4 「Arms ~武器~ 」
次回もよろしくお願いします。
1
有崎は無事に試練を乗り越えて洞窟から出てくる。そして、有崎は原島に問う。
「〈魔挽き〉っていうのは何?」
と。原島は簡潔に答える。
「世界に仇なす脅威〈魔神〉と闘うことを義務づけられた人間の名称です」
と。有崎はその答えを聞いてそういうことか。と思うのだった。
また、彼らは移動し始めたので、有崎は無言で追いかける。そして、到着した場所は祠。神が祀られている神聖な場所である。有崎が茫然としていると、神籐から声がかけられる。
「花蓮ちゃん。行ってきなー」
また、有崎だけで行かないといけないらしい。
2
有崎が長い階段を一段登った時、成宮に引き止められる。疑問に思っていると、生田から伝えられる。
「この上には愛梨さんと一緒に出向かないといけないんだ」
と。有崎は成宮に言った。
「よろしく」
と。成宮はその言葉を聞くと、嬉しそうな顔をして有崎の隣に行き、成宮は有崎の左手を握る。彼女達は階段を登って行った。
3
長い階段を登り終わると、雷神の石像があった。成宮がその石像の前に行く。
「お目覚め……ください。……雷神様」
成宮は目を瞑りながら祈る。すると、雷神の石像が淡く光り始める。眩しい光を遮るため、左腕で目元を隠す。
4
数分後、眩しさが止んだので、有崎は左腕を目元から退かす。そして辺りを見渡すと、そこは何も無い空間。
どういうことだ。と思っていると、有崎の目の前に可愛らしい少女がいた。少女は眠たそうにしながら、有崎に質問する。
「なんダー、君ハー。私になんのようダ?」
有崎はその質問を受け、困った顔をする。
有崎自身、何をするためにここに来たのかわからない。そして、どうやって来たかも理解できていない。そんな状態だった。
無言でいる有崎に別の人物が話しかける。
「テメェは誰ダー。俺らの領域になんのようダ」
と。その人物は少年で荒々しい角がある。そんな彼に抗議する声が聞こえる。
「煩いナ。黙レ」
と。仲があまり良くないようで、戸惑っていると、また違う少年に話しかけられる。
「貴様ハ、それデ、何しに来タ?」
と。有崎が困っていると、スマートフォンが鳴る。それに出ると、原島の声が聞こえた。その声に彼らは反応する。
原島の声が聞こえているようだ。
《すみません。〈武神〉様。有崎さん。聞こえますか? 目的を言っていませんでしたね。困らせてしまいました。すみません》
彼らに断りを入れたあと、原島はそう有崎に言った。
《大丈夫だけど》
《そうですか。良かったです。それでは、目的を教えますね。貴方の目の前にいるのは〈武神〉様、所謂神々です。……この人数は珍しいですね。貴方には彼らが宿る武器を収得していただきたいんです》
《収得?》
《難しく考えなくても大丈夫です。神代 我 力に と唱えれば契約が結ばれます》
原島に言われた通りに唱える。
「神代 我 力に」
と。すると、有崎の周りが淡く輝く。
その光に耐えると、元の祠にいた。だが、一つ違うことを挙げるとすれば、有崎の左手に白く光る刀が握られていた。
有崎の元に成宮がやってくる。そして、心配そうに言った。
「大丈夫……ですか? ……身体に……異常……は
……ないですか?」
有崎はそっと、微笑みながら答える。
「大丈夫。ありがとう。成宮さん」
その答えに成宮は安心するのだった。
5
成宮と一緒に有崎は原島達の元に到着すると、神籐に話しかけられる。
「〈武神〉様がー四人って凄いねー。前代未聞だよー」
「そうですね。一人につき一人だと思っていましたが、違うようですね」
続けて原島にも話しかけられる。
〈武神〉は一人につき一人というのが普通だそうだ。何故、有崎には四人も宿っていたのかは誰にもわからない。そして、神は遺伝子によって異なるようで、能力と同様に人それぞれである。
神と武器は密接に関わっていると、有崎は原島から教わった。