とせる刃物である!
「おらららら! レッドの赤は鮮血の赤!」
「こっちはイライラしてんのよ!」
「ちょっ、まって、5対2っていじめくばぼべたばくびぃ!」
「君たちのせいでタイムセールいけなかったじゃん!」
「とくになにもないけど殴る!」
「なにもしてないのに! やめて、やめてがばばばばばば」
「ゲームオーバーになったらどうするんだよー!」
「よしいくぞ! 処刑ランチャー!」
説明しよう!
処刑ランチャーとは…………、説明すんのめんどくさいわ。銃だよ銃。
「「「「「ファイアー!」」」」」
「「ギャース!」」
決まった!
これで宝くじは私のものだ!
さぁウチクビジャー。宝くじを回収してくれ!
「ひぎぃ。許してくださぃぃ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「じゃあ打ち首って帰ろうか」
「そうだな」
「それだけはぁ、それだけはご勘弁をぉ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「はい、バイバーイ。あとで生首コレクションで会おーね」
「「ギャー!」」
「これで首も落としましたし、帰り……何か落ちてますよ?」
「なにこれー。焼けてんじゃん」
「汚いし捨てとこうぜ」
「らじゃー」
「てかレッド。忘れてないよね」
「だーかーらー、誤解だって。ほら、これ。誕生日プレゼントだよ。前から欲しがってたミイラ生首シリーズのキーホルダー」
「え、えと、ありがと。で、あの女は誰よ」
「妹だよ。一緒に探してもらったの! おけ?」
「もう……、でもありがと。お礼になんでもしてあげる」
「マジで!? ふ、ふふっ、ははっ! レッドの赤は熱愛の赤! 朝まで踊るぜ!」
「もう……レッドったら」
「「「何あれ……」」」
TIKUSYOOOOOO!
私の!
私の宝くじがあああああ!
何枚……、何枚買ったと思ってる!
ごほん。
みんな! 次回の予告だ!
ブツン!
「今日のニュースです。あの人気番組ウチクビジャーが、残酷な描写と子どもに見せられないような下品な性描写で、今週をもって打ち切ることになりました。プロジェクトも全て打ち切りにし、スタッフも全員解雇するとのことです。打ち首だけに」
「あー、どーすっかなー仕事」
「ハローワーク行くしかなくね?」
「給料よかったんですけどね」
「ゲームが出来ればどこでもいー」
「私の打ち首コレクションが……」
次回!
仕事をクビになったウチクビジャー!
立ち直ることはできるのか!?
それでは来週も~?
打ち首ーむ!
残酷な心は食べてしまいましょー。




