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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幼馴染になんでもしていいよと言われたのでVRイメージビデオを撮影してオカズにしました。

VR物を考えてたらふと思いつき書きました。ほぼノリと勢いなので、連載板がでるかは人気次第?あと寝取り寝取られ要素は皆無なので安心して読んでください。

「あぁ!俺のVRヘッドゴーグルがぁ!?」

 

 俺の宝物達が修羅となった幼馴染に壊されていく。床には、バラバラに千切れたエロ漫画。踏み潰された未使用のTE◯GA。粉々になったエロVRを見るために買ったゴーグルが散らばっている。

 

「どうして!どうしてこんな残酷なことを!?」

 

 一心不乱に俺のパソコンにあるオカズデータをゴミ箱に入れる今の幼馴染は正気ではない。触る神に祟りなし。凶行をを阻止しようとしたら重傷を免れないだろう。

 

「他には!!」

 

「ありませぇん!!」

 

「嘘つき!!」

 

 ヒィ、怖いよぉ!!正直に答えたのに理不尽だよぉ〜。あ!今ゴミ箱を空にする音が聞こえた。

 

「ぐぅううううう!!」

 

 俺は泣いて声を殺しながら、鬼になった幼馴染を怒り静まるのをただ待つしかなかった。

 

 

 ────

 

 

「ご、ごめんなさい。本当にごめんなさい。こうちゃん」

 

 

 もの凄い色々と散らかっている俺の部屋で幼馴染の高橋結衣たかはしゆいが土下座している。床に頭をベタッとくっつけているためか、後頭部にあるツムジが丸見えだ。長い黒髪がサラサラと艶々してて触りたくなる。あぁ、いい匂いとかすんだろうな……。ってそんなこと考えている場合じゃない。

 

「顔上げてよ。結衣。もう怒っていないから」

 

「で、でも……」

 

 俺。柳原幸樹やなぎばらこうきの言葉で顔を上げた結衣の顔は涙でくしゃくしゃになっていた。ひどい顔だ。く、それでも可愛い。そう、結衣はめっちゃ美少女。もう伝説のアイドルの再来だと言っても過言ではないくらいのレベルだ。そんな彼女と幼馴染の俺。勝ち組だと思うでしょ?違うんだな〜。これが。

 

「今日は彼氏の愚痴を聞く日なのに変なもの見せちまった俺が悪いから気にしないでいいよ」

 

 そう、結衣は彼氏持ち。今はぴちぴちの進学校のフェイリス私立高校に通うJK二年生。俺が通っているとこと違う高校でその彼氏にリアルに会ったことは無いが、そこで告白され付き合っているらしい。一応、写真もちらっと見たが女顔のイケメンだった。そりゃ、こんだけ可愛けりゃ彼氏の1人か2人はいるわな。ちなみにテニス部の部長だとか。一応言っておこう。くっリア充め。

 

「あ、ありがとう。こうちゃん」

 

 なんか、俺は最近になって結衣に彼氏とうまくいかない事を俺の家で週に二回くらい相談されている。三ヶ月間くらい前からかな〜。主に惚気と愚痴を聞くだけ。それが今日の訳だが、週2だぞ?こんなめっちゃ可愛い女の子が週2で俺の部屋に来るんだぞ!?内容もあれだけども冷静になれんわ!というか、彼氏持ちなのに男の部屋くる?なんか貞操的にまずいと思うけどけど幼馴染的には大丈夫らしい。『こうちゃんなら大丈夫だよ!』と言われたし。ああ、そうすか。もう男として見てないってことか。悲しいなぁ。

 

「だけど、せ、せめて弁償だけでも……」

 

「いいよ。いいよ。ちょうど寿命だったと思うし」

 

 正直、結衣もすっごく反省してるし別に気にしてない。データもDLサイトで買ったからまたダウンロードすればいいし、あのVRヘッドゴーグルも3年前の物でもう古くて、買い換えようと思ってたし。予備も五個くらい持ってるからなぁ。まぁ、新品で換算すると被害総額は10万そこらだから結衣が弁償したいって気持ちもわかる。だが、俺にとっては端金だ。買おうと思えばポンと買える。だから、まぁいいかな。それに美少女の申し訳ない顔のほうが俺の心にくるし。

 

 

「ごめんね、私が早く来なきゃこんなことにならなかったのに」

 

 なんでこんな惨劇が起きたかというと、結衣が俺の家に早く来すぎたからだ。母が気を利かせて俺の寝室に案内したんだろうよ。いつもはもう一つの殺風景な俺の仕事部屋で話を聞いていたんだけどこっち来ちゃったか。結衣に会う前に間違いが起こらないようにいつも賢者モードになる必要がある。男と女。密室なら、いつ何が起きてもおかしくない。まぁ、そういう不義理なのは嫌いだし彼氏さんにも迷惑かけたくないからね。寝取り寝取られとか一番嫌いだよ。

 

 だから、いつものようにお気に入りの幼馴染系エロVR見ながら抜いてたんだけど途中でゴーグル取られて結衣の般若顔があったにはビックリしたね。右手で握っていた俺の元気だったマイサンもフランクフルトからポークビッツになっちゃったよ。あれだね、VRってやっぱダメだわ。没入感は凄くて抜けるけど、状況把握できないよ。しかもイヤホンしてなくて喘ぎ声めっちゃ出てたし。

 

 そうそう、さっき仕事部屋って言ったけど俺は高校生活をしながら働いている。といってもバイトではなくゲームを個人で作っているだけだけど。所謂、一次創作の同人活動ってやつだ。その手の才能があったのか初めて作った架空の幼馴染とイチャイチャするだけのゲームをDLサイトで配信したところ、疲れた大人の心を掴んだのかSNSでバズってすんごく売れた。続編も続々編も売れた。そのおかげで銀行の貯金額が1億を超えちゃったよ。そんで、親父にそんな金あるなら資産運用してみればって言われて好きなゲーム会社の株買ってみれば、ドンドン株価が上がって配当金だけで高校生なのに年収1000万になっちまった。だから、金は腐るほどある。将来も安泰だ。ちなみにみんなには内緒だ。たかられるの嫌だし。だけど、結衣にはポロッとこぼしちゃったんだよなぁ。『ら、ライバルができちゃう……』って言って翌日から彼氏の相談を持ちかけてきたから、ちょっと不穏な雰囲気を感じるが、何かあったのか?わからん。まぁ、いいや。結衣は他の人には絶対に喋らないって言ってたし。あの時の顔は真剣すぎて怖かった。

 

「男の人ってこういう事、するんだよね。知識としては知ってたけど始めて見て気が動転しちゃった。本当にごめんね」

 

 そう言ってしょんぼりする結衣。まぁ、確かにさっきはやばかったな。割と性には潔癖なのか?と思うが彼氏との情事はよく喋るからそうでもないか。詳しくは顔を赤くしながら濁して話さないが割とガッツリいってると思う。Cまでいってるな。そんなフィーリング。しかし、俺のオカズ全部壊され捨てられるとは思わなかった。なんか彼女の琴線に触れたのだろうか?彼氏さんも大変だな。

 

「こうちゃん。私の気がすまないから、お詫びになんでもするよ」

 

「なんでも?」

 

『なんでも』それは凄く甘美な響きを持つ言葉。結衣の口からそんな言葉が出た。俺はゴクリと喉を鳴らす。

 

「……ん///」

 

 俺が色んな考えを巡らせ、彼女を凝視してると結衣が俺の股間をめっちゃガン見してくる。顔を赤らめている結衣も可愛いなぁ。絶対変なこと考えてる。いやいや、そうじゃなくてエッチなことはしないから。彼氏さんがかわいそうじゃん。

 

「……なんでもかぁ、ん〜?」

 

 俺は顎を触りながら何も浮かばない頭で考える。正直、別に何もしなくていい。だけど、結衣にも面子があるだろう。ここで拒否したらなんかシコリが残りそうだ。難しい判断が求められる。そんな事を考えていると無残に壊されたVRヘッドゴーグルが俺の目に入った。

 

「そうだ!ちょっとゲームの取材付き合ってよ!」

 

「えぇ!?付き合う!?」

 

 顔を真っ赤に染める結衣。可愛い。おい、勘違いしちゃうだろ?てか、なんでそこだけ切り取る?まぁ、……いいや。今日は変な日。何も気にしてはいけない。それでいこう。

 

 結衣にやって欲しいのは今作っている幼馴染シリーズのVR版。それの取材資料の制作だ。簡単に言うとイメージビデオの撮影。それを元に3DCGを作ってゲームエンジンで動かす。リアルな動きを出すには現実を参考にすれば良い。幼馴染なら本当の幼馴染だ!そしてここに最高の幼馴染がいる。結衣が手伝ってくれれば大ヒット間違いなしだぜ!それを彼女に説明する。

 

「い、いいよぉ〜」

 

 よし!承諾を得られた!今回も良いゲームを作れる!……というのが表の理由だ。裏はまた別にある。

 

 オカズだ。

 

 さっきからムラムラしてしょうがないんだ。だって結衣が抜くの中断したでしょ?溜まりに溜まってるんだよ!今の俺は正気じゃない。普段なら絶対にしない提案だ。絶対後悔するけどやめられない。もう結衣で抜くしかない。『なんでも』の魔力には勝てなかったよ……。

 

 イメージビデオの撮影だが、かなり際どい所まで取ると予定だ。と言っても着衣はそのまま、パンツも見せないソフトな感じ。だが、それならグラビアアイドルの雑誌みたいに可愛いなぁだけで抜けない。刺激が足りない。だから、今回はVRを使う。

 

 エロVRを見た事があるだろうか?体感した事がない人は是非やってみて欲しい。今なら3万くらいでスタンドアローン式の良い物が買えるし、機種によってはスマホでもできる。俺が良いと思った部分は密着感というか存在感が凄い。目の前にいるような錯覚はそれだけで劣情を掻き立てる。これはどのオカズもない長所だ。まぁ、好みの嬢じゃないとめっちゃ萎えるけど。

 

 俺は幾多の動画を見てきた。そこで一番良かったと思えるのはのはキスシーンだ。お気に入りの嬢の綺麗な顔がすんごく近くにあり目が合う。そして吐息。キスの音。それの良さは体験した事がない人じゃないとわからない。え?本当のキスのが良いじゃないかって?うるせぇ。こちとら童貞なんだよ。

 

「す、凄いぞ結衣」

 

 大きな誤算があった。結衣の演技が凄すぎるのだ。部屋を片付けて撮っていたのだが、結衣が架空の幼馴染兼恋人を演じると空気が変わった。妖艶すぎる。鋼の理性がなければ今すぐにでも襲ってしまいそうだ。く、辛すぎるぞ。演技の指導を受けた事があると言っていたが素人目で見ても天才すぎる。なんでお前アイドルとか女優やってないんだよ。才能がもったいないと嘆きたいほどだ。まぁ、そのおかげで撮影は滞りなく進みエスカレートしていく。調子乗ってキス以外にもエッチぃシーンを取ってしまった。具体的に言うとカメラを揺らして擬似セッ……げふんげふん!

 

「ありがとう!結衣!最高の映像だ!」

 

 俺は感極まり結衣に抱きついてしまう。完成した動画をパソコンでVR使用に加工して試しに見てみた。あぁ、これは国宝。癒しや恋人のいる充実感、快楽を全て兼ね備えた至高の一時を感じるものだった。ゲームの資料なのにこれだけで売れてしまう。まぁ、売らないけど。DLサイトにあったら100万でも払えてしまうほどの映像だった。

 

「あ、ごめん。感激しちゃってつい」

 

「い、いいよぉ〜。私もこうちゃんが喜んでくれて嬉しい」

 

 幼馴染はニマニマしながら喜んでいるように見える。っていうかニマニマしすぎだろ。顔が赤くてとろけてるぞ。初めて見る顔だ。でも可愛い。一応、彼女のメンツは保たれたようだ。あぁ、こんな可愛い幼馴染のVR動画を手に入れてしまった。彼氏持ちとか関係ない。動画にいるのは俺だけの幼馴染。罪悪感よりも歓喜が強すぎる。

 

 時刻はもう夕方。俺はニヤけている結衣を隣にある彼女の家まで送り、自分の家に戻る。そして、お母さんの手料理を食べてベットに座り予備のVRヘッドゴーグルを被る。

 

「はぁはぁ、今までのオカズなんて目じゃないぞ!」

 

 凄い!近くに結衣がいる!今日は我慢しなくていいんだ!うっ!もう出た。気持ち良すぎる!

 

 

 

「……涙が邪魔で前が見えないぞ」

 

 3回目に突入しようとした所、涙が出てきた。理由は分かっている。自己嫌悪だ。俺はなんて事をしてるんだ。結衣の彼氏さんに申し訳ない。失恋。なぜ高校受験の時に告白しなかった。幼馴染を騙して性の対象にする気持ち悪い自分。そして、心を偽る己。それら引っくるめてこの動画を見ているとそれらを想起させ自分が嫌いになる。

 

 

 はぁ、今更だが俺は結衣の事が好きだ。大大大大好きだ。もう、マジで命を賭けてもいいくらいだ。そうじゃなかったら妄想極まって幼馴染とイチャイチャするゲームなんて作らねぇよ。

 

 だけど、ずっと思ってた。俺なんて結衣には友達すらふさわしくない。あんなキラキラした美少女の側にはふさわしくない根暗男だ。顔も特別良いわけじゃないしな。いくら金があっても学校じゃ俺みたいなオタクはカースト下位だ。バカにされるだけの存在。社会に出れば金を持っている奴が最強だなんて親父は言ってたけど、嘘だ。俺が通信制高校を通っているのはオタクなのがバレてイジメられたからだ。何度カツアゲされたか。何度殴られたか。オタクの俺は誰も助けてくれなかった。そんな奴の側に結衣がいちゃいけない。だから、彼氏ができたって言われた時は悔しさよりも喜びのが大きかった。ああ、幸せになってほしい。それだけを俺は願っている。

 

 結衣の口から彼氏の惚気だって聞いても嫉妬しないで我慢できる。彼女が幸せそうな姿を見てるだけで満足できる。

 

 そして、俺が結衣を突き放さないのは未練だろう。彼女と話すだけで俺はときめいてしまう。側にいるだけで良い。幸せになる。恋慕を持ち続けている俺は我ながら滑稽だと思う。クソ人間だ。無価値な存在。

 

 結局、俺は結衣で合計で15回も抜いてしまった。

 

「あぁ、俺何やってんだろうな」

 

 最高のオカズでした。ありがとうございます。はぁ、死にてぇ。

 

 ────

 

 

「んふふ〜ん♪おはよーともちゃん!」

 

「お?結衣おはよう。なんかいいことあった?」

 

 翌日、学校に登校して教室に入った結衣は男勝りな短髪の女の子に挨拶する。その女性はスカートが無ければ女顔のイケメンに見えてしまうほどの宝塚貴公子だ。2人は見た目も相まって西洋絵画の一枚に見えてしまうほど。

 

「それがね。ともちゃんのアドバイスのお陰で前進できたんだよ!」

 

 結衣はともちゃんのこと親友である長谷部友美はせべともみに恋愛相談をしていた。そもそも彼女に彼氏などいない。全く手を出してこない意中の幼馴染に嫉妬させる為の策略だった。なんでこんな事をしたかと言うと彼が自分にちっとも欲情しないからだ。女として意識してほしい。なら、他の男をチラつかせて焦らせればいいという恋愛小説並みのアドバイスを軽い気持ちで友美は結衣にアドバイスをしたのだ。まぁ、結衣は超絶美少女。恋愛イージーモードだ。適当にやってもうまくいくと友美は思っていた。

 

 だが、当然ながら失敗。アドバイスをした彼女はえ?本当にやったの?惨敗だった?と狼狽えてしまう。しかも、結衣の妄想と演技が凄くて空想の彼氏を完全に信じてしまい好きな男からお祝いを申し上げる始末。完全なる失敗。しかし、結衣はそれを週二で彼の家に行く口実が無くなるため嘘だと言えず現状を未練を感じてズルズル引きずっている。もう3ヶ月。やばい状況だ。友美はこの状況を打開するには過激な策しかないと思った。『なんでも』作戦だ。結衣は空前絶後の美少女。そんな彼女にそれを言われたらどんな男でも野獣になるだろう。とりあえず、関係は進む。

 

 だが、きっかけ作りは難しい。脈絡も無しにいきなり策を講じるのは結衣にとってはハードルが高いし、慎重に事を進めなければ彼が不信に思ってしまう。友美はなんか上手いことやれないかと思ってた矢先、結衣がやらかしてしまった。

 

 好きな男の私物を破壊する暴挙。彼のオカズ達にめちゃくちゃ嫉妬してしまい暴走してしまったそうだ。なんで私じゃないの!?私に突っ込んでくれればいいのに!?今まで空回りしてた彼女にとっては怒り狂う理由としては充分であった。

 

 まぁ、なんやかんやで幸いにも意中の男性と和解し嫌われることは無かった。一応、『なんでも』作戦のお陰で関係も進んだみたいで恋愛的に良い方向に向かっているみたいだ。

 

「い、イメージビデオの撮影?しかもVR?」

 

「そう!なんかエッチな感じなだったけど楽しかった!またやりたいな。……あ。思い出したら濡れてきちゃった」

 

 だが、内容が斜め上すぎた。VR?イメージビデオ?疑似セッ……げふんげふん。なんだそれ!?一応、彼は個人のゲームメイカーで資料に使うために撮影したらしいが、幸樹の欲情した目を結衣は見逃さなかった。他にオカズはない。今夜は性欲を持て余しているはず。絶対私で抜く。それが凄く嬉しかった。初めて女として見てくれた。そのため、結衣はとても上機嫌である。お股ジュンジュンである。まぁ、幸樹に聞けば最初からそれを表に出してないだけなのだが、彼女はそれを今まで知る事は無かった。もう分かると思うが結衣はとても性欲が強い。しかも、そのすべてが幸樹に向いている。頑張れ幸樹くん!次の撮影を彼女はすっごく待ち望んでいるぞ!

 

「あはは。そ、そりゃ良かったね(ドン引き)」

 

 正直、親友の奇行は目に余る。内股でモジモジしてる結衣にどう対応すれば良いか分からない。濡れちゃったとかお前普段言わないだろ。痴女か。そしてその親友が好きな幼馴染の行動も理解できない。……普通にやっちゃえよ。なんでVRエロ動画なの?でも、結衣は幸樹さえ関わらなければ品行方正な美少女なのだ。恋を成功させて幸せになってほしい。が、難しいそうだ。地頭は凄くいいのに恋愛だけはポンコツすぎる。美少女なのに痴女化とかダメだろ……。

 

 フェイリス私立高校テニス部部長の長谷部友美は思う。なんか失敗した……と。余計に拗らせてしまったと。

 


柳原幸樹


この小説の主人公。一言で言うと超ハイスペックオタク。高校生なのに多い時で年収1億を行く男。株やら投資信託で資産を増やし貯金額は五億を超えているらしい。そこからもう数えていない。SNSでたまたま見た某奴隷をひたすら撫でるゲームに触発され幼馴染に対する拗らせた思いを煮詰めたゲームを作った。それをDLサイトで売ったところバカ売れした。ゲーム製作だけの天才と思いきや、AIやゲームエンジンすら自作してしまうIT界の麒麟児。しかも高性能。そちらの評価も凄く高い。ちなみにプロのイラストレーター並に絵も上手い。大手海外企業なら年収5000万でも足りないくらいの超優秀人材である。


そんな凄い彼だが、過去にいじめられた経験があり、いつもキラキラしてる幼馴染が側にいたため自己評価はかなり低い。人付き合いにトラウマがあるため高校をやめ通信制高校に通っている。狭い世界で社会にまた出きってないのも彼の自分の価値に気付けない事に繋がっていて、結衣を受け入れられない原因になっている。


恋愛に関しては、鈍感ではない。むしろ察しが良い方である。が、結衣に対しては自分じゃ釣り合わないという先入観と劣等感で気付きたくない。それに気付くと何か壊れてしまうのを無意識に恐れている。結衣がいくらアプローチしても無駄なのはそのためである。




高橋結衣


恋愛クソ雑魚ナメクジ。超絶美少女。空前絶後の美少女といっても過言ではない。もちろん処女。実は幼馴染に幼少の頃を除いて素の顔を見せた事がない。全て演技。常にキラキラとした幼馴染を演じている。そのため名女優並みに演技が上手い。本性はこうちゃん大好きマンで幸樹に会った日は家に帰って素に戻るとショートして気絶するか発情するかである。かなりむっつりスケベ。


幸樹がかなりの高収入だと知って金目的で近づく女が増えそうだと思いめちゃくちゃ焦る。友美のアドバイスで幸樹に嫉妬させて関係を発展させようしたが演技が上手すぎて、成功しすぎてしまう。つまり失敗。お茶目だね。ストレートに告白すればOK貰えると思いきや既に試して失敗している。それ以降、二の足を踏んでいる。


幸樹のゲームについてはとても好印象。エロいシーンもあるが幸樹の性癖が知れるので全部プレイしてる。それで妄想して発情するのが最近のライフワーク。


幸樹を好きになったきっかけは幼少の頃に女の子グループにイジメられたのを助けてもったことだ。他にもあるが話が進めばわかるかも?


ちなみに幸樹が当初、結衣とは別の地元にある国立の高校に通っていたためイジメられて通信制高校に転校した事は知らない。幸樹も転校の話はしたが、理由は話さなかった。知っていたらそいつらを殺していただろう。


長谷部友美


結衣の親友。そして、苦労人になる予定の女の子。フェイリス私立高校のテニス部の部長。ちなみにテニスの腕は全国レベル。髪型がショートカットで化粧をしなければよくイケメンと間違われる。つまり、かなりの美人である。だが、その容姿のおかげで男性より女性に好かれてしまい今まで彼氏は出来た事はない。つまり結衣と同類。恋愛クソ雑魚ナメクジである。アドバイスもよく読む恋愛小説からだし、乙女チックな考えですごく浅かったり現実的じゃなかったりする。さて、彼女は結衣を矯正できるのか?今後の成長に期待です。

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[良い点] 気持ちのすれ違いが読んでいて面白かったです [一言] 続きを気長に待っています
[一言] 面白いです ぜひ連載で出して欲しいです
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