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この戦いが幕を開けてからおよそ一週間がたった。

だけどまだ悪魔とセラフィムは戦い続けている。お互い精神生命体だっからあまり疲労という概念が存在しない。だからこそ長引くのだろう。

「リーダー大丈夫?」

ジョエはリーダーにやさしく質問する。

狙うはお互いのかしら。ということでリーダーがまず最初に狙われている。

だから右肩に大きな傷があった。

でもそれはラヴィスも同じ。ラヴィスは腹に大きな傷ができていた。

だけど痛みを感じない精神生命体なためあまり精神的に負担はない。

だけど右肩だと剣がふりずらかったり、魔法の連射速度が遅くなったりと戦闘に負担はある。

腹もそう。全体の回復スピードが落ちたり動きが遅くなったりする。

「あぁ大丈夫だ。というか私は満足だ。ラヴィスの魔法を解剖できたからな。次は躱せる。」

そう満足そうに微笑んだ。だけどほほに垂れるのはうれし涙ではなく疲れた汗。

リーダーも右肩を大きくやってしまったので体力的に厳しいのだろう。

だって天使だとは言え体力という概念は存在する。疲れ、ではなく命の終わりまでのメーターというのが正しいのだろうか。

「そっか。」

ジョエは嬉しそうだった。リーダーをしたってこっちの世界に来たのだから。

「ラヴィス様。ここは一度撤退がよろしいかと。」

一人の悪魔がそう言った。ラヴィスを失ってしまうとノクターンの下につく羽目になるので絶対に守り抜かなければならなかった。

「そっそうだね…消えちゃったら元も子もないもんね。」

ラヴィスは撤退することを決めた。そして悪魔皆に合図をする。

「いったん撤退!終わりにして!」

そうして異界門をくぐり悪魔の拠点へと帰っていった。




「はぁ~危なかったな。」

リーダーがそういう。それに賛同するように次々と声が上がる。

「わかりますそれ。私なんて足動くのが不思議なくらい攻撃おってますよ?」

リエム様はみんなの暗い空気感を壊そうと明るい声でそう言った。

あたしは足手まといだったのかもしれない。たいして攻撃も強くないし、逃げ足も遅いし。

でも、

「ありがとねセコ。あなたがおとりとして頑張ってくれてなきゃ私もうあの世行よ?」

そうリエム様は言ってくれた。それを聞けてちょっと心が楽になった。

「レイちゃん1歳じゃないですか?なのにね歩くんですよ?」

カリナがリエムの意図を察したらしく明るい話題に切り替えた。

「えぇ!?」

この話題には流石のあたしでも驚いた。

人間の赤ちゃんで、1歳。しかも人間じゃなくて熾天使に育てられたのに?

歩くんじゃなくて飛ぶんだと思ってた( ´∀` )

「ころんじゃうのかな?」

「レイちゃんすごい才能あってまだ一回も転んでないの。」

「え!?すごぉ!」

ソサはあたしみたいな感じの子だから反応も似てるの。気も合うし、仲良くやってるよ。

「レイを呼んできてもらっていいか?」

リーダーがそう言った。カリナはめちゃくちゃ頭を縦に振りオッケー合図を出した。

すると猛ダッシュでレイの部屋へと駆け付けた。



「はいっ!レイちゃんです!」

れいちゃんはそれはそれは可愛かった。美少女になりそう。

なんていうんだろ、バラ色かな。そんな感じの髪の色で色白の美人肌。

もうこれは確定演出でいいんじゃないですか?

この日の夜はすごい盛り上がった。



「よし。」



異界門が開く音がしたけどあたしたちはそれに気づけなかった。



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