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1.「ここ地球じゃなくね?」「草」

初投稿です。

続きを気にしてくれるような方がいらっしゃるのなら続きを書く所存です。


誰も居なくても暇なときに書きます。

高校生ほどに見える三人の男が森の中で眠っている。

昼前ごろの強い日差しが木々に程よく遮られ、豊かな木漏れ日が落ちている。

登山でもしに来て、途中で休憩がてら寝てでもいたのだろうか。


「んぅ...どこだァ?ここ...」

「ここは...」


三人のうち二人が目を覚ます。


「ん...竹山?おはよ」


肩にかからないくらいの、男にしては長めの髪を後ろでまとめた男が言う。


「おはよう。...ここどこかわかる?」


竹山と呼ばれた、縁が太めの眼鏡をかけた男が反応し、答える。


「うんにゃさっぱり」


起きた二人は困惑した様子で、あたりを見渡している。どうやらのんびりした情緒あふれる登山の風景ではないようだ。

すると、長髪の男がまだ寝ている男に気付いた。


「穂高いんじゃん、おーい!おい!起きろって!」

「ん...ふぁぁ~~......どこここ?」


穂高と呼ばれた縁の細い大きめの眼鏡の男は、目をこすりながら呑気に伸びた調子で返事を返す。


「起きた?よくわからない状況だけどいつもどうりっぽいね、なんか安心」

「んなこと言ってる場合かって。とりあえずここがどこかわかるやつは居なさそうだな」


今度こそ本当の意味で目を覚ました三人は、ようやく今自分が一切覚えのない森の中で寝ていたことを理解したようだ。


「とりあえず情報を整理しようか」


太縁の眼鏡の男が切り出し、情報交換が始まる。

まず長髪の男は登 司という名前で、太縁の眼鏡の男は竹山 悠一、細縁の眼鏡の男は穂高 拓斗。

この三人は中学校時代の同級生で、司だけ別の高校に行ったが一年経ってもよく連絡を取り合ってボードゲームカフェに行っている、いわば親友の仲だ。

そしてここに来るまでの記憶は三人ともなく、強いて言うなら下校中だったという共通点しかない。


「やっぱ誘拐か?」

「いや誘拐ならわざわざ森に放り出す意味ないでしょ」

「それもそうか」


考えれば考えるほど分からなくなる現状に司がうなる。


「んーー、よく分からんが取りあえず救助を待つことを考えるか。

ここ傾斜かかってるし、十中八九山だろ。こういう時はとりあえず山登っとけってばっちゃが言ってた」

「え?下るんじゃないの?」

「いや、登が言ってるのは正しい。捜索隊のヘリに見つけてもらうなら登ったほうが良い」

「へー、そうなんだ...でも時と場合によらない?」

「と言うと?」

「まず俺らに登り切れるだけの体力があるか微妙。登山してたわけでもないのに山に捜索隊が来るかも微妙。水も食料もないし、それなら下って森から抜けるか川でも見つかるかに賭けてもいいと思う」

「んー、賭けも含めて一理ある」

「穂高は賭けに関しては信用あるからな...言ってることも間違ってはないし、悩みどころではあるか...」


この後の一手を考えるだけでも、可能性を考えるとキリがない。

全員の思考が行き詰まり、頭の中まで路頭に迷い始めたその時、悠一があることに気づく。


「獣臭い」

「マ?」

「マジか」


明らかな獣のにおい。その危険性が分からない者はこの中にいない。


「今のうちに移動するか。今はこっちが風下、向こうに俺らのにおいは届いてない」

「なるほど了解」

「了解」


司がとっさに悠一の感知したというにおいの反対方向に移動を始め、二人が続く。


しかし、それは悪手だった。


「!こっち来てる!」

「OMG」

「言ってる場合かよ!?」


悠一が獣臭のもとだったであろう生物の接近を草木をかき分ける音で感知すると、司がおちゃらけた言葉を出す。

必死に逃げるが、近づく音はだんだんと大きくなり...


「来るぞ!」


このまま背中を向けている方が危ないと意を決した三人は振り向き、見えた生物と相対する。



それは、真っ白な毛で覆われ、長い耳とルビーのような透き通った牙、そして何より六本の足を持ったイノシシのような何かだった。


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