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シスターズアルカディアSideB-Brand new Sisters-  作者: 藤本零二
第3章~Chimera Clone Sisters~
39/58

第8話「大家族」

*


「ヨウ君!」


「兄さま!」


「アニ君!」


「兄や…!」


「ヨウイチ君!」



 クルセイド第2研究所へ帰って来た俺をまず出迎えてくれたのは、マイカ姉さんとミライ、メイコ、モモコ、ナナカ姉さんだった。

 ミライとメイコは先程気絶していたが、どうやら身体に異常はなく無事のようだ。



 そんな五人の姉妹に抱き締められながら、その奥の方を見ると、俺達がこの世界を旅立った後に増えた新たな姉妹達が羨ましそうにこちらを見ていた。



「お前達もおいで!」


「兄上様!」


「アニキっ!!」


あんちゃ!!」



 まず駆け寄ってきたのは、ユエ(アリナ)、カリナ、ヒナ(サリナ)の三姉妹だ。

 三姉妹とは、かつて“ワールドブラディ”にて、セイラ(シホ)と共に“竜の涙(ドラゴンズクライ)”を探す旅をしていた。

 あの頃から、彼女達は俺のことを兄のように慕ってくれていたな。



「ヨウ兄っ!」


「ヨウイチ!」



 続いて駆け寄ってきたのは、“妖犬ようけん”であり、かつての俺の“相棒パートナー”でもあったサキと、“妖狐ようこ”のイザヨイ。

 この二人と俺、そしてもう一人、イザヨイの“相棒パートナー”であるレイヤ(ツキヤ)の四人は、“ワールドアイラン”において“第二次妖魔大戦”を共に戦ったメンバーだ。

 二人は、俺の腹違いの妹だったリン(スズネ)のことを本当の妹のように可愛がってくれていた。


 そして、再会を喜び合う俺達を少し離れた所から見つめるレイヤ。



「…えっと、その……、ひ、久し振り、だな?」


「あ、ああ、久し振り…」



 どうにも気まずい空気が流れる。

 というのも、前世においてレイヤ(ツキヤ)は、俺に対して性別を偽っていて、女なのに男だと言い張っていたのだ。

 そして、情けないことに俺はその言葉を信じて、つい最近になるまでその事実を知らなかったのだ…

 だから、俺はレイヤ(ツキヤ)のことは同性の親友だと思ってずっと付き合ってたし、一緒に風呂にさえ入ったことがあるのだ!

 風呂に入った時に気付けよと言われるかもしれないが、レイヤ(ツキヤ)は腰から下にタオルを巻いていて、絶対に股間は見せなかったし、胸は平…、控え目だったから女だとは分からなかったのだ!



「…えっと、その、さすがにもう間違えないぞ、レイヤは立派な女の子で、俺の妹、になったんだよな?」


「ど、何処見ながら言ってんだよ、変態シスコン野郎っ!!」



 顔を真っ赤にしながら、両腕で自身の胸を隠すレイヤ。

 そうすることで、ただでさえ立派なお山が強調されて、余計に女であることを意識させられる。

 うん、これ以上変なことを言えば余計にこじれそうだったので、俺は話を変えた。



「そうだ、三人も身体の方は大丈夫か?

 特にサキとレイヤ。

 サキは腹に大怪我をしてたし、レイヤは生身の身体で電擊を浴びたって…」


「ええ、私は平気よ」


「ボクもマイカ姉が手当てしてくれたから平気さ!」


「オレも何ともないよ。

 サンのお気に入りの身体なせいもあって、後遺症が残るようなレベルの電流は浴びてないよ」


「そうか、良かった!」


「あ、そうそう、ヨウ兄!

 もう一人、ボク達の新しい妹だよ!」



 そう言って“妖犬ようけん”と魔獣ジラスのキメラクローンとして産み出された新しい妹、



「えっと、ボク、ゼロワン、です、よろしく、お願いします、兄たん…?」


「カワイイ!!」



 ちょっと舌っ足らずな感じが最高にカワイイ!!



「だよね、だよね!!超カワイイよね!!」


「ああ!めちゃめちゃカワイイ!!」


「は、恥ずかしい、です…」



 照れる仕草もまたカワイイ!!


 と、そこへイツキ達もやって来た。

 が、ハルカとキョウカの姿を見たゼロワンが急に怯えだしてサキの後ろに隠れてしまった。



「あ、あの、姉たん達、ボクを、イジメた…!怖い…!」


「えぇっ!?自分達そんなことしてないぞ!?」


「あー…、ひょっとして魔王城ダークキャッスルでアタシ達が倒したジラスの細胞が使われた、とか?

 そのせいで、その時のジラスの記憶が残っちゃってる…?」



 ゼロワンには、魔獣ジラスのコアが埋め込まれていて、そのコアの意識が、ゼロワンの魂として定着しているそうだ。

 つまり、ゼロワンは魔獣ジラスの人間態という感じになるのだが、使われたジラスのコア、その元となった細胞はハルカとキョウカが魔王城ダークキャッスルで倒したジラスの物だったらしい。

 カオルの背後にはあの六魔皇番外位であるハゼスがいたらしいから、恐らく何らかの形であの場にいてジラスの細胞を回収していたとしてもおかしくない。


 事情はどうあれ、彼女は正真正銘生まれたばかりの新たな俺達の妹だ。

 ハルカとキョウカには徐々に慣れてもらうしかないな。



 そんな風に俺達が再会を喜んでいる一方で、もう一つ再会を喜び合うグループがあった。



「ほっ、本当にイリスちゃんなのニャ!?」


「うん、そうだよ…、会いたかった、イシス姉さんっ!!」


「イーディスちゃんも、突然“相棒パートナー”契約が解除されたから、何があったのかって、心配で心配で…っ!」


「ああ、ごめんな、イシス、心配かけて…

 だけど、ヨウイチのおかげでこの通り無事だから」


「うん、うん!皆無事で良かったのニャー!!」


「うわぁああああああああん!!」



 イーディスとイシスとイリスの三姉妹、彼女達は“ワールドアイラン”において“第二次妖魔大戦”の魔人側陣営として、俺達と戦っていた少女達だ。

 イーディスは魔人と人の間に生まれた“半魔人ハーフ”、イシスは魔人と“妖猫ようびょう”のハーフ、そしてイリスはイシスの腹違いの妹の魔人だ。

 彼女達三人の過去については、俺も詳しく知らないが、三人とも壮絶な過去があって、それでも三人仲良く幸せに暮らしていたらしい。

 それが、あの戦争のせいで彼女達の生活が一変し、挙げ句、戦争責任の罪を一身に背負わされて味方陣営から処刑された。

 イーディスはその時の恨みと悲しみから、魂が傷付き、記憶と感情にエラーが生じてしまい、今回の騒動の原因となる引き金を引いてしまった。


 元々、戦争だから敵対していただけで、俺達にイーディスを恨む理由はなく、イーディス達からしても同じハズ。

 というか、イーディスからはついさっき告白されてキスまでされたからな(イーディスは意識朦朧としてたため、そのことを覚えていないようだが)。

 だから、彼女達三人ともきっと仲良くなれるハズだ。


 そう思っていると、俺と三人の視線が合ったので、俺が微笑むと、イーディスは頬を染めながらはにかみ、イシスは目に涙を浮かべたまま満面の笑顔を、そしてイリスも目に涙を浮かべたままこちらを睨んできた…


 あ、あれ?

 俺、イリスからは嫌われてる…?

 その時、イリスの口が動いたので、その口パクを解読してみると、



 ね、え、さ、ん、た、ち、は、わ、た、さ、な、い。



 姉さん達は渡さない、か……



 うん、イリスとはこれからゆっくり時間をかけて仲良くなっていこう。



 と、そこへマイカさんが現れ、手を二回叩いて皆に注目させた。



家族きょうだい達の感動の再会に水を刺すようで恐縮だが、今夜はもう遅い。

 色々積もる話も、()()()()()()もあるだろうが、それらは全て明日以降にして、今夜はもう休みたまえ」



 アスカさんの言う通り、もう日付を跨ごうとしている時間だ。

 今すぐ皆と色々話したいが、今日はもう休んだ方がいいだろう。

 特に大怪我をしたサキやイーディスは勿論、俺やイツキ達も魔王ヤミとの戦いからの連戦だからな。


 とりあえず、俺達はクルセイド第2研究所の地上部分に建つ家へと入っていき、各々シャワーを浴びて休むことになった。



 だが、その前に俺はアスカさんに呼ばれて地下施設(というより、こちらが本来のクルセイド第2研究所なのだが)に呼ばれ、そこで待つムツキとムツミさんを始めとしたムツキハーレムの少女達に会った。



「あ!兄さん、お帰りなさい!!」


「おう!ムツキ、身体は平気か?右腕が吹き飛んだって話だったが…」


「あ、はい、なんとか平気です。

 新しい右腕の方は今作成中で、完成までにもうしばらくかかるそうですけど」



 そう言ってムツキが包帯の巻かれた右手首を見せてくれた。



「そうか、何にしても無事で良かったよ、お前は俺にとって唯一の大切な弟だからな」



 俺がムツキの頭を撫でてやると、



「えへへ…、ありがとうございます」



 と頬を赤らめながら言った。

 不覚にも、その顔に一瞬ドキッとなってしまった。

 くそ、我が弟ながらめちゃくちゃカワイイじゃねぇか!!

 だが、さすがにムツキは正真正銘弟だ、弟とはそういう関係になれねぇ。

 第一、ムツキにはすでに立派なハーレムメンバーがいるんだからな。



「お久し振りです、ヨウイチさん、それともお義兄にいさんとお呼びしましょうか?」


「お義兄にいさん…っ!!

 なかなかいい響きですけど、一応俺のが年下なんで、これまで通りでお願いします、ムツミさん」



 ムツミ・ルッキーナさんとはすでに面識があり、初対面のムツキにいきなり抱き着いたりしていたが、あれからなんだかんだで恋人同士になったんだな~としみじみ。



「あー、えっと、初めまして、お義兄にいさん!

 アタイはエリカ・ハントって言います!一応ムツキのハーレムメンバーの一人です!よろしくッス!!」


「うん、よろしくね。

 あと、俺達は同い年だから敬語とかも使わなくていいし、無理にお義兄にいさんって呼んでくれなくてもいいよ?

 …まぁ、呼んでくれたら嬉しいけど」


「ああ、分かったぜ、じゃあ、今後ともよろしくな、義兄にいさん!」



 つい本音が漏れてしまったが、義兄にいさんと呼ばれるのはやはりいい。

 エリカちゃんはポニーテールに男勝りな性格だが、そのお山はなかなかに育っていて、例えるならメロンのような立派なお山だ。


 そしてそんなエリカちゃんに負けず劣らずのお山をお持ちな糸目少女が次に声をかけてきた。



「どうもー、私はルリナ・ホルンって言いますー

 一応“忍術使い”やってまーす、よろしくねー、お義兄にいさーん♪」


「ああ、よろしくな!」



 ヤバい、本気でお義兄にいさんと呼ばれるのが癖になりそうだ…

 彼女達はムツキのハーレムだからさすがにそういう気持ちにはなれないが、義理の姉妹というのもわりかし有りなのか…?

 いや、でも前世でもマイカ姉さんのことは“マイ姉さん”と呼んでたし、モモコからは“兄や”と呼ばれていたが、特にそういう気持ちにはなれなかったんだよな…

 転生して姉妹ハーレムが出来て、俺のシスコン(病気)が悪い方向に悪化してしまったのか…?

 うん、いくら姉妹ハーレム目指すといってもさすがに義理の姉妹にまで手を出すのはよくない、浮気絶対駄目(ハーレム目指す奴の台詞で無いのは重々承知だが)。


 

 などと考えていると、今度はリボンの付いたカチューシャをした少女が元気よく手を上げながら挨拶してきた。



「はいはーい!次は私の番だね!!

 私はミホ・モトサカって言いまーす!

 一応超能力者だけど、悪い超能力者じゃないよ!

 よろしくね、お義兄にいちゃん♪」


「ああ、こちらこそよろしく!」



 ぴょんぴょんと跳ねながら喋る様子が小動物のようでカワイく、おまけにそれなりに大きいお山がプルンプルンと揺れている。


 思わずミホちゃんのお山に見とれていると、最後の一人、ツインテールに眼鏡をかけた少女が口を開いた。



「こらこら、ミホ君、義兄あに君を誘惑するんじゃぁないよ、義兄あに君が無駄に育った君の胸をガン見してるじゃないか」


「いっ、いや!?俺はそこまで見てないぞ!?」


「何、気にしなくていい、わたしはそういうのに寛容でね、

 思春期男子が女性の胸に興味津々だというのは理解しているつもりだから、義兄あに君を責めるつもりはないよ?

 わたしが責めているのは、これみよがしにその凶器を嫌がらせかのようにアピールするミホ君に対してだ」


「えー?私、そんなつもりは無いんだけどなー」


「まぁ、いいさ。

 どうせここにいるのは将来身内になる者達ばかりだ、だから今回は多めに見よう。

 おっと、自己紹介が遅れたね、わたしはミナ・ヴィルム、見ての通り胸は小さいが、義兄あに君やエリカ君達と同い年の16歳だよ。

 今後ともよしなに」


「あ、ああ、こちらこそよろしくな…」



 ムツキのハーレムメンバーもなかなかに個性的なメンツが揃ってるな…


 さて、挨拶に時間がかかったが、本題は彼女達とは別のもう一人の少女、今この部屋のベッドに寝かされている少女の方だ。



「彼女がクローンサイボーグNo.8、アハトン。

 クルセイド研究所から誘拐された後、ジョウゴの超能力によって“新人類教”の信徒の魂を転生させられた元少年・・・の少女だ」



 アスカさんにそう説明され、実際に彼女を見ても、未だに信じられない。



「本当に、アハトンなんですね…」


「ああ、元は男性型だったハズの彼女が、“バイオヴァリアブルメタル”の影響で女性へと性転換してしまったそうだ」



 そう、アハトンは当初間違いなく少年の身体だった。

 それが、転生した魂の影響を受けてか、“バイオヴァリアブルメタル”が急激に変化し、少女の身体はと変化してしまったらしい。


 “バイオヴァリアブルメタル”は謎の多い汎用生体金属だ。

 主に義手や人工臓器などとして使うが、従来の生体金属と違い、体内に吸収した金属イオンなどを元に自己増殖し、傷付いた箇所を自動で修復することが出来る。

 その性質を利用して、“フィンガーミサイル”などの生体武器に応用されるようにもなった(使用した弾丸が自動で体内で作られ補充されるのだ)。


 しかし、それ以外にも肉体に宿った魂の影響を受けるということがクローン姉妹達によって分かってきた。

 例えばモモコは、間違いなく純粋な人のクローンの身体であったハズなのに、魔人としての魂の影響を受けて、体が魔人のものへと変化した。

 同様のことは、ユエ達三姉妹や、イーディス達三姉妹にも起きている。

 さらに特異なのがナナカ姉ちゃんで、魂の無いアンドロイド型サイボーグでありながら、AIの進化の影響か、人としての自我を獲得したことで“バイオヴァリアブルメタル”が進化し、ナナカ姉ちゃんの意思で自在に身体の細胞配列を変化出来るようになり、唯一の特殊能力『形態変化(へんげ)』を会得した。



 そして、今回のアハトン。

 彼、いや彼女の身体はムツキとの戦闘中、いや、正確にはムツキの右腕を吹き飛ばした直後に気絶した際に変化したのだという。

 アスカさんが言うには、外見だけでなく、その中身、内臓や体組織なども完全に女性のものに変化しているらしい。

 確かに、未だ目覚めないアハトンが呼吸をする度に上下するその胸には以前見た時には間違いなく無かった膨らみがあった。



「兄さん、僕、アハトン姉さんの記憶を、見たんです」



 ムツキがそう言った。



「記憶を見た?それは一体…?」


「どういう原理かは分かりません。

 ですが、僕が意識を失う直前、脳内に女の子の声が聞こえてきて、それが、アハトン姉さんの声だって、()()()()んです」



 それから、ムツキが見たというアハトンの記憶の話を聞いた。

 なるほど、性同一性障害、か。

 身体は男性なのに心は女性。


 アハトンの身体に転生した、いや転生させられたミヅキという少年は、男性の身体に女性の心を持っていて、生前に()()()という名の実の弟に、恋をしていた。

 だが、ほんのちょっとした過ちから、弟を亡くしてしまい、失意の中で“新人類教”に入り、“ポーション”を飲まされて自殺させられ、超能力者として魂を覚醒させられた後に、アハトンの肉体に転生させられた。

 転生させられた直後は、まだ男性としての意識が強かったため、身体に変化は無かったが、俺の弟のムツキに出会ったことで、魂が刺激され、女性へとシフトし、“バイオヴァリアブルメタル”もそれに影響を受けた、ということか?



「しかし、ムツキは何故アハトンの、いや、ハヅキさんの記憶を見ることが出来たんだろうな?」


「それは、分からないですけど、でも…、なんとなく、覚えていることもあるんです」


「覚えている?」


「はい、僕は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、って」


「これは私の推測だが、」



 俺達の会話を聞いていたアスカさんが口を開いた。



「ムツキ君の前世、クローンサイボーグNo.6、ゼッツの肉体に宿った魂は、元々そのハヅキ少年・・の弟の()()()君だったのではないか?」


「ぼ、僕が、ハヅキお姉ちゃんの弟の、()()()…!」


「ああ、それはありうるかもな。

 俺や姉妹達、そしてジョウゴの使う超能力『転生』が例外なだけで、本来、魂は死んだ際に浄化されて、その知識や記憶は転生時には受け継がれない。

 だから、ムツキが()()()だったことを忘れているのは当然だが、ハヅキさんの意識に同調したことで、()()()だった時のこと、その時に抱いた強い想いを、思い出しかけているのかもしれないな」


「はえー、そんなことがー…」


「キャー!!それなんてロマンチック♪」


「いやはや、得てして世の中には、科学では測れないことが、まだまだ存在しているわけだ」


「だとしたら、二人がこうして姉弟きょうだいとして再会出来たのは、運命だったのかもな」



 エリカちゃん達が各々の感想を述べる中、最後にムツミさんがムツキを背後から抱き締めながら言った。



「それなら、今度はちゃんと想いを伝えなきゃね。

 ムツキ君の、本当の想いを、お姉さん(ハヅキさん)に…」


「…うん、分かったよ!

 ありがとう、ムツミさん!」



 とりあえず、アハトンのことはムツキ達に任せておいて良さそうだな。

 アハトンが目覚めるまでは皆一緒にクルセイド第2研究所にいてもらって、彼女が目覚めたら、ムツミさんの家にアハトンと一緒に帰ればいい。



 俺はその場を後にして、地上部分の居住区へと戻っていった。

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