表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Quintet  作者: 逢沢零
演奏開始
9/12

art

相変わらずコロシアムは盛り上がっている。


あの女は今日も来ていた。

死にたがりなのか?

馬鹿なのか?

どっちもなのか?


「元気だなぁあの女」


正直な気持ちを口にしてみた。

今日はアストルと来ていた。

他の子達は城でゆっくりしてる。


殴りてぇ。( °∀ °c彡))Д´) アヒャスパーンと


ちなみにあの女、ロゼ・バルクレアと言うらしい。


タバコを吸いながら、ゆっくり見てる。

あの女が負けるとは思えない。

そしてこのコロシアムで何かするわけではない。


コロシアムに参加してるかを知りたかった。


そのあとに接触するために来ただけだからね。


「すいません、お煙草は厳禁となっております」


係員に言われた。


「あ? なに?」


アストルがイラッとした声で言う。


「お煙草は厳禁となっておりますので」


怯える様子はない。


「どこで吸えるの?」


「コロシアムはどこであっても厳禁となっております」


「は? 吸えねーの?」


少しイラッときた。


「厳禁です」


「灰皿持ってきて」


「厳禁なのにあるわけねぇだろ」


係員怒ったっぽいぞ。


草。


「はぁ、疲れるなぁ」


アストルがキレ気味だ。


「これでも見とけ」


アストルが懸賞金リストを渡した。

このボケ。


「あ? なんだよこれ」


「懸賞金リスト。 四ページ目見てみ」


俺の懸賞金を見て、ギョッとしてる。


「殺されたぁい?」


アストルが脅す。


「あんた、レミー・アリアナフォードなのかよ」


「いえーす」


「ここであんたを殺せば一兆九千八百億か」


「殺せればねぇ」


おふざけで返す。


「殺す、ここで」


「あ、そ」


銃を突きつけ、アストルが引き金に指をかけた。


「そこまでにしとけ」


こいつを殺すことにメリットは無い。

なによりここで騒ぎを起こすと面倒だ。


とでも言うと思った?


プシュン。

撃ってみた。

企画の名前みたい。


「静音型の銃、持ってきてて正解だったな」


血飛沫をあげ、係員は死んだ。


周りは騒いでいるが、幸いロゼには気づかれてないようだ。


とかやってるうちにロゼが優勝したようだ。


さてと、行こうかね。


「行くぞ」


「OK」


望まぬ殺しをしてしまった。


ま、蟻が一匹死んだところでなにもおもわないけどね。

血飛沫はアート。


二度と出来ない形、


二度と使えない絵の具、


この血飛沫は二度と見れない。


美しい。


うっとりとしながら血飛沫を見つめる。


狂ってる?


いやいや、このアートを理解できない方が、



狂ってる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ