チョー短い召喚
生意気な悪魔さん乙です。
この方は……………………知らんけど超絶強い方なので、あんたなんかとは比べ物になりません!
あたしは心の中で大きく叫んだ。よくわからないけどその目の前にいる方に助けられた。
悪魔は、なぜか、核を破壊されたのなんかこの世に現存してるんですけど?
「あら。シエンと同じくらいのレベルの悪魔かしら?」
≪説明しよう!≫
シエンとは灼熱竜の忠実な部下であり、メイドなのだっ!
「は?シエンと私を比べないでいただきたい。あんな動く破壊兵器と比べられるのは癪に障る。」
目の前の悪魔こと、ノクターンはシエンと比べられるのは嫌だといった。
メイドと聞かされているので歩く破壊兵器などだれが想像できるか。できねーな。
「私と並ぶのはわが親愛なる友人であヴィイラのみ!あぁ速くセラフィムどもを始末せねば。会いたい。」
「うえええぇぇーー」
あたしは悪魔の言葉が気持ち悪すぎて吐いた。
あたしの苦手な部門。なんか大好き大好き大好き系苦手すぎるの。
だから人間であろうと魔獣であろうと、イチャイチャカップルを見ると体調を崩してしまう。
セラフィムなのにね?
セラフィムは天使の中の最上位だから、それなりに強いはずなんだけどね。
あっでもあたし弱い。
メンタルがね。あとその最上位の中の下の下だから。
「あら?知り合いだったのね?じゃぁあなたが楽しめるように、今召喚してあげるからね。」
そう優しく微笑むも目元がさっきに満ちていてあたしは怖いと思ってしまった。
あたしらの周りを囲む大きな魔法陣が誕生し、まがまがしい光を放つ。
そこから出てきたのは肩くらいの長さの美しいオレンジ髪とメイド服が似合う女の人だった。
まぁ悪魔なのは知ってるけど教えてもらわなきゃあたしじゃ気づかなかった。
「チックソが。シエンと会ったのは500年前くらいでしたっけ?」
「チッなんでお前がここにいるんだよ。あと違う556年前。記憶力わるいですねゴミ。」
二人も笑っているが殺気が抑えきれていなかった。怖い。あたし逃亡したいんですけど!!
「あっのぉ…」
「あら帰っていいわよ?あなたには守るべきものがあるんでしょ?」
「ありがとうございます!」
あたしは心を見透かされてるようで怖いと感じたが、寛大な心と温かさに感謝してもしきれなかった。
そんないい気分になっていると突然木の陰から熾天使が出てきた。
「セコの救援に来た…おい。上位悪魔2体と竜種とはいったいどうなってるんだ?」
「おや?熾天使のリーダー格でしたか。」
「お前とはかかわりたくないな。このクソ悪魔。」
解剖をつかさどる天使( ´∀` )ことあたしたちのリーダーは助けに来てくれた。
けど遅いしかっこ悪いし正直来てほしくなかったというのが本音。
「お前の帰りが遅かったし、あいつが駆け込んできたから来てやったってわけだ。」
「あっありがとうございます( ^ω^)・・・」
あたしは嘘感謝をした。
「ところでお前に聞きたいんだが…あの赤子に名前を付けようと思っている。」
そうリーダーは言ってきた。後ろから魔力弾飛んでますよと言いたかった。
いう前に軽々とよけて相殺する。さすがあたしらのリーダー!と思ったの。
「あたしにも選ぶ権利があるんですか?」
「もちろんだとも。日頃一番あの赤子を守っているのはお前だしな。」
あたしは生まれて初めて努力が報われたような気がしてうれしかった。とっても嬉しかった。
だからあたしは頭をフル回転させて考えた。
「あの…レイ。なんてどうでしょう。」
「ふむ…レイか…いいじゃないか。みんなにも聞いてくるぞ。ていうか決定だな。」
レイは今混沌の世界を0から変えてほしいという願い。あたしにしては名前を考えるのは頑張ったと思う。そして願い通りそういう人になってくれたらあたしはうれしいなと心の中でほほ笑んだ。