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ヒューマンドラマ作品

ヒルクライム


ヒルクライムの大会で優勝した選手にインタビューが行なわれている。


「優勝おめでとうございます。


今回もですが、ここ最近の大会全てで2位以下をぶっちぎっての優勝、何か秘策でもあるのですか?」


「秘策って言って良いのかな? 毎回心を恐怖で満たしてペダルを踏んでいるだけですよ」


「恐怖心ですか?」


「ええ、去年何時もトレーニングする山で登り始めたばかりの時、後ろに熊が現れ私を見つけると追いかけて来たんです」


「貴方が何時もトレーニングしている山って、あの急勾配で頂上まで10数キロある山ですよね?」


「はい、上側に出てくれれば坂を駆け下って逃げられたんですが、下側に現れたんで死にたく無い喰われたく無いって一心で、坂を駆け上がりました。


その時の恐怖を思い出し毎回レースに挑んでいるんです。


熊は途中で諦めていなくなりましたが、レースでは熊に見立てたライバルたちは締めずに最後まで付いてくるんで、最後まで喰われたく無いって気持ちで心を満たして駆け上がっているんですよ」





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