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45 嫌がらせ(1)

ボランティアと学業を両立して楽しい学生生活を送っていたマーガレットは遠く生まれ故郷を離れたここ地球での生活にすっかり慣れていただけでなく、学校及びシャトーでの生活を心から楽しんでいた。


そしてほのかに憧れているボランティア仲間のハルオ君との恋は全く進展は無い、というかハルオ君は彼女の気持ちに全く気づいてない風ではあったが、マーガレットは淡い恋心を抱きながら週2回のボランティア活動を通して彼と共に活動し、時々話をするだけで十分満足だったのだ。


今日も授業が終わり、楽しいボランティア活動に行くために下足室へ行った。いつものように上履きを脱いで自分の下足箱に入れ、下履きである靴を出して履いた途端右足の裏にある土踏まずに激しい刺すような痛みを感じた。


「痛いっ」


慌てて靴を脱ぐと右の靴底に画鋲がテープでとめてあったのだ。保健室へ行って消毒などの処置をしてもらったが、先生にはうっかり画鋲を踏んでしまったとだけ言っておいた。


これは明らかに誰かが意図的にやったとしか考えられない。一体誰が、何のために。すぐにプリンセス姉さんに相談しようと思ったが、何でもすぐに姉さんに頼るのはいかがなものか、と心の中でもう一人の自分がささやいた。


そうだ、もう高校生なんだし自分の問題は自分で解決しなければ、と思い直し、姉さんには言わないことにした。


ただマーガレットはこういったことがあるとくよくよと悩みを引きずるタイプなのでボランティアに行ってもシャトーに戻ってもうかない顔をしていた。


プリンセスはマーガレットが普段とは違うことにすぐ気づいたが、あえて気づかないふりをして様子を見ることにした。


 翌日はボランティア活動はないので真っ直ぐシャトーへ帰るべく下足室に来た。自分の下足箱を開けた時、まさかとは思ったが一応靴を履く前に靴底を見てみると、またもや画鋲がテープで貼り付けてあったのだ。今度は左側の靴底だった。


やや狼狽しながらテープを剥がして画鋲を取り除いた時、右手に誰かの視線を感じた。そちらを見ると廊下の陰から誰かがこちらを見ている。


お互いに視線が合った時、彼女はさっと足早に立ち去った。彼女は隣のクラスの太田さんだった。彼女とはこれまで接点が無くお互いに話したこともないが、どうしてこちらを見ていたのだろう。まさか彼女が?だとしたらどうして?


 マーガレットは自分だけの力で問題を解決しようとしていたが、実はプリンセスは密かにコパンのパピヨンちゃんに学校内を調べるように依頼してあったのだ。


プリンセスはマーガレットが相談して来ないのは自力で解決しようとしているからかもしれないと思い、その気持ちを尊重して彼女に気づかれないように手助けをしたいと考えていた。


今日はボランティアのある日でマーガレットはいつもより遅く帰ってくるので、その間にプリンセスはパピヨンちゃんとモンちゃんと三人で状況を確認した。


パピヨンちゃんの画像をモニターに映し出してみると、下足箱での画鋲の貼りつけられた靴を手にマーガレットが狼狽している様子や影でそれを見ている女子生徒の様子が見られた。


「マーガレットはいじめにあっているようね。そしてあの走り去った生徒が何か関連があるかもしれないわ。パピヨンちゃん、あの女子生徒を特にマークして観察を続けてちょうだい」

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