第4話「レイヤとアスカ」
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翌日、5月24日の金曜日。
ボク達は前日の事件の事情聴取のためという理由を(アスカさんが)でっち上げて学校を休み、レイヤちゃん達の話を聞くことになった。
マイカ姉さまとナナカ姉さまの作ってくれた朝食を食べた後、レイヤちゃんが語ってくれたのは、竜眼島で一夜を明かした次の日、つまりは5月1日の早朝から、昨日の事件までにレイヤちゃん達が裏で解決してきた様々な事件のことについてだった。
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「…んっ……、朝、か……」
オレは差し込む朝日から目を庇うために右手を目の前にかざそうとしたが、右腕を挟む柔らかい感触のために右腕を動かすことが出来なかった。
左腕も同様に柔らかい感触によって挟まれており、動かせなかった。
左右を見れば、二人の裸の美少女がスヤスヤと寝息をたてながら気持ち良さそうに眠っていた。
そこでオレの両腕を挟んでいるものが、二人の胸にある大きな果実であることに気付く。
「…ああ、そうか、オレは……」
そこでオレは昨日の出来事を思い出す。
ゼロの意識と共に魂無きレイブンの身体で覚醒し、そこへ現れたフォルスによってオレは左目を潰され、その時のショックにより心臓が蘇生し、魂が宿ったことで、前世だったツキヨとしての意識が覚醒したことで、ゼロとしての意識は失われ、今は“レイ”として二人の妹達と共にフォルスから逃れてここ竜眼島にて身体を休めているんだった。
「…んんっ……、姉上様…?」
と、オレの右腕を掴んで眠っていた少女、頭から魔神の角と、お尻からは魔人の尻尾を生やした少女が目を覚ました。
「む、すまない、起こしてしまったか?」
「いえ、ちょうど我も目を覚ましたところです。
おはようございます、姉上様」
少し堅苦しい感じで話すその少女は、クローンサイボーグNo.12、トゥエニ、今はオレが名付けたユエという名前を名乗っているが、前世ではアリナ・ライダロスという名の魔人で、【吸血騎】と呼ばれた少年(間違いなくその少年もオレの知る彼と同一人物だと思われる)と共に、こことは別の世界で“竜の涙”と呼ばれる宝を求めて旅をしていたという。
「…んにゅ……、もう食べられないよ、姉ちゃ……」
すると、今度は左側の少女、鬼のような角が頭から生えた少女が、そんな寝言を言うのが聞こえた。
「やれやれ、サリナ、いえヒナはまだ寝ているのですか…」
その少女は、クローンサイボーグNo.15、フィフティーナ、今はオレが名付けたヒナという名前を名乗っているが、前世ではサリナ・ライダロスという名の亜人“鬼人”で、アリナと同じく【吸血騎】の少年と共に旅をしていたそうだ。
名字が示すように、サリナはアリナの妹ではあるが、直接の血の繋がりはなかったという。
それには複雑な関係があったらしい。
「はは、まぁ、昨日は色々あったからな、疲れているんだろう。
もう少し寝かせてやろう」
「ええ、そうですね。昨夜は、姉上様もヒナも、とても盛り上がっておりましたから…♪」
「…なっ!?い、いや、あれはヒナがっ…!!っていうか、ユエだってメチャクチャ気持ち良さそうに喘いでたじゃないか!!」
「しーっ、姉上様、それ以上騒ぐと、」
「…ん、んん……?あ…、おはようレイ姉ちゃ!」
ヒナが目を覚まし、そのままオレに抱き付いてきた。
「うおっ、と!?」
「ほら、ヒナが起きてしまいましたよ?」
「あー、悪かったよ…」
「んー?アリ…じゃなくて、ユエ姉ちゃとレイ姉ちゃ、何か話してたの?」
「昨晩の、」
「なっ、なんでもねーよ!!
それよりも、これからどうするか考えないと!!」
オレは強引に話を切り替えた。
「現状、このままではオレ達はまともに活動出来ない」
「オイラ達素っ裸だもんね!」
「ああ、まぁ、それもあるが、さすがに拠点くらいはないとな」
「他の姉上様方、つまりはアインス姉上様方を頼るというのは?」
「そうだな、二人はそれでいいと思う」
「二人は、って、レイ姉ちゃはどうするの?」
「オレは、フォルス達を追うつもりだ」
「姉上様一人で、ですか?」
「ああ。フォルスのことだ、恐らくは海底研究所に残してきたサティスとフォティス、それにひょっとすれば未完成のままだったゼクスティーナも、彼女の手駒として利用される可能性が高い。
そうなれば、姉妹同士でまた戦い合わなくてはならなくなる。
ドライン達にはもうそんな思いをさせたくないし、ユエとヒナ、お前達にも辛い思いをさせるわけには、」
「じゃあレイ姉ちゃはどうなの!?」
「オレには責任があるからな、彼女達を生み出してしまったという責任が…」
「それは、姉上様ではなく、ゼロの責任です。
姉上様がゼロの知識や記憶を継承しているからといって、姉上様が全て悪いわけではないですよ?」
「それは、そうだが…、」
「姉上様、我らは姉妹です。
姉上様だけが全てを背負う必要はないのです」
「そうだよ!レイ姉ちゃがフォルス達を追うって言うなら、オイラ達も手伝うよ!」
「二人とも…、いいのか?」
「いいに決まっています」
「オイラ達は姉妹なんだから!」
そう言って二人が左右からオレに抱き付いてきた。
正直、オレの中にはまだ迷いはある。
だけど、オレがユエやヒナの立場なら、同じ事を言うだろう。
そう考えた時、オレにはもう二人を拒む理由はなかった。
「…分かった、じゃあ二人にはフォルス達を追う手伝いをしてもらう。
だけど、出来ればアインス姉さん達は巻き込みたくない。
無論、連中の方からアインス姉さん達に接触する可能性はあるが、そうなった時はそうなった時で考えよう」
「了解です」
「うん!!」
という感じでとりあえずの方針は決まったが、しかし肝心の拠点や服の問題は何も解決していない。
ここ竜眼島の研究所を修復してもいいが、しかし当然ここには調査の名目で国の組織が入ってくるだろうしな~…
ということを考えていた矢先、オレ達以外の足音がこちらに近付いてくるのが聞こえた。
ユエとヒナもその足音に気付いたようで、オレから少し離れると、臨戦態勢を取った。
果たして、そこに現れたのは一人の少女だった。
「おや、君達は……?」
それが、オレ達とアスカ・イェーガの出会いだった。
*
「…なるほど、だいたい事情は理解したよ」
キュウシュウ国国防兵団第3小隊の隊長であると名乗ったアスカさんは、まず最初に自分は調査のために一人でここに来ていて、他の小隊メンバーが来る前に個人的に色々と見ておきたかったから朝一で現着した、という説明をした。
それからオレ達の顔を見て、クローンの可能性であることに気付いたと言い、オレ達側に敵対する意志が無いのなら、こちらとしても敵対する理由は無いと両手を挙げながらこちらに近付いてきたので、オレも彼女を信頼し、オレ達の事情を全て話した、勿論、オレの中にゼロの記憶と知識があることも含めて。
「それで、改めて聞くが、オレの事情を知った今、あんたはどう対応する?」
「ん?どう対応する、とは?」
「だから、オレにはゼロとしての記憶と知識があるんだ。
それを知った以上、国防兵団の人間としては放っておけないだろ?」
「だが、敵対する意思はないんだろう?だったら私の対応は変わらないさ」
「オレの言うことを鵜呑みに出来るのか?」
「少なくとも、君が嘘を言っていないことは分かるし、
君の隣にいる二人が君を慕っているのも根拠となる。
君達姉妹は本当に仲が良いようだからね。
君がゼロのままだったら、そちらの二人は君をそこまで慕うことはないだろう?」
聞けば、アスカさんはアインス姉さんの中に宿った魂、その前世であるマイ・イェーガの妹の子孫に当たるらしく、この世界にやって来たヨウイチ含め、姉妹達の面倒もみてくれているという。
だから姉妹達の事情にも詳しく、本当の姉妹ならゼロのことを快く思っていないハズだから、ユエとヒナがオレのことを好きでいてくれている以上、例え記憶と知識を引き継いでいても、オレはゼロではあり得ないという。
また、アスカさんは『相手の嘘を見抜ける』超能力者でもあると言い、オレ達の言葉に嘘偽りが一切無いことを断言してくれた。
「というわけだから、少なくとも私個人は君達のことを信じる。
あとは、君達は私のことを信じてくれるかどうか、だが?」
そんなのは決まっている。
「分かった、アスカさんのことを全面的に信頼して、頼りたいと思う」
「我も姉上様の意見に賛成です」
「オイラは姉ちゃ達がそれでいいならそれでいいよ!」
「ありがとう。
では改めて、レイ君にユエちゃんにヒナちゃん、よろしく頼む」
オレ達はアスカさんと握手をするのだった。
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それから、オレ達はアスカさんの使用する車(運転手はアスカさん専属の秘書らしく、信頼の置ける人物だという)に乗ってホクヨウ県モジ市オクダ町へと向かった。
調査の方はどうするのかと思ったが、「信頼のおける副隊長に全てを任せたから大丈夫だ」とのこと。
「私個人の調査としては、君達を保護できたというだけで十分にお釣りがくる。
君達としても、私以外の隊員に知られることなく島を出られて良かっただろう?」
そう言われてはこちらとしてもそれ以上は何も言えない。
アスカさん本人が納得しているのならいいのだろう。
オクダ町へと向かうその道中で、オレ達は昨日ゼロの魔の手から解放されたばかりのアインス姉さん達のその後の話を聞いた。
どうやら、アインス姉さん達もオレ達と同じく現世での新しい名前をヨウイチ達から付けてもらって、その名を名乗ることにしたらしい。
そんな話をしながらやって来たオクダ町は、過疎化によって今ではほとんど人が住んでおらず、人気が全く感じられなかった。
そんなオクダ町の、さらに奥まった所にある山の麓、その手前で車が止まった。
車から降りたオレ達はアスカさんに付いて、先に繋がる細い道を歩いて進んだ。
ちなみに、今のオレ達の格好は全身にタオルを巻いている状態だ(アスカさんが持っていた物で身体を隠せるのがそれしかなかったから)。
いくら人気が無いからと言っても、さすがに素っ裸で外を歩くのは恥ずかしいからな。
もう少し歩けば淡島神社という神社や横山観音慈明院というお寺などがあるその場所に、一軒の古びた、という表現がお世辞に思える程のボロボロの一軒家が建っていた。
「…えっと、アスカさん?
拠点を提供してもらう立場でこういうことを言うのはおこがましいのかもしれないけど……、」
「さ、さすがにこれは……、」
「ボロボロ過ぎるよー!!」
「まぁ、慌てないで、私に付いてきてくれ」
そう言ってアスカさんはそのボロボロの一軒家の中に入っていく。
当然、その中も外見と同じくボロボロで、とても人の住めたような環境ではなかった。
そんな中をアスカさんに付いていくと、床の間のある部屋へと案内された。
よくよく見れば、この部屋だけやたらと綺麗で、畳なんかも張り替えたばかりのようだ。
すると、アスカさんが掛け軸に近付き、その裏に手を入れると「カチリ」という音がした。
直後、ゴゴゴゴ!という音がして部屋の中央にある真四角の畳が少し沈むと、そのまま横にズレて、その下から地下へと続く階段が現れた。
「地下室…!?」
「こんなボロボロの家に、ですか…!?」
オレ達が驚く前で、アスカさんが得意気に説明する。
「ここは、万が一の時のために秘密裏に作っておいた秘密研究所でね、地下にはクルセイド研究所とほぼ同じだけの施設がある」
そう言いながら、アスカさんが地下への階段を下りていく。
オレ達もアスカさんに続いて階段を下りていくと、目の前に金属製の扉が現れた。
アスカさんがその扉に右手をかざすと、指紋認証式のその扉は中央から左右に開いた。
「さ、今日からここが君達の拠点となる“クルセイド第2研究所(仮)”だ!」
オレ達の目の前には、竜眼島の研究所や、ゼロの海底研究所にも負けないくらいの規模の研究施設が広がっていた。
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それから、アスカさんはオレ達にクルセイド第2研究所(仮)の設備の説明を簡単にした後、これからアインス、いやマイカ姉さん達のいる本物のクルセイド研究所に向かう予定があるからと、さっさと出ていってしまった。
「この研究所は好きに使ってくれて構わないし、何なら地上の居住区を改造してもらっても構わない。
それから、君達には別途指示を出すこともあるかもしれないが、それ以外は法に触れない範囲で自由にしてもらって構わない。
ああ、勿論君達のことはマイカ伯祖母様には内緒にしておくから、安心してくれたまえ」
いくらなんでもアスカさんはオレ達のことを信頼し過ぎなのではないか?
だからこそ、オレ達としてもアスカさんの信頼を裏切るような真似は出来ないと肝に命じる。
ひょっとすると、オレ達のそういう思いを計算に入れてまでのことなのかもしれないな。
アスカさんの底は知れない…
「それで姉上様、これからどうしますか?」
ユエにそう聞かれ、改めてこれからの行動を考える。
「そうだな…、とりあえずはもう一度海底研究所へ向かおうかと考えている。
さすがにフォルス達はもういないだろうが、もしまだそこに残っているようなことがあれば、一気に事件解決だしな」
「我も賛成です。
前世の記憶も力も思い出した今、昨日のように一方的にしてやられるということはありません」
「オイラだって、そう簡単にはもう負けてあげないよ!」
「ああ、二人を頼りにしてる。
だが、まず最初にやることは、オレ達の戦闘用スーツを準備することだな」
というわけで、オレは研究所の設備と、オレの中にDLされたゼロの知識と記憶を元に、三人分の戦闘用スーツと、“加速装置”起動用のバングルを作る作業に取りかかった。
戦闘用スーツは比較的早く作れた(これはゼロの記憶にあったマコトとモトカが着ていたスーツを参考にデザインした。後から知ったことだが、某萬画に出てくるサイボーグ戦士達の衣装が元ネタなのだそうだ)が、“加速装置”起動用のバングル完成には一日程度の時間がかかる。
とはいえ、生身であるオレは元より、ユエとヒナの二人の体内にはまだ加速するための“タキオン粒子”が取り込まれていないため、起動装置だけあっても意味はないから、こちらの完成に関しては急ぐ必要もない。
“タキオン粒子”はいずれ手に入れるとして、まずは完成した戦闘用スーツをその身に纏うオレ達。
この戦闘用スーツは、ありとあらゆる物理的、術的な攻撃から身を守ることが出来る。
見た目のかわいさ(女の子的には大事なことだ!)からヘソが見えるようなデザインになっているが、剥き出しになっているわけではなく、その部分も見えない材質で覆われており、防御は完璧だ。
当然、最大の弱点の一つとも言える頭部も見えないシールドで守られているという安全仕様だ(恐らくヨウイチの作った戦闘用スーツも似たようなものだろう。でなければ、“加速装置”を起動した際に剥き出しの頭部が少なからずダメージを受けるハズだからな)。
…とはいえ、完全完璧なものと言うのはこの世には存在しないため、想定以上の力の攻撃にはさすがに耐えきれない。
恐らく、全盛期のフォルスの魔術攻撃クラスのダメージを食らえば、このスーツとて完璧には防御しきれないだろう……
とりあえずの最低限の備えは出来たので、オレ達三人は手を繋ぎ、『テレポート』で海底研究所へと向かった。
だが、そこは予想通りもぬけの殻で、サティスとフォティスは元より、まだ未完成で実験室の培養カプセルの中に入っていたゼクスティーナの肉体も無くなっていた。
ただ、ここまでは予想出来たのだが、シロック元国防長官の死体までもが消えていたのは腑に落ちなかった。
わざわざフォルスがシロックの死体を片付ける手間をかけたとも思えないが…
さらに不可解だったのは、彼女らが乗ってきた潜水艇がそのまま残されていたことだ。
まさか泳いで海底研究所を出たのか?何故そんなことを?
しかし、それらの理由は後に判明する。
それは、フォルスが『人体転移』の超能力を、そして転生した魔人の魂の宿ったサティスが『転移魔術』を使えば、海底研究所から難なく脱出出来ること。
そして、シロックの死体に関しては、“新人類教”の開祖であり、自らもまた超能力者であるジョウゴの魂が封印された肉体の死と共に解放され、その肉体に宿ったのではないか?
そう考えればフォルスが新たな“新人類教”の教祖を名乗ったことや、サティス達にオレ達の前世に関係のある人物の魂を意図的に呼び出して転生させたことにも説明がつく。
だが、それらの考えはこの時よりかなり後になって分かったことなので、今この時点では何故フォルス達がそういうことをしたのか謎のまま、それ以上の情報も得られることなく、オレ達は海底研究所を後にすることになるのだった。
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それから二日ほど経った5月3日、再びアスカさんがクルセイド第2研究所(仮)を訪れた。
「君達の戸籍を準備しておいたよ」
「オレ達の戸籍を?」
「ああ、君達が今はまだ表に出るつもりがないのは知っているが、
この生活を永遠と続けるつもりはないのだろう?
だから、その時が来たときのために、戸籍や身分は必要だろうと思ってね」
そう言ってアスカさんがオレ達に様々な書類を渡してきた。
この数日間でよくもまあ、これだけしっかりした書類を揃えられたなと思ったが、次のアスカさんの言葉で何となく察しがついた。
「それから、君達は今から便宜上私の部下となってもらう。
だが、君達を表の部隊である第3小隊の隊員にするわけではない、
私の持つもう一つの部隊、裏の部隊である第0小隊の隊員に任命する」
「裏の部隊、」
「第0小隊…」
「おおっ!なんだかカッコいい!!」
ヒナは呑気な感想を抱いているが、裏の組織ということは、それなりに非合法なこともやらされるということだ。
そのことを確認すると、
「勿論、そういう活動もしてもらうことになるだろうが、
君達にも拒否権はあるから、どうしても嫌なら断ってもらって構わない。
君達の戸籍を超法規的手段で準備する上で、どうしても君達の“身分”というものが必要になってね…」
なるほど、オレ達がこの世界の住人として認められる代わりに、裏の組織の人間になれ、ということか。
「だが、先程も言ったように君達には拒否権がある。
拒否したからといって、君達に危害が加わるということは一切無いから安心してくれたまえ」
「…何から何まで、アスカさんには本当に頭が上がらないな」
「何、元々我がイェーガ家が君達の兄さん、ヨウイチ君に受けた恩を返しているだけさ、君達が気にする必要は無い」
そこで一息ついたアスカさんは、続けてこう言った。
「では、晴れてこの世界の住人となった君達に、最初の任務を与えようと思う」
そして、オレ達がアスカさんから受けた最初の任務とは……




