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シスターズアルカディアSideB-Brand new Sisters-  作者: 藤本零二
第2章~Extra Number of Sisters~
29/58

第11話「キメラクローンNo.01」

*


 5月25日の土曜日、キメラクローン実験で傷付いたサキの身体の手当てが完了した。



「サキ、すまない…

 生体金属で失われた皮膚や臓器を補ったせいで、その部分だけが明らかに機械だと分かるような状態になってしまった…」



 内臓は外から見えないからそれでもまだいいが、皮膚などの見える部分だけはどうしようもなく、可愛らしかった犬耳や顔の頬の一部、右目、そして全身の至るところに機械のパーツが埋め込まれているのが丸見えの姿となってしまった。

 人工皮膚で機械パーツを上から被せて見えなくするという方法もあるが、これだけ広範囲に生体金属を使ってしまうと、熱暴走の恐れがあるため、常に外気に当てて熱を放出させ続けなければならず、人工皮膚の使用は諦めざるを得なかった。



「これじゃ、せっかくの可愛らしい姿が台無しだ…

 くそっ、アタイがキメラクローン改造なんて許可しなければ…、」


「それは、イーディスちゃんのせいじゃないから気にしないで?

 それに、ボク結構この姿気に入ってるんだよ?」


「え?」


「だって、皮膚の一部から機械が見えてるのってなんかカッコよくない!?

 こう、ダメージを受けた後の姿というか、歴戦の勇士、的な!?

 くーっ!!なんだかボクの中の厨二心が疼いてきた!!妄想が捗る!!」


「そ、そう、なのか…?」


「あー、イーディス、サキは本気でこの格好気に入ってるみたいだから、本当に気にしなくていいよ?」



 イザヨイの言う通り、サキはアタイを励ますための方便というだけでなく、本気で今の姿を気に入っているようだ。



「わ、分かった、サキがいいならそれでいいんだが…、」


「ふふ♪ありがとね、こんなにカッコよく改造してくれて!

 さて、身体の方も特に問題ないみたいだし、次は“隷獣”契約の方だね!」


「は?“隷獣”契約?」


「え、ボクと“隷獣”契約してくれないの?」


「いや、それはもう必要無いというか、そもそもまともじゃなかった時のアタイが無理矢理お前たちを従わせるために“隷獣”契約をしただけで、今となってはもう、」



 「“隷獣”契約する意味は無い」と続けようとしたところで、アタイの唇をサキの唇が防いだ。



「…んっ♪」


「んんっ!?」



 すると、アタイの中から魔力がサキの中に強制的に流れていき、アタイの意思とは無関係に『隷獣契約』の魔術が発動し、サキの首に“隷属輪リング”が、そしてアタイの左手の人差し指に“主人輪マスターリング”がはめられた。



「ぷはっ♪これで、ボクはイーディスちゃんの“隷獣ペット”だね♪」


「ちょっ、おまっ…、なんでこんなこと!?

 って言うか“隷獣”契約って妖獣側から出来るものだったのか!?

 いや、そもそもサキにはヨウイチ(サウ)という“相棒パートナー”がいるだろ!?

 アタイなんかと“隷獣”契約してしまったら、“相棒パートナー”契約出来なくなってしまうだろ!?」


「あー、その辺は問題ニャいと思うニャ?」



 そこへ今まで傍観していたイシスが口を挟んだ。



「問題ない、とは…?」


「確かに『隷獣契約』は本来、霊能力者じゃない魔人が妖獣を無理矢理従わせるための魔術なんだけど、妖獣が心から隷属を望んだ場合には、霊能力を持たない魔人との間でも“疑似相棒(パートナー)”的な関係が結ばれて、『隷獣契約』が成立することがある、って聞いたことがあるのニャ」


「そんなもんなのか…」


「それと、“奴隷”契約や“隷獣”契約は、お互いの強い意思と想いや魔力があれば前の契約を上書きして新たな契約をすることも可能だし、元々運命レベルで結ばれる“相棒パートナー”契約であれば問答無用で“奴隷”契約や“隷獣”契約を上書きして、それらを破棄することが出来るのニャ。

 ただ、今回のサキちゃんの場合は自ら受け入れて“隷獣”契約を結んだから、“隷獣”契約は破棄されずに、“相棒パートナー”契約と両立させることも可能かもしれないニャ。

 ただまぁ、その辺に関しては前例がニャいから確実ニャことは分からニャいけどニャ?」


「なんか説明の最後の方、辻褄合わせのごとく無理矢理語尾に“ニャ”を付けまくってなかったか?」


「そんニャことはニャいニャ?」


「今のは絶対わざとだろ!?

 毎回思ってたんだが、妖獣達の中で“妖猫ようびょう”だけだよな、語尾に“ニャ”って付けるの?

 “妖犬”は語尾に“ワン”とか付けないし、他の“妖狐ようこ”や“妖狸ようり”もそうだ。

 …本当は“妖猫ようびょう”も語尾に“ニャ”を付けずに話せるんじゃないのか?」


「まぁ、それはその通りなんだけどね?」


「やっぱりそうなのか!?じゃあ、なんでわざわざ“ニャ”なんて付けてるんだ?」


「だって、そっちの方がカワイイでしょ?」


「可愛さ優先だったのか…」


「そ、そうだったの…!?」


「ボクも初耳だよ、その情報…

 え、じゃあ、サウ兄の妹のスズネちゃんも、語尾に“にゃ”を付けずに普通に話せたってこと…!?」



 どうやら、イシスの告白は“妖狐ようこ”のイザヨイも“妖犬”のサキも知らなかったことらしい。



「さて、話がそれたけど、つまりはそういうわけだから、イーディスちゃんとサキちゃんの“隷獣”契約を保ったまま、ヨウイチちゃんとサキちゃんは“相棒パートナー”契約を結べるかもしれニャい。

 それはイザヨイちゃんにも同じことが言えるのニャ」


「そっか、じゃあ、私もこの契約を破棄しなくていいかもしれないんだ…♪」



 イザヨイが首輪に付けられた金属製のリードを持ちながら、顔を赤らめながら嬉しそうな表情を見せていた。

 あのリードは、半分アタイの趣味で付け足したもので、当初はイザヨイも嫌がっていたが、今は気に入っているのか?

 まさか、アタイのせいでイザヨイに変な性癖を植え付けてしまった…!?



「な、なんかごめんな、イザヨイ…」


「え、なんでいきなり私謝られてるの?」


「いや、それは、まぁ…、」



 と、そこへここまでずっと黙って成り行きを見守っていたカリナが口を開いた。



「って言うか!!ぼくだけイーディスちゃんと何の契約もしてないんだけど!?」


「え?いや、だって、それはカリナの場合はイシスの“ナノマシン”で洗脳してたから“奴隷”契約する必要が無かったからな」


「ぼくも皆と同じようにイーディスちゃんと契約したい!!

 ぼくだけ仲間外れはズルいよ!!」



 そうは言われても、魔人と“鬼人デーモン”のハーフであるカリナとアタイが契約するとしたら、“奴隷”契約しかないわけで、さすがに妹を奴隷扱いするわけには…

 いや、勿論肩書きが“奴隷”というだけで、これまで通り普通に接すればいいだけだし、むしろ“奴隷”とすることで魔力による相手の管理が可能となり、カリナが危ない時にはいつでもアタイが助けられるというメリットしか無いのだが、今はまだそれが出来ない理由がある。



「カリナちゃんとイーディスちゃんとの契約に関してはまだ待った方がいいのニャ」


「どうしてさ!?」


「だって、これまで“奴隷”契約していニャかったカリナちゃんの首に、“隷属輪リング”が付いているのを見つけたジョウゴやカオルが不審に思い、ウチらの計画に勘づいたりしたら厄介でしょ?」


「…あ、そ、そうか」



 そう、今のアタイ達はジョウゴやカオル達“新人類教”から脱退する意思を固めている。

 しかし、そのことを今はまだ奴らにバレるわけにはいかない。

 カオルやアハトンの能力が未知数である以上、闇雲に動いてしまってはアタイの大切な姉妹達をまた傷付けてしまいかねない。

 そうならないために慎重に行動する必要があり、それまではこれまで通り、カリナには表向きイシスに洗脳されているフリをしてもらっている。



「じゃあ、ここから出たら契約してくれる!?」


「…そうだな、カリナが望むならしてやるよ」


「分かった!約束したからね♪」



 そう言ってにっこりと微笑むカリナ。

 ああ、やっぱりこの子達はとても可愛いな。

 こんな可愛い妹達に慕われて、アタイは本当に幸せだ…



 だからこそ、アタイはこの子達をどんな手を使ってでも守らなくちゃいけない。



 例えこの身が、どうなろうとも………




*


 その日、カオルに呼び出されたアタイ達は、アタイ達が使っている研究部屋とは違う別の部屋にやって来た。


 そこには、いつの間にこれだけ揃えたのか、いくつもの実験器具や試験管と、試験管の中に保管された様々な動物や魔獣の肉片などがあった。


 そして、アタイ達にはお馴染みとなった、培養液の入ったクローン生成用のカプセルの中には、犬耳と犬尻尾の生えた、まだ赤ん坊の姿のクローン個体が入っていた。



「紹介しよう、新たなキメラクローン、No.01(ゼロワン)だ」


「ゼロワン、だと…!?」


「そ、そんニャの聞いてないニャ!?」


「ああ、事後承諾という形になって申し訳ない。

 だが、君達ならきっと喜んでくれると思ってね」


「ふっ、ふざけるなっ!!

 こんな、また新たなクローン姉妹を…、犠牲者を増やしやがって…っ!!」


「お、落ち着くニャ、イーディスちゃん!」



 イシスがアタイの腕を握ってくれたことで、アタイは魔術をカオルに向けて放たずに済んだ。

 …そうだ、今は落ち着け!

 ここでコイツを攻撃しても意味がない。

 それに、すでに誕生してしまったゼロワンに何かあれば、それこそ後悔してもしきれない。



 アタイの葛藤を知ってか知らずか、カオルは何ごとも無かったかのように話を続けた。



「しかし、キメラクローンと言っても今はまだただの、そこのNo.00(プロトタイプ)のクローンに過ぎないんだがな」


「えっ、ボ、ボクのクローンっ!?」


「ああ、そうだ。

 昨日の実験の際に、君の、というよりは“妖犬”の細胞を少し拝借させてもらってね。

 その細胞を元に純粋なクローン個体として作成させてもらった。

 今度は“バイオヴァリアブルメタル”による失敗をしないために、予め初期胚の段階で“BS細胞”を注射してみたんだが、その結果、細胞の急成長が見られ、一日でここまで成長した!

 これならば急速成長剤を使う必要もなく、それによる細胞の壊死とそれを補う“バイオヴァリアブルメタル”の使用も必要なくなる!

 とはいえ、このままでも16歳前後まで成長するにはあと数週間かかるがね」



 一般的に、魔獣という生物は生まれてから数週間で成人に近い姿にまで成長し、そこから成長が急激に緩やかになるという。

 これは、生命として弱い時期を極力短くし、全盛期の肉体期間をその分長くすることで生物としての繁栄を考えた生存戦略だろうと言われている。

 故に、“BS細胞”を投与されたゼロワンの肉体は、“妖犬”としての特徴を保ちながら、魔獣の細胞成長速度を会得したのだろう。

 ちなみに、サキの身体に投与された“BS細胞”は“バイオヴァリアブルメタル”と補食しあった結果、全てが失われてしまっている。



「…ご託はいい、それで、何のために彼女を作ったんだ?」


「一つは戦力としての駒の増強だよ。

 単純に数は多い方がいいだろう?

 それともう一つは合成獣キメラ生成理論のデータ蓄積のために、“妖犬”の肉体が必要だった。

 それともう一つ、これが一番大事な理由なんだが」



 そこでカオルは一息付くと、こう言った。



「今度こそ、お前達姉妹を俺のペットとするためさ…ッ!!」


「てんめぇっ…、」


「お前さんと同じだよ、ボス。

 お前さんも自分の妹達を“隷獣ペット”にしてるじゃないか!」


「うっ…、あ、アタイは……っ!」



 くっ、駄目だ、これ以上コイツの挑発に乗ってはいけない!

 一度深呼吸をし、気を落ち着けたアタイは、もう一度カオルに質問した。



「それで?

 アタイ達をここへ呼び出したのは、ゼロワンを見せるためだけじゃ無いんだろ?」


「ああ、その通りだ。ジョウゴさん、説明を頼む」



 カオルの呼び掛けに、いつからそこにいたのか、彼の背後からジョウゴの姿が現れた。



「明日、日曜日の夜に、レイブン達がこの地下研究施設にやって来て、あなた方を奪還する計画を立てているようです」


「な、なんだって!?」


「どうしてアンタがそんなこと知ってるのニャ!?」


「言ってませんでしたが、私は転生する度にいくつもの超能力を習得していましてね、今回はその内の一つ『遠距離盗聴』を使って、彼女らの会話を聞き取り、作戦内容を知ったのです」


「『遠距離盗聴』、だと…!?」



 こいつ、そんな能力を隠し持ってたのか…!

 いや、それよりもいくつもの超能力が使えるって…、じゃあ、こいつはまだまだ他にも能力を隠し持ってるってことか!?



「『遠距離盗聴』は、私の脳内に記憶した音や声を広範囲の中から聞き取り、見つけ出して、その会話を盗聴するという能力で、

 かなり集中力を必要とする上に、今の世の中は様々な音や声で溢れていますから、なかなか目当ての、今回はレイブンの声を見つけ出すのは苦労しましたが、

 なんとか彼女の声を拾い、しばらく彼女とその周囲の人物の会話内容を盗聴していましたが、その時に彼女らの作戦を知ったのです」


「それが、明日の夜、だと…?」



 確かに、日曜日の夜であれば地上の製薬会社には一般社員はほとんどいなくなるし、侵入するには被害を最低限に抑えられる。

 だが…、



「その情報は信じていいのか?

 というか、そもそもどうやってアイツらはここを突き止めたんだ?」


「彼女らには優秀なサポーターが付いていますからね、こちらの情報が知られるのは時間の問題だろうと思っていました。

 まぁ、このことをあなた方が信じる信じないはあなた方次第ですが」



 ちっ…、今はジョウゴの言うことを信じるしかないか。



「それで、どうするんだ?

 明日ここでアイツらを迎え撃つのか?それとも、ここから移動するのか?」


「そのどちらでもありません」


「何?」


「より正確にはそのどちらもしますが、明日ではない、ということです」


「…言ってることが分からねぇ、レイブン達は明日ここに来るんだろう?」


「ええ、ですが、それは明日の夜が地上部にいる一般社員が少ないからという理由によるものです。

 であれば、明日の夜の地上部に一般社員がたくさんいれば、彼女らも明日の襲撃は諦めるだろう、ということです」



 それは、確かにその通りかもしれないが…



「だが、日曜の夜にどうやって一般社員を集めるんだ?」


「まぁ、それは急遽作業が必要になった、とか適当な理由をつけて全社員を出勤させますよ」


「しかし、そんな理由で急に出勤を要請しても、来ないやつだっているんじゃ?」


「そのために、休日手当てを普段より多めにつけ、さらには出勤した者達は火曜日を振替休日とすれば、納得していただけると思いませんか?」



 ふむ、確かに休日手当てを多めにもらえた上に振替休日を作ってくれるなら、人は集まるだろうし、文句も出ない、か?



「だが、その振替休日は、何故火曜日なんだ?月曜日じゃダメなのか?」


「それはこちらの都合ですね」


「こちらの都合…?」


「はい、それに関してはカオル殿から説明を」



 そこでジョウゴに代わり口を開いたカオル。



「実はな、我が師匠が明日の夜までにとある魔獣のコアを手に入れてくれるようでね、

 そのコアをこのゼロワンに埋め込み、キメラクローンを完成させるのに一日は必要だからさ!」


「そ、それは、つまり…、」


「ああ、月曜にキメラクローンNo.01(ゼロワン)を完成させ、

 火曜の夜に、改めて奴らを誘き寄せて迎え撃ち、連中を逆に捕らえて我らが駒へと再改造する!!

 そのための切札がNo.01(ゼロワン)ってわけだ!」


「なっ、なんだと…っ!?」


「そしてレイブン達を捕らえた後に、この研究施設を破棄し、別の拠点へ移る、というのが我々の作戦です。

 ご理解いただけましたか?」


「だ、だがそれは…っ、」


「勿論、あなた方もレイブン達を捕らえるために力を貸してくれますよね?

 まさか断るとは思っていませんが、もし我々を裏切るというようなことがあれば、この生まれたばかりのゼロワン殿がどうなることか…」


「くっ…、当然だ、アタイらがアンタらを裏切るわけないだろ?

 アタイらの目的はアンタらと同じ復讐なんだからな…!」


「そうですよね、失礼しました。

 では、そういうわけですので、火曜日の夜まで、体調を万全に整えてお待ち下さい。

 信用していますよ、フォルス殿?」



 話は終わったとばかりに、ジョウゴがこちらに背を向けて部屋の奥へと消えていったため、アタイ達もその部屋を出て、自分達の部屋へと戻ることにした。



 本当は今すぐにでも、カプセルの中の赤ん坊のままのゼロワンを連れ出して逃げたい。

 だが、策も無しにカオルやアハトン、そしてジョウゴに勝てるとは思えない…

 ジョウゴは「信用している」と言ったが、あれは間違いなく嘘で、アタイらの裏切り行為にとっくに気付いているんだろう。

 その上で、ツキヨ達を捕らえるための駒としてアタイらを利用したいと考え、そのためにゼロワンを人質としてアタイらに見せたのだろう。



「ちくしょう、全部アタイのせいだ…っ!!

 アタイのせいで、皆を…っ!

 それに、新しい妹までキメラクローンなんかに…っ!!」


「イーディス」


「イーディスちゃん!」


「イーディスちゃん」


「イーディスちゃん♪」



 アタイが情けない顔で悔やんでいると、いつの間にか裸になったイザヨイ達がアタイに抱き付いてきた。



「み、皆…?」


「イーディス、そんな辛い顔をしないで?」


「そうだよ、最初の目的がどうであれ、結果的にボク達はイーディスちゃんのおかげでこの世界に転生出来たんだよ!」


「うんうん、それに、大好きな家族も増えたしね♪」


「そういうことニャ。

 奴らの目的がどうあれ、ウチ達の今の目的は家族全員で幸せに暮らすことニャ!

 その家族の中には当然、ゼロワンちゃんも入ってるのニャ。

 それなら、今は耐えるべき時だニャ!

 そして、最高のタイミングで奴らの裏をかいて、姉妹全員でここから出てツキヨちゃん達の元に帰るのニャ!」


「…ああ、そうだな、その通りだ。

 今は過去を後悔してる場合じゃないな、アタイらの未来のために、今出来ることをしなくちゃな!」


「そーいうことニャ!」


「…と、いうわけで、ほら、早くイーディスも脱いで♪」


「い、イザヨイ…?」



 イザヨイが欲情した目でアタイを見つめてくる。

 いや、欲情してるのはイザヨイだけじゃない、サキも、カリナも、イシスも…!



「今出来ること…、それは、ボク達のことを気持ちよくすること、だよ♪」



 サキがそう言うと、全員がアタイの頬やおでこ、胸などにキスをしてきた。



「ぼく達を、こんな身体にしちゃったイーディスちゃんには、ちゃーんと責任とってもらわないとね♪」


「ニャははは、モテる姉は辛いニャ~♪」


「…ったく、仕方ねぇな。

 お前達がそれを望むなら、アタイのやり方でお前達を気持ちよくさせてやる!

 言っておくが、元からアタイはサディスティックな趣味があったんだ、だから、可愛がり方もこれまで通り、だからな?」


「ええ、勿論、それでお願いするわ♪」



 そう言って自らの首に結ばれた鉄製のリードをアタイに差し出してくるイザヨイ。



 やれやれ、こんな時だってのに、皆本当にエッチで可愛い姉妹達だ。

 でもまぁ、今夜は存分に可愛いがってやろう。



 アタイにとっても、これが彼女達を可愛がれる最後になるかもしれないからな………

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