第380話 お久しぶり! 守護霊ミーティング6
今回、一気に年代ジャンプしました。
「てーか、マジで……」
「俊明どの。潔ぉ全てを諦め、お認めになるがよろしかろうて」
「そうね、ムサシの云う通りだわ。さっさと自分の失言と責任を素直に認めて、イノリに懺悔なさいな」
三人の高位に在る守護霊たちが、うしろに憑きずっと見守ってきた一人の人間は。
「遂に、21人目の赤子が誕生。とか……」
「いや、それよりも。生まれてきた子たちの方が、拙者余程……」
「生まれる前から、自分よりも歳上の甥や、姪がいる……とかって。物心が付いたら、きっと扱いに困るでしょう……ねぇ?」
養子だった静にも。幾人かの孫がすでに居るというのに。
「てーか、真智や玲、賛にも。息子も娘もいた筈だ」
「そろそろ、世間的にも。控えて然るべき……じゃないのかなぁって。あたしは思うのよ」
「その旨、ご本人に直接伝える勇気は。さて、ございますかな、マグナリアどの?」
────ごめんなさい。
あっさり頭を下げる大魔導士に。剣聖も、呪術師も。苦笑いしか出て来なかった。
「いや、然し。また三つ子とは……あの夫妻は。また眠れぬ夜を、過ごさねばなりますまいて」
「前にトシアキが言ってたじゃない。『すごいね、人体♡』って、あたしも改めて思うわ……だってさ、あんな小さな身体に、赤ちゃんが三人も入っていたのよ? あたしの身体くらいの大きさがあれば、まだ解るのだけれど」
本来、人類の身体は。
一度の妊娠で一人の子を産む。その前提で出来ている。
それがホルモンバランスの問題であったり、卵子に対し二つ以上の異なる因子が混じった場合や、受精卵が最初の分裂を行う際、深刻なエラーが出た場合……等々。
様々な要因が重なる事で、双子や複数の子を一度に孕む場合があるのは確かだ。
「……元来、多胎妊娠とかってなぁ。母胎には、かなり深刻なダメージが後々まで残るモンだが……」
「まぁ、そこに関しては。”イノリだから大丈夫”で、済んでしまうお話だったりするのよね」
「最悪、マグナリアどのの<治癒術>も在ります故」
「────てーか、それって。ばっちり守護霊の規定違反だぞ、武蔵さん」
「何を況んや。いや、それ以前に。疎も我ら。”規定”に関して俊明どのには、決して云われたくなぞありませんな」
「ホントホント。トシアキ、あなたが一番やらかしているのよ? その辺りの自覚、少しは持ちなさいな」
ふたりの同僚から、そうだときっぱり断じられてしまえば。
「っかー! へいへい、すみませんでしたぁっ!! 俺が一方的に悪ぅござンしたぁっ!!!」
変に左右へと綺麗に分け続けたせいで。
後退著しき額は。終ぞ滑る皮脂を常時纏わせて。
力無く掌で、ぺちぺちと叩く様に塗り拡げれば。ハゲの癖が、こうして無意識に出る。
「……あら。拗ねちゃったわ」
「相変わらず、打たれ弱き御仁なり……」
守護霊の本懐は。
常に背後に控え、霊的に保護することだ。
「”天使”の一件然り。本来であらば、祈どのご自身の手で、決着を付けねばならぬ数々に。ひとり黙って介入し、そうと自覚させぬまま甘やかし続けたのは。俊明どの、貴殿でござろう?」
「そうだそうだー! あたしたちも一枚噛ませなさいよー!」
相手が”大天使”ともなれば。
如何に人の魂として最高位の”格”に在る俊明たちであろうと。
「明確な”各上”なぞを相手にしたのは。はて? 何時以来ぶりでござろうか」
「あたしの場合は、大魔王とは直接対峙しなかったから……駆け出しの時に戦った魔神になるのかしら?」
「待て、マグナリア。お前さん、あン時鼻歌交じりに3匹同時に殺ったじゃねぇか。そんなのを。”格上”とは、絶対に云わせねぇぞ」
てーか、お前さんらの本音は。
『全力で。思いっきり暴れたい!』
ただ、それだけだろうがっ?!
核心を突いたハゲの追求に。
無精髭も、おっぱいも。
まるで申し合わせたかの様に、つい。と、左右にそっぽを向いた。
「……本当に、何つーか。お前さんらはよぉ……」
「いや。拙者は、一応今の生活? ……生活で良かろうか。満足はしておりまするが。然し……」
「……ほんの少し。ほんの少し、なのだけれど。物足りないなぁって感じが、確かにあるのよねぇ」
祈の魂と共に、この世界に降り立つ際に。ポンコツ管理官に言われた一言が。
確かに、三人の前には。果ては、修羅か羅刹か。それこそ、破壊神の道しか続いていないのかも知れないけれど。
「……やっぱさ、他人からそう云われても。絶対文句なんか言えねぇよな。俺らって……」
「然り」
「ホント、ねー?」
ごめんなさい。
完全にネタ切れで思い浮かばないので、正直全員の名前は出せません……
今回話題に挙がった三つ子の名だけは一応考えてはいましたが。
八男 走流
九男 攻瑠
十二女 守
最終的に、九男 十二女の。男女別れて野球チームが作れちゃう大家族となりました。
誤字脱字等ありましたら、ご指摘どうかよろしくお願いいたします。
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