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宮崎文夫容疑者

作者: 海星

本当に縁を切りたいヤツがいる。


元々「知り合いの知り合い」という感じで私が紹介された訳でもなく、気付いたら既にいた・・・という感じの人間だ。


当時、脱法ドラッグは取り締まられていなかった。


信じられないかも知れないが脱法ドラッグはネットで買えた。


ソイツは脱法ドラッグの常用者だった。


ソイツの常用していた脱法ドラッグは『絵の具』と言われていた。


何でも絵の具の材料にもなるらしい。


ソイツは「近所の人に見張られている」という幻想にとりつかれていた。


そして近所の人の車を素手でボコボコにした。


言ってみれば狂人だ。


ソイツと知り合ったのは愛媛だ。


もう全く記憶にもなかった。


そんなヤツが突然、電話をかけてきた。


私は今までソイツから電話をもらっても出た事はなかった。


しかしその時は反射的に電話を取ってしまったのだ。


世間話をして適当に切ろうと思った。


その時に話題になっていたのが、逃亡中の宮崎文夫容疑者だった。


「今頃宮崎文夫容疑者何してるかなあ?」


「部屋に暖房入れて厚着してると思うぜ」


「?何で?」


「何でってシャブ抜きに決まってるだろ?汗かいて麻薬抜いてるぜ今頃」


「麻薬常用者って決まった訳じゃないんだから」


「いや、間違いないね。捕まったら厚着してるだろうから見てなって」


ソイツの言った通りだった。


もう二度と連絡取りたくないのにもう一度連絡取らなきゃいかん。


本当に麻薬常用者なのかしら?


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