17/58
第0話「ツキヤとツキヨ」
―――へへ、やっぱお前は俺の最高の相棒だぜ、ツキヤ!
彼にそう言われるのは嫌いじゃなかった。
むしろ、無条件に頼られ、信頼されていると思うと嬉しかった。
しかし同時に、彼からオレは同性の相棒としてしか見られていないということでもあり、少し悲しくもあった。
彼に同性だと思われているのは、オレの方にも原因があるから仕方がない。
彼に性を偽って伝え、そのままの関係を続けることを望んだのはオレなのだから。
でも、時々思うのだ。
もし、オレ、いやアタシが女で、本名はツキヤではなく、ツキヨなのだと、正直に打ち明けていたら、アタシ達の関係はどうなっていたのだろうかと………




